パイオニア、7型液晶モデルなどPND「エアーナビ」3機種

-メモリを16GBに強化。ワンセグや動画/音楽再生も


左からAVIC-T55、AVIC-T77、AVIC-T99

 パイオニアは、16GBフラッシュメモリを内蔵したポータブルカーナビ「カロッツェリア エアーナビ」3機種を5月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は下表の通り。


液晶型番主な仕様店頭予想価格
7型液晶AVIC-T99ワンセグ/16GBメモリ/microSD
WMV/MP4/AVI動画再生
WMA/MP3/AAC/WAV音楽再生
7万円前後
5.8型液晶AVIC-T776万円前後
4.8型液晶AVIC-T555万円前後

 メモリ容量を従来モデル(8GB)の2倍に強化したポータブルナビ(PND)。シリーズ初の7型液晶モデル「AVIC-T99」を投入したほか、PNDながら毎月の地図更新機能「マップチャージ」を利用できることなどが特徴。microSDカードスロットを備え、PCでダウンロードした地図データを本体メモリに上書きして更新できる。7型/5.8型モデルはFM VICSチューナも内蔵する。

AVIC-T99AVIC-T77AVIC-T55


ワンセグのメニュー画面

 AV機能面では、ワンセグ視聴や動画/音楽再生に対応。ディスプレイ解像度は7型/5.8型/4.8型いずれも800×480ドットで、バックライトはLED。出力1Wのモノラルアンプ/スピーカーも搭載する。microSDカードスロットを備え、カードに記録したWMV/MP4/AVI動画再生や、WMA/MP3/AAC(Windows版iTunesでエンコードされた楽曲のみ)/WAV音楽ファイルも再生できる。

 ナビ機能では、東京タワーや国会議事堂など、217種類の建物を3DCG化した「ビジュアルランドマーク」を収録。自車位置を1秒間に5回計測する「5Hz測位」など、位置認識のソフトに新開発のアルゴリズムを採用し、精度を高めている。また、過去の渋滞情報を分析した「渋滞予測データ」(約33万km分)を収録。「スマートループ渋滞情報」にも対応する。


AVIC-T99の側面AVIC-T77の側面AVIC-T55の側面


通信モジュールは背面に装着

 地図データは独自の圧縮フォーマット「L-format」で収録する。従来モデルと同様に、追加料金無しで毎月の地図更新が可能。更新はmicroSDカードまたは通信モジュール(HSDPA/W-CDMA)経由で行なう。ただし、通信利用の場合は別途契約(加入手数料1,575円、月額105円~2,079円)が必要。通信モジュールは契約完了後に届けられる。

 地図の更新は2014年4月までは、最大約3年間追加料金無しで利用できる。なお、年2回の全データ更新は、microSDカードを使う必要がある。

 外形寸法は7型モデルが196.5×22×105.6mm(幅×奥行き×高さ)、5.8型が178×35.8×99mm(同)、4.8型が154.2×25.8×95.1mm(同)、重量は7型と5.8型が0.5kg、4.8型が0.315kg。電源はDC 12V/24Vの他に別売ACアダプタ「RD-T150」(5,250円)経由の給電も可能。家庭内でワンセグテレビ/メディアプレーヤーとしても利用できる。なお、バッテリも内蔵するが、主に起動速度を向上させるためのもので、歩行ナビとしての利用は想定していない。



(2011年 5月 9日)

[AV Watch編集部 中林暁]