WiseTech、「Dr.DAC2 DX」のカスタマイズモデル

-新日本無線のオペアンプ「MUSES」を標準搭載


「Dr.DAC2 DX」のカスタマイズモデル

 WiseTechは、AUDIOTRAKのUSB DAC「Dr.DAC2 DX」のカスタマイズモデルとして、新日本無線のオペアンプ「MUSESシリーズ」を搭載したスペシャルバージョンを、直販限定・受注生産で販売する。直販価格は46,800円。

 予約受付期間は2つあり、12月10日~12月23日と、12月24日~2011年1月5日まで。前者の期間に注文や入金を行なうと25日着で商品が届けられる予定。2つめの期間では、2011年1月下旬より、生産完了次第出荷される。なお、限定数に達し次第、受付を終了するとしている。

 「DR.DAC2 DX」は、USB DAC機能も備えたヘッドフォンアンプ。DACにTIの「PCM1798」を採用。オペアンプをユーザーが交換できるのが特徴で、好みの音質を追求できる。

 通常モデルではオペアンプに「OPA2604」、「OPA2134」を採用しているが、カスタマイズモデルは新日本無線のオペアンプ「MUSESシリーズ」とコラボレーション。FDO部前段2カ所に「MUSES01」(4,000円相当×2)を採用している。なお、通常モデルの直販価格は46,800円で、カスタマイズモデルの価格は据え置きとなっている。

 なお、FDO部前段に「MUSES01」を使った理由として、WiseTechは「一番音質に影響があるI/V変換部に、MUSES01とMUSES02のどちらを使用するかは大変大きな課題でした。PCM1798のような電流出力型のDACは、MUSES02のようなバイポーラタイプのオペアンプではベース電流が流れてしまい、誤差が発生する可能性があるため、変換誤差を低減するためにもJFET入力のような高入力インピーダンスで受けることができるMUSES01を採用した方がDr.DAC2 DX本来の性能を十分発揮できると考えた」という。

 また、FDO部後段、ヘッドフォンアウト部、ラインアウト部の三カ所のオペアンプもオプションで交換可能。「MUSES01」、「MUSES02」、「MUSES8820」にカスタマイズする事もできる。同社のページでは、これらの組み合わせによる音の変化も紹介されている。

背面端子

 さらに製品にはスペシャルプレゼントとして、デジタル光ケーブル「GlassBlack2(1.5m)」、もしくは「iMON Mini」を同梱。どちらかを選択できる。

 その他の仕様は通常モデルと同じ。フロントに2系統のヘッドフォン出力(PHONE)を装備。リアにはアナログ音声(RCA)の入出力端子を各1系統搭載。光と同軸のデジタル音声入力も各1系統装備。光デジタル音声出力も1系統備え、PCMやドルビーデジタルの5.1chデジタル出力も可能。PCとUSB接続し、USBオーディオインターフェイスとしても動作。TenorのUSBチップセットを採用し、24bit/96kHzまでサポートする。



(2010年 12月 10日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]