プレイバック2025
デスクは一枚板、モニターアームは5本に、そして自作校正ツールはいまだ完成していない by日沼諭史
2025年12月25日 08:00
効率よく快適に作業できる仕事場環境を目指して、日々研究……という名の物欲発散に勤しんでいる筆者。2025年の一番の変化はデスク周りだ。ネット通販でデスクにちょうど良さそうな掘り出し物の無垢一枚板を見つけ、それにFlexiSpotの電動昇降デスク用パーツを組み合わせた。
その顛末については姉妹媒体のPC Watchでレポートさせていただいたが、狭い仕事部屋にもマッチするクスノキの一枚板をアウトレット的な価格で運良く手に入れることができ、オイルをしっかり塗り塗りして仕上げた。トータルで14万円ほどと安価……とは言えないが、モノの質のわりにはリーズナブルに抑えられたと思う。
無垢一枚板のデスクは、とにかく飽きがこない。モニターに向かっていても常に視界に入る木の自然な風合いは心を落ち着かせてくれるし、柔らかな質感は何度触れてもそのたびに新鮮で満ち足りた気持ちになる。50mmある厚みはとてつもない安定感で、どんなに重いものを載せても平気と思えるような頼もしさだ。
イイ感じのデスクを手に入れたことで、周辺の装備も少しずつ見直してきた。一枚板に合わせて、こまごまとしたアイテムを木製に変えていくというような変更もしたが、最も目立つところはデスクアームだ。
以前から2つのモニターを横に並べるタイプの「エルゴトロン LXデュアルデスクマウントアーム サイドバイサイド」を使ってきたけれど、筆者の最近のウルトラワイドモニター環境だとやや使いにくかったので新調することにしたのだ。
「これからは縦デュアルの時代や!」(筆者の感想です)ってことで、横に並べるのではなく縦に並べられる「LX デュアルスタッキングアーム、長身ポール」に差し替えた。
58cmある長いポールに、アームを複数本取り付けられるマルチモニター用アームだ。許容される荷重は最大20kgなので、アーム2本(モニター2台)であれば1本あたり10kgまで、アーム4本であれば1本あたり5kgまで、という計算になる。
標準ではアームが2本付属。それに1本追加して3本構成にした。1本目と2本目のアームにはメインのウルトラワイドモニター(34型)とサブモニター(25型)を取り付け、3本目にはオンライン会議用のマイクを装着。アーム自体の重量も含めると全体で25kgくらいだろうか。これをがっちり安定して支えられるのも、50mm厚の一枚板デスクだからこそ、だろう。
以前使っていた横並び用のマルチモニター用アームは、デスクのすぐ隣に設置しているバーチャルサイクリング環境で活用している。一方のアームはモバイルモニターを支え、もう一方のアームはワークアウト中に動画を見るためのタブレット台に、という形。あまり使い勝手がいいとは言えないので、こちらも縦並び用のアームにしたいけれども……。
そんな環境のなかで日々原稿を書く仕事をしたり、自転車をこいだりしつつ、合間には趣味のプログラミングも楽しんでいる。2年前、2023年のプレイバックでも書いていた「自分専用校正ツール」は、いまだ開発中だ。全然終わりが見えないし、まだまだ「自分専用」の枠を出ていないが、それでも見た目も機能もだいぶ進化はしている(と思う)。
2年前はそれこそ「貼り付けたテキストを校正してくれるローカル動作のツール」だった。しかし現在はホスティングを想定してDocker化。Googleアカウントによるソーシャルログインをできるようにし、データベース(クラウド)を使って複数文書のフォルダ管理や検索も可能にした。ほぼテキストエディターとして利用できるレベル、のはず。
あと、Pythonで書いていたら速度面で厳しくなってきたので、校正処理の部分だけRust化していたりもする。うまく動くととっても楽しい。
ここのところはほとんどAI頼みなコーディングになっているのだけれど、1つのAIコーディングツールにお願いし続けていると次第におバカな感じになってくるので、時々別のAIコーディングツールに分析し直させて改善する、みたいな方法で解決していたりもする。
そうやっていろいろ楽しくツール作りに励んでいたら、この2025年、コーディング絡みのAPI利用料金だけで6万円を超えていた。
おかげでいつの間にかAnthropic(Claude)はティア4に、OpenAIはティア3に到達。制限が緩和されてウハウハだぜ!なんて浮かれている場合ではない。このままではAPI破産してしまう!6万円超の未完成なツールってなんやソレ!ってことで、2026年は他の人に使ってもらえるところまでたどり着きたいなあ。












