エソテリック、マスタークロックジェネレータ「G-02」
-OCXO採用し、10MHz/22.5792MHz出力対応
マスタークロックジェネレータ「G-02」 |
エソテリックは、10MHz/22.5792MHzの出力にも対応したマスタークロックジェネレータ「G-02」を4月1日に発売する。価格は367,500円。
クロック入力端子を備えたトランスポートやDACなどに接続し、高精度なクロック信号を供給する発振器。心臓部に、同社専用のカスタムチューンを施したという周波数精度±0.01ppmの水晶発振器を採用。内部温度を常に一定に保つオーブンに水晶振動子と発振回路を内蔵し、一定環境下で安定した発振を行なうOCXO(Oven Controlled Crystal Oscillator)となっており、-20度~70度の外部温度条件下で±0.01ppmを実現している。
100kHzや10MHzクロックに加え、独自の「ダイレクト・マスタークロックLINK」にも対応した、22.5792MHz/24.576MHzマスタークロック出力が可能。周波数拡張モード(EXPモード)として、基本となる周波数系列(44.1kHz/48kHz)の8、16、32、64、128、256倍の出力も可能。業務用を含む、幅広い機器に対応できるという。
それぞれの系統には出力端子を2つずつ設けており、最大6台の機器にクロックを供給可能。A1~C2までの各6端子に対し、個別に出力周波数を設定できるほか、接続する機器が1台の場合には、A1端子以外の全ての出力をOFFにすることで、不要な干渉を防ぐ事もできる。
正面 | 背面 |
また、外部から10MHzの基準信号を入力する事も可能。ルビジウムクロックやGPSクロックなどを接続する事もできる。
電源部には大型のRコアトランスを採用。平滑回路にはコンデンサを複数組み合わせ、ショットキー・バリア・ダイオードを使うことで高速なデジタル処理にも俊敏に対応できるという。ディスプレイ表示部用には、電源トランスを独立させ、回路ブロックごとに専用電源回路を搭載するなど、相互干渉も抑えている。
接続端子はオリジナルのBNC端子を採用。シャーシは肉厚アルミ製。消費電力は14W(ウオームアップ時)、10W(安定時)。外形寸法は445×360×106.5mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約10.2kg。
(2012年 3月 23日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]