DNP、レーザープロジェクタのちらつき防止技術を開発

-体積型ホログラムでスペックルノイズを低減


体積型ホログラムを応用

 大日本印刷(DNP)は、レーザー光源を利用したプロジェクタやディスプレイで発生し、映像のちらつきの原因となる「スペックルノイズ」をホログラムの多重記録機能、光整形機能を応用して軽減する技術を開発した。2011年春にこの技術を組み込んだ体積型ホログラムのサンプル出荷を開始する予定。

 レーザー光源を使ったプロジェクタ向けの技術。レーザー光源プロジェクタでは、光源ユニットや被被写体面となるスクリーンで散乱した光が相互に干渉しあって、微細な斑点模様であるスペックルノイズが発生しやすく、これが映像のちらつき(シンチレーション)の原因となっていた。

 DNPでは、体積型ホログラムフィルムを活用したスペックルノイズ低減技術を開発。レーザー光をスキャンミラーなどの光走査デバイスによりビームとしてホログラムの各点に連続的に照射することで、スクリーン上に再生する像への入射角が常に変化し、多数の干渉パターンを生成。結果として干渉パターンが平均化され、スペックルノイズが軽減できるという。

 また、レーザービームの整形および光強度の均一化をホログラムが行なうため、ディフューザやレンズアレイといった光学部品が不要となる。レーザービーム形状や干渉性の大小に関わらず、スペックルノイズ軽減の効果が得られるため、さまざまな種類のレーザーに応用できるという。プロジェクタやディスプレイのほか、3Dスキャナーなど、さまざまなセンサーや映像装置への展開が可能としている。


スペックルノイズ除去前(左)と除去後(右)スキャンミラーの角度を変化させ光の進行角度が時間変化することで干渉パターンが均一化される

(2010年 12月 9日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]