LG、裸眼3D表示が可能な20型「CINEMA 3D」液晶

-実売13万円。視差バリア式/TriDefで3D変換


D2000N-PN

 LGエレクトロニクス・ジャパンは、視差バリア方式の裸眼3D表示に対応した20型液晶ディスプレイ「D2000N-PN」を10月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は13万円前後。

 「CINEMA 3D」シリーズ初の視差バリア方式を採用した液晶ディスプレイ。パネルは20型/1,600×900ドット。パネルに施された液晶フィルタが視差バリアとなり、左眼用と右眼用の映像を分離。裸眼での立体視を可能にする。

 裸眼3Dで表示するには、付属するPCソフト「TriDef」をインストールして、映像を3Dに変換する必要がある。なお、TriDefはBlu-ray 3Dには非対応。HDMIを備えるが、3D対応AV機器/ゲーム機などには対応しない。なお、視差バリアは3Dモード時のみ機能するため、2Dモードに切り替えると通常の2Dディスプレイとして利用できる。

 3D表示時は、「ヘッドトラッキングカメラ」により、視聴者の頭の位置に追従して視聴距離や角度を計算することで、3D映像を最適化することが可能。独自技術により左眼用/右眼用の映像をリアルタイムでコントロールするため、視聴者がディスプレイの正面から動いても、常に高画質な3D映像が視聴できるという。ヘッドトラッキングの追跡対応角度は左右±25度、上30度、下10度となる。

 3D映像の明るさなどを最適化する「3Dカラーエフェクト」もを搭載。ブラックレベル、コントラスト、シャープネスを高め、3D映像を明るく鮮やかに表示するとしている。

 バックライトはLED。輝度は250cd/m2、コントラスト比は1,000:1で、DFCオン時は500万;1。視野角は2D時が上下160度/左右170度、3D時が上下40度/左右50度。応答速度は5ms(G to G)。

 入力はHDMIとHDCP対応DVI-D、アナログRGB(D-Sub 15ピン)を装備。消費電力は22W(オフ/待機時0.5W以下)。バックライトの光を抑える一方で入力信号を増幅させ、液晶パネルの開口率を上げる「SUPER Energy Saving」機能も搭載。この機能により、約14%の消費電力を低減できるという。また、累積の節電量やCO2削減量をOSDで確認できる。

 スタンドを含む外形寸法は475.8×166.4×367.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.6kg。上15度/下5度のチルトも可能。ヘッドトラッキングカメラ接続用のUSBケーブルや、DVI-Dケーブルなどが付属する。



(2011年 9月 14日)

[AV Watch編集部 中林暁]