ソニー、ワンセグ録画/おでかけ転送対応の4.8型新「nav-u」

-実売65,000円。AV機能を強化。ワンセグなしモデルも


NV-U75V/NV-U75

10月31日発売

標準価格:オープンプライス


 ソニーは、ポータブルナビ(PND)「nav-u」の新モデルとして、4.8型液晶を搭載し、AV機能を強化した2モデルを10月31日より発売する。価格はワンセグ録画対応の「NV-U75V」が65,000円前後と、ワンセグ機能は省いた「NV-U75」が55,000円前後の見込み。

 ともに、4.8型/480×272ドットのタッチパネル式液晶を備えたPND。従来のスタンダードモデル「NV-U3V」、「NV-U3」の後継モデルとしてラインナップする。ワンセグチューナの有無以外、仕様はほぼ共通となっている。

 従来モデルとの違いとして、内蔵メモリを4GBから8GBに増量。また、ワンセグ録画も可能になった(NV-U75Vのみ)。そのほか、「おでかけ転送」機能やBluetooth機能に対応するなど、AV機能を強化。メニュー画面も一新した。メモリースティックDuoスロットを搭載し、カード内の動画/音楽再生などにも対応する。

静電容量式のタッチパネル液晶を採用

 液晶タッチパネルも従来の感圧式から静電容量式に変更。静電容量式とは、液晶パネルの表面に低圧な電界膜を配置し、指で触れた際の微量な電気の流れによる電界の変化を検出する方式で、感圧式と比べ、クリアでフラットな画面を実現し、より軽いタッチでの操作が可能となる。

 NV-U75Vには、ワンセグチューナを搭載。ワンセグ視聴のほか、新たにワンセグ録画に対応した。録画先はメモリースティックDuoで、内蔵メモリには録画できない。EPGに対応し、番組表からの予約録画や、日時を指定しての予約録画が可能。ナビゲーション中の録画もできる。字幕放送に対応し、データ放送/双方向サービスには非対応。なお、運転中のワンセグ利用はできない。

NV-U75Vはワンセグチューナを搭載し、新たに番組録画に対応一新されたメニュー画面ワンセグ視聴画面

メモリースティックDuoスロットも備える

 メモリースティックDuoスロットを備え、メモリースティックDuoに保存された動画/音楽/静止画の再生が可能。動画再生フォーマットはMPEG-4とMPEG-4 AVC/H.264(Baseline Profile)に加え、新たにWMV、SVRに対応。解像度480×272ドット(最大ビットレート6Mbps/最大フレームレート30fps)のファイルをサポートする。

 音楽はMP3、AACに加え、新たにWMA、ATRAC、HE-AAC、リニアPCMをサポート。静止画はJPEGに対応する。なお、ワンセグ録画中は動画/音楽/静止画再生機能は利用できない。


ビデオ再生画面音楽再生画面写真画面

 さらに、「おでかけ転送」にも対応。同社が9月19日より順次発売するBDレコーダ「BDZ-EX200」、「BDZ-RX100」、「BDZ-RX50」の「おでかけ転送」機能を利用して、nav-u本体にスロットしたメモリースティックDuoにBDレコーダで録画した番組を転送できる。転送ファイルは、解像度320×240ドット(最高ビットレート768kbps/フレームレート30fps)のAVC形式で、nav-u本体で録画したワンセグ番組より高画質としている。

 Bluetooth機能も新搭載。プロファイルはA2DPをサポートし、Bluetooth対応のカーオーディオを搭載する場合、nav-uの音声(ワンセグ/ビデオ/音楽)をカーオーディオのスピーカーから出力することができる。ただし、ガイド音声は送信/出力できない。また、HFPにも対応し、ハンズフリーでの発着信が可能。OPPもサポートし、携帯電話などの連絡先をnav-uに転送できる。auの携帯電話で検索した情報をnav-uに転送できる「EZカーナビリンク」にも対応する。


■ ナビ機能も向上。クレードルの吸盤を小型化

 ナビ機能も強化。ゼンリンが持つ1,335エリアの市街詳細地図に対応し、従来モデル(U3V)と比べ、面積比で約10倍に拡大。道路の幅が地図に反映されるなど、よいわかりやすい表示になった。グルメぴあや全国立ち寄り温泉ガイドなど約13,700件のガイドブック情報も搭載する。

 そのほか、最寄検索に自動車位置を考慮した「目的地方向検索」や、「目的地周辺検索」を追加。約3,500万件の住所検索や、電話番号検索なども利用可能。電話番号検索では、ハローページの情報も追加し、タウンページの情報と合わせて約3,000万件から検索できる。FM VICSにも対応した。

 自動車位置表示システムには、従来の「POSITION plus G」を強化した「POSITION plus GT」を採用。GPSとジャイロセンサー2基、さらに3軸加速度センサーなどを組み合わせたシステムで、ソニー独自のアルゴリズムを採用することで、車の動きから直接速度を算出することが可能。一般的なPNDに比べ、誤差の少ない表示ができるとしている。

 2画面表示にも対応し、車が停止している時はワンセグ画面と地図の表示もできる。徒歩用ナビとしても利用可能で、新たに電子コンパスを内蔵。ナビの向きに追従して、地図も回転する。

 PNDの車内取り付けは、付属の吸盤式クレードルを使用。従来モデルのクレードルと比べて、吸盤を小型化したのが特徴で、ダッシュボードへの取り付け自由度を向上させたとしている。小型化しながらも、従来モデル並みの固定力を確保した。また、折りたたみ機構を搭載し、携帯や収納が容易にできる。

 電源は内蔵バッテリで、付属のACアダプタやシガーソケットアダプタで給電可能。USB端子も備え、USBを介したチャージもできる。フル充電時の使用時間は約3時間、省電力モード時で約5.5時間。ヘッドフォン端子を装備。30mm径のモノラルスピーカーも内蔵する。

 外形寸法は2モデル共通で、約141×17.5×88.5mm(幅×奥行き×高さ)。重量はNV-U75Vが約255g、NV-U75が約245g。キャリングケースやストラップ、クレードルなどが付属する。

付属のクレードル。従来モデルに比べ吸盤を小型に。本体背面にクレードル取付け口がある取付け例

[AV Watch編集部 大類洋輔]