第2期放送前に「バカとテストと召喚獣」がOVA化

-2月からBD/DVD発売。選択肢で展開が変化


 2010年1月からテレビアニメ化され、2011年には第2期シリーズの放送も予定されている「バカとテストと召喚獣」。その第2期製作に先駆けて、上下巻で構成される新作OVAが2011年2月と3月に発売される事が決定した。タイトルは「バカとテストと召喚獣 ~祭~」。

 Blu-ray/DVDでの発売で、上巻は2011年2月23日、下巻は同年3月23日に発売。各巻BDは6,300円、DVDは5,250円となる。どちらも本編収録時間は25分で、特典映像も収録する。発売元はティー・オーエンタテインメント、販売元はメディアファクトリー。

発売日 タイトル仕様音声品番価格
2011年
 2月23日
BDバカとテストと召喚獣 ~祭~ 上巻本編25分
特典映像
片面1層
16:9
(1)リニアPCMステレオ
(2)コメンタリ
ZMXZ-59916,300円
DVDバカとテストと召喚獣 ~祭~ 上巻本編25分
特典映像
片面1層
16:9
スクイーズ
(1)リニアPCMステレオ
(2)コメンタリ
ZMBZ-59935,250円
2011年
 3月23日
BDバカとテストと召喚獣 ~祭~ 下巻本編25分
特典映像
片面1層
16:9
(1)リニアPCMステレオ
(2)コメンタリ
ZMXZ-59926,300円
DVDバカとテストと召喚獣 ~祭~ 下巻本編25分
特典映像
片面1層
16:9
スクイーズ
(1)リニアPCMステレオ
(2)コメンタリ
ZMBZ-59945,250円


作品の公式サイト内でOVA情報が掲載された
(c)2011 Kenji Inoue/PUBLISHED BY ENTERBRAIN, INC./バカとテストと召喚獣2製作委員会

 舞台は進級テストの成績で厳しくクラス分けされる先進的な進学校「文月学園」。設備も成績に合わせたものになるという徹底ぶりで、秀才が集まるAクラスには至れり尽くせりな設備があるのに対し、最底辺Fクラスの机はボロいちゃぶ台、腐った畳といった有様。

 そんな文月学園にはもう1つの特徴がある。それは、テストの点数に合わせた強さの“召喚獣”を生徒同士が召喚でき、それを戦わせる、クラス単位の戦争システム“試験召喚戦争”の存在だ。

 Fクラスの生徒であるおバカな主人公・吉井明久は、体調不良で満足にテストが受けられず、Fクラスになってしまった健気な才女・姫路瑞希のため、強豪クラスに“試験召喚戦争”をしかける。だが、彼の周りに集まるのはFクラス代表・坂本雄二、明久に想いを寄せる凶暴ツンデレ娘・島田美波、寡黙なる性識者(ムッツリーニ)の異名を持つムッツリスケベ・土屋康太、美少女にしか見えない少年・木下秀吉など、個性的だが勉学面では不安の残る面々ばかり。果たして試験召喚戦争を勝ち抜く事はできるのか……。

 OVAのテーマは“清涼祭”と呼ばれる学園祭。毎年多くの来場者で賑わいを見せ、生徒たちもそれに応えるべく奮起して、準備に励むのが通例。しかし、2年Fクラスでは……。

 BD/DVDのどちらにも特典として、選択によって展開が変わる「LIPS映像」を収録。これは本編再生時に選択肢があらわれ、選んだ項目によって映像が変化するというシステムの事。LIPSは「Life Inspire Paradise Sentakushi」の略で、「その命を活力に変えて、目指せ楽園への選択肢」(ムッツリ語録より)という意味。

 さらに、「補習授業で、君、死にたもうことなかれ」と題した特典映像も収録。上巻にはノンクレジットオープニング/プロモーション映像、下巻にはノンクレジットエンディング/BD・DVD告知CMを収録。

 また各巻にオーディオコメンタリ「卓袱台談議リターンズ」も収録。出演は下野紘(吉井明久役)、原田ひとみ(姫路瑞希役)、平田真菜(島田葉月役)。ディスクはスーパーピクチャーレーベルとなる。

 また、BD/DVDのどちらも、初回生産分は大島美和(キャラクターデザイン・総作画監督)描き下ろしデジパック仕様となり、特製ブックレットの「BAKAですNOTE~祭~」も付属する。

 原作は井上堅二の同名小説。監督は大沼心、シリーズ構成は高山カツヒコ。ハイスピード&ハイテンションなギャグと、明久を巡る瑞希と美波の攻防といった恋愛要素や、個性的な脇役達の暴走など密度の濃い作品となっており、OVAも第1期テレビシリーズのスタッフが引き続き手がけている。



(2010年 11月 10日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]