富士通テン、直射日光下でも高画質で表示するAVナビ

-iPhone用のARアプリと連携するモデルも


AVN-Z01の装着例

 富士通テンは、カーナビ「ECLIPSE」の2011年夏モデルを発表。フラッシュメモリ内蔵型の2DIN AVナビ3製品を7月上旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は下表の通り。

 新モデルの発表に合わせて、ECLIPSEの広告キャラクターである上戸彩が出演するスペシャルサイト「上戸彩のイクリプスの未来ナビ研究所」を6月1日より公開。今後、ショートムービーやユーザーが参加できるキャンペーンを実施する予定。


型番仕様店頭予想価格
AVN-Z017型E-iSac液晶
12セグ/ワンセグ/DVD/SD
16GBメモリ
Bluetooth
20万円前後
AVN-V017型E-iSac液晶
12セグ/ワンセグ/DVD/SD
16GBメモリ
18万円前後
AVN-F01i7型液晶
ワンセグ/CD
8GBメモリ
Bluetooth
9万円前後


■ 新液晶LSIや地デジ/DVD搭載の「AVN-Z01/V01」

 いずれも、7型/800×480ドット液晶と16GBメモリ、12セグ/ワンセグチューナ、DVD/SDスロットなどを備える2DIN AVナビ。両機種の違いはBluetoothの有無(Z01のみ搭載)で、それ以外の仕様はほぼ共通。

AVN-Z01AVN-V01

 特徴は、ディスプレイに直射日光が当たった際の視認性を向上させるLSI「Vivid View Processor 3」(VVP3/5月25日発表)を採用したこと。前面に入射光を検知するセンサーを備え、画面に当たる光量に応じて階調とコントラストを自動補正。外光により画面が白っぽく見えて、特に低階調/低彩度)の色が見えにくくなる問題を解消したという。なお、同社ではこのディスプレイを「E-iSac Display」(Eclipse intelligent Sunlight automatic control Display/イーアイザックディスプレイ)と名付けている。

 バックライトはLED。映像のシーンに応じて発光量を補正することでコントラストを向上。また、ディスプレイで約2/3を占めるバックライトの消費電力を、従来比最大54%、平均24%低減した。

 地デジは12セグ/ワンセグ搭載で、受信状況に応じた自動切り替え機能を搭載。新たに、地デジの中継局情報を独自にデータベース化してナビに収録。これにより中継局をまたいだ場合などにもサーチ時間を短縮でき、画面が途切れる時間が短くなるという。

同時期に発売されるiPod接続ケーブル「IPC111」

 オーディオは、音楽CDやSD-Audioなどが再生可能。内蔵アンプの最大出力は49W×4ch。新たに、独自の音量補正アルゴリズム「E-VOLUTION」を搭載。音量レベルの異なる圧縮音源を自動補正するもので、曲が切り替わるタイミングで補正を行なうため、曲ごとの音量のばらつきを押さえ、運転中のボリューム操作を少なくできるという。Z01のみ、Bluetoothにも対応し、携帯電話などの音楽再生やハンズフリー通話に利用可能。AVRCP 1.4もサポートし、楽曲の操作が対応携帯電話から行なえる。

 オプションとして、両モデル専用のiPod接続ケーブル「IPC111」も同じく7月上旬に発売される。価格は3,675円。

 ナビ関連では、購入後3年間更新して利用できる「マップオンデマンド」を搭載。地図更新は、パソコンでSDカードにダウンロードして行なえる。新機能として、楽しみながらエコ運転を意識できる「エコドライブサポート」を搭載した。



■ iPhoneアプリと連携する「AVN-F01i」

iPhoneアプリのTwitDriveを利用して、投稿を共有できる

 iPhoneアプリとの連携機能が特徴のモデルで、iTunesのApp Storeにおいて対応アプリ3種類が公開されている。このアプリをダウンロードして、iPhoneを別売ケーブル「IPC110」(3,150円)で接続することにより、連携が可能となる。対応機種はiPhone 3GS/4(iOS 4.3以降)。

 連携対応アプリの「TwitDrive」は、Twitterアカウントを利用して投稿すると地図上で写真やメッセージを共有できるアプリ。iPhoneを上記ケーブルでナビに接続すると、現在地付近の投稿された情報をカーナビで書くにでき、目的地設定に利用可能。また、カーナビからのつぶやき(定型句)も可能。

 「どこCar」は、遊園地や大型ショッピングモールなどの広い駐車場に停めた場合に、車の場所を記憶できるARアプリ。GPS情報から駐車位置を記憶しておき、帰りにアプリを起動してiPhoneをかざすと、AR技術を利用して矢印や距離で駐車位置を表示する。


装着例

 「Carニュースリーダー」を利用することで、経済、エンタメ、スポーツなどの最新ニュース(Yahoo! JAPAN提供のRSS情報)の見出しをカーナビで読み上げできる。音声切り替え(男性/女性)や、読み上げ速度の変更も行なえる。

 本体は2DINタイプで、液晶は7型/480×272ドット。直射日光下の視認性を高める「Vivid View Processor 3」は搭載しない。テレビチューナはワンセグのみ。CDは備えているが、SD-Audioには対応しない。アンプの最大出力は48W×4ch。Bluetoothも備え、音楽再生やハンズフリー通話が可能。AVRCP 1.4もサポートする。



(2011年 6月 1日)

[AV Watch編集部 中林暁]