アキュフェーズ、ピューター筐体採用のMCカートリッジ

-「現時点で最高の素材」を投入した「AC-5」


AC-5

 アキュフェーズは、アナログレコード再生用のMCカートリッジ「AC-5」を12月中旬に発売する。価格は24万1,500円。

 「現時点で考えられる最高のマテリアルを惜しみなく投入し、アナログレコード再生の極致を目指して開発、多くの試聴を繰り返し完成した」というMCカートリッジ。筐体には、錫を主体としたアンチモンと銅の合金であるピューターを採用し、振動と誘導を抑制。手加工による鏡面仕上げとロジウムメッキ、金メッキを施している。

 スタイラスは、レコードカッター針に近い広帯域再生を可能とするマイクロリッジ針を、カンチレバー(0.3㎜径)は伝播速度の速い無垢アモルファスボロンを使用している。マグネットは、温度特性に優れたサマリウムコバルト「Type 30」磁石で、コイルは6N-LCOFC線材を用いたリアルサウンド発電構造としている。さらに、8分割のピュア・ダンパーも採用した。

 出力電圧は0.24mV(1kHz,5cm/sec)、内部インピーダンスは4.5Ω(1kHz)、周波数特性は10Hz~100kHz(±3dB)、20Hz~20kHz(±1dB)。チャンネルセパレーションは30dB(1kHz)、チャンネルバランスは0.5dB(1kHz)。トラッカビリティーは80μm/2.0g(300Hz)。

 針圧は適正値が2.0g、範囲は1.7~2.5g。外形寸法は17×19.5×15mm(幅×奥行き×高さ)、重量は11.9g。



(2010年 10月 13日)

[AV Watch編集部 中林暁]