小林源文原作CGアニメ「CAT SHIT ONE」がYouTube配信

-劇場公開前に全編HD無料配信。「3D化も検討中」


CAT SHIT ONE -THE ANIMATED SERIES-
(C)2010 小林源文/anima・IDA

配信期間:7月17日~9月22日

視聴料:無料

 戦記コミックの巨匠・小林源文氏の同名コミックを原作としたフル3DCGアニメ映画「CAT SHIT ONE -THE ANIMATED SERIES-」(キャット・シット・ワン - ジ・アニメイテッド・シリーズ)が完成。劇場公開が予定されている作品だが、その公開に先駆け、YouTube上で全編が7月17日より無料公開される事になった。HD解像度での配信も行なわれ、全編は22分。配信期間は9月20日まで。

 製作はIDA(International Digital Artist)とアニマが担当。IDAはYouTube コンテンツパートナーシップを結び、映像と連動した広告展開を行なう仕組みを確立。キャラクター映像放送と広告を連動させたビジネスモデルを展開するとしており、プロのスタジオ制作による商業ベースの作品ながら、YouTube上で全編公開という、今回の異例の公開キャンペーンを実現させた。現在公開されている予告編では、映像下部に、提供したキックオフ社の広告がポップアップ表示されている。なお、作品の3D映像化も検討されているという。

 「CAT SHIT ONE」は、第二次世界大戦や架空戦記など、戦争を題材とした数多くのコミックを生み出し、戦記コミックの巨匠と言われる小林源文氏の代表作の1つ。同氏の作品は「黒騎士物語」など、綿密な兵器や兵士達の描写を通じて、リアルな戦場をハードな劇画タッチで描写していくが、「CAT SHIT ONE」は登場キャラクターがウサギやネコ、ネズミ、犬など、人間以外の動物で描写されているのが特徴。可愛いキャラクター達が極めてリアルな戦闘を繰り広げるギャップも、魅力の1つとなっている。

 「CAT SHIT ONE -THE ANIMATED SERIES-」では、テロリスト集団に捕らえられた人質を救出すべく、ウサギの特殊部隊員パッキーとボタスキーが現地に潜入。人質の命が危ないと判断したパッキーは、救援を待たず、たった2人での奇襲攻撃を企てるが……。

 映像化は、CGクリエーターの笹原和也氏と、彼が率いるCGプロダクション・アニマが担当。プロデュースはIDAの社長でクリエイティブ統括の岡部淳也氏が手がけている。提供はキックオフ。なお、IDAでは次回作として新作特撮キャラクター映画を予定しており、その作品でも「CAT SHIT ONE」と同様の方式で製作を行ない、広告展開をするという。

(2010年 6月 23日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]