大作戦争ドラマ「ザ・パシフィック」BD発売延期

ザ・パシフィック

　ワーナー エンターテイメント ジャパン(ワーナー・ホーム・ビデオ)は、7月6日に予定していた海外ドラマ「ザ・パシフィック」のBD/DVD発売を、7月15日に延期した。ワーナーは延期の理由を「諸般の事情」としている。

　第二次世界大戦の太平洋戦線を舞台に、3人の海兵隊員の体験を実話に基づいて描くもので、製作総指揮はトム・ハンクス、スティーヴン・スピルバーグ、ゲーリー・ゴーツマン。「バンド・オブ・ブラザース」を手掛けたトリオによる新作ドラマ。

　「バンド・オブ・ブラザース」は欧州戦線を描いているが、「ザ・パシフィック」の舞台は太平洋戦線。総製作費200億円を投じ、1942年のガダルカナル島を皮切りに、グロスター岬の熱帯雨林やペリリューの要塞、硫黄島や沖縄での戦いを映像化。降伏よりも死を選ぶ日本兵という敵を相手に戦ううちに、人間性を失っていく兵士達の姿や、帰還後の苦難なども盛り込まれ、戦争が人間から何を奪うかを問う作品となっている。

　BD/DVDはいずれも初回限定生産で、7枚組のBOXとして、全10話を収録。本編の総収録時間は534分となる。さらに、101分の特典映像も収録。特典映像は海兵隊員たちを紹介する「海兵隊員たちの素顔」、メイキング、太平洋戦争を悲惨な戦いへと導いた歴史的背景や当時の認識について語「太平洋戦争はなぜし烈を極めたか」を収録。

　さらに、BD版には「ザ・パシフィック」ドキュメンタリー・モードとして、歴史学者や従軍体験者のインタビューや記録映像、地図などを織り交ぜながら本編を再生でき、インタラクティブに海兵隊や太平洋戦線についての知識を深められる機能も備えている。