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富士通テン、無線LAN対応でスマホ連携強化したカーナビ
「My Cloud」経由でPC内の音楽再生も
(2013/10/8 21:16)
富士通テンは、2DIN AVナビ「ECLIPSE」の2013年秋モデルを発表。国内市販品で初めて無線LANによるスマートフォンとの接続に対応した「Zシリーズ」3機種と、シンプルな操作性の「AVN Liteシリーズ」3機種の計6機種を11月上旬より発売する。価格は全てオープンプライスで、店頭予想価格は、Zシリーズの9型液晶搭載モデル「AVN-ZX03i」が17万円前後、AVN Liteシリーズの7型液晶搭載モデル「AVN-G03」が7万5,000円前後。
シリーズ | 型番 | ディスプレイ | 店頭予想価格 |
---|---|---|---|
Zシリーズ | AVN-ZX03i | 9型 | 17万円前後 |
AVN-Z03iW | 7型 (ワイドコンソール) | 10万円前後 | |
AVN-Z03i | 7型 | 10万円前後 | |
AVN Lite シリーズ | AVN-G03 | 7型 | 7万5,000円前後 |
AVN133MW | 7型 (ワイドコンソール) | 6万円前後 | |
AVN133M | 7型 | 6万円前後 |
無線LAN接続やMirrorLinkなどスマホとの連携を強化したZシリーズ
Zシリーズは、9型液晶搭載の「AVN-ZX03i」と、7型液晶搭載で設置場所に合わせて横幅を選べる「AVN-Z03iW」(200mm幅)、「AVN-Z03i」(180mm幅)の3機種をラインナップ。液晶の解像度はいずれも800×480ドット。地図データなどを収録するメモリは16GBのSDカードを使用し、AVN-ZX03iのみ音楽データなどを保存できる16GBのSDカードが付属する。いずれもDVD/SDスロットと12セグ/ワンセグチューナを搭載し、4チューナ/4アンテナで安定した受信が可能。市販のDVDビデオや家庭で録画したDVD(VRモード)の再生もできる。ディスプレイは、スマホのようなタッチ操作ができるフリック&ドラッグに対応し、直射日光が当たった際の視認性を向上させる画質補正LSI「Vivid View Processor 3」を搭載する。
新たに、既設の4個のスピーカーで5.1chような音響空間を再現する「バーチャルシアター」機能を搭載。音源に含まれるセンター成分とウーファ成分を抽出して、仮想フロントスピーカーとサブウーファを生成するとともに、足元の音像を持ち上げて立体的な音響を実現するという。内蔵アンプの最大出力は、49W×4ch。
スマートフォンとの接続が強化され、国内市販品では初めて無線LANによるスマホ接続に対応。無線LAN接続したスマホを介して、音声対話形式のナビサポートアプリ「CarafL(カラフル)」や、スマホ画面で使用方法などを検索できる取扱説明書アプリ「どこでもサポート」が利用可能。
富士通テンのSS技術本部サービス技術室長の沢田輝氏によれば、「従来の音声認識機能は、車載機本体で処理していたため、キーワードやコマンドくらいしか認識できなかった。今回搭載されるCarafLでは、音声データをスマホを経由してデータセンターで処理することで、音声認識の精度や意味理解能力を向上させている」という。実機デモでは、「目的地の天気は?」とナビに聞くと、目的地の天気を表示して読み上げ、そのあとに「明日は?」と聞くと、目的地の明日の天気情報が表示された。対話を継続して新たな条件を追加できるため、目的地の明日の天気は?と聞かなくても、ナビが発言の意味を理解してくれるという。
また、有線接続でスマホの対応アプリ画面をナビに表示できるMirrorLinkにも対応。Android用アプリ「Drive Studio」から、富士通のクラウドサービス「My Cloud」にアクセスし、自宅のPCに保存している写真や音楽データをカーナビに取り込んで再生できる。クラウドサービスの利用には、富士通のPC「FMVシリーズ」(2012年10月モデル以降)と、MirrorLink機能対応スマートフォンが必要。
Bluetoothにも対応し、ワイヤレス接続の音楽伝送や、ハンズフリー通話が可能(AVN-Z03i/Wは別売のマイク&スイッチ「MAS113」が必要)。ニンテンドーDS用ソフト「クルマでDS」に対応し、BluetoothでDSとカーナビをつないで、目的地の設定や観光地情報、ご当地クイズなどを楽しむことができる。ソフトはAVN-ZX03iに付属、その他のモデルは別売となる。
USBメモリやSDカード内の音楽(MP3/WMA/AAC)や動画(MP4/M4V/AVI/WMV)が再生できるほか、CDからの4倍速録音にも対応。別売ケーブルで接続したiPhone/iPodの音楽/動画も再生できる。画面デザインを、メニュー画面4パターン、地図デザイン5パターンから選択でき、AVN-ZX03iのみハードスイッチのLED照明を210色から自由に設定できる「バリアブルLED」も搭載する。
シンプル操作のAVN Liteシリーズ
AVN Liteシリーズは、いずれも7型(800×480ドット)液晶を搭載。12セグ/ワンセグ対応(4アンテナ/4チューナ)の「AVN-G03」と、ワンセグ対応で設置場所に応じて横幅が選べる「AVN133MW」(200mm幅)、「AVN133M」(180mm幅)の3機種をラインナップ。
AVN-G03はDVD/CDスロットを搭載し、上位機種と同様、画質補正LSI「Vivid View Processor 3」を搭載。日光下でのディスプレイ視認性を高めている。AVN133M/MWはCDスロットを搭載する。地図データなどを収録するメモリは、いずれも8GBのSDカードを利用。AVN-G03のみ、データを高圧縮するLフォーマットに対応し、従来の16GB相当のデータを8GBのカードに収録しているという。内蔵アンプの最大出力は48W×4ch。AVN133M/MWでは、文字入力を携帯電話式と50音直接入力式から選択できる。