パイオニア、Bluetooth対応のHVT薄型シアターシステム

-スマホ音楽対応。トールボーイ採用の5.1chなど4製品


HTP-HW950

 パイオニアは、スリムなスピーカーを用いたホームシアターシステム4製品を10月上旬より順次発売する。

 独自の平面スピーカー「HVT方式」を採用する2.1chシステム「HTP-HW950」と、サウンドバー採用で3.1chの「HTP-SB550」、スリムなトールボーイ採用で5.1chの「HTP-S757」。コンパクトサイズの5.1chシステム「HTP-S353」を用意。

 価格はオープンプライスで、店頭予想価格はHTP-HW950とHTP-S757がいずれも6万円前後、HTP-SB550とHTP-S353が3万5,000円前後。発売時期は、HTP-S757のみ10月上旬で、それ以外の3機種は10月中旬となる。


型番スピーカー構成発売時期店頭予想価格
HTP-HW950HVTスピーカー
サブウーファ(2.1ch)
10月中旬6万円前後
HTP-SB550サウンドバー
サブウーファ(3.1ch)
3万5,000円前後
HTP-S757トールボーイ×4
センター
サブウーファ(5.1ch)
10月上旬6万円前後
HTP-S353フロント/サラウンド×4
センター
サブウーファ(5.1ch)
10月中旬3万5,000円前後

 いずれも、薄型テレビとの組み合わせを想定したスリムなデザインが特徴のホームシアターシステム。Bluetoothに対応し、テレビをつけていない時でも、スマートフォンや携帯電話の楽曲をワイヤレスで転送して楽しめる。独自の音質補正技術「サウンドレトリバー エアー」により、圧縮音源のワイヤレス伝送においても高音質な再生を実現するという。

 ドルビーTrueHDやDTS-HDなどのロスレスサラウンドフォーマットにも対応。また、音のズレを補正する独自の技術「フェイズコントロール」を採用。サブウーファからの低音の遅れを解消している。また、スピーカーシステムごとに低音から高音までスムーズに繋がるよう周波数特性を調整。スリムでコンパクトなスピーカーでも、サラウンド感に優れた自然な音場を楽しめるという。独自の仮想音場技術「バーチャル3Dサウンド」も搭載する。

 HDMI入力端子は3系統装備。HDMIコントロール機能(マルチリンク)により、対応テレビのリモコンからもホームシアターの基本機能を操作可能。ARCにも対応する。サブウーファに入出力端子やアンプを内蔵し、縦置き/横置きどちらにも対応。HDMIの入力は3系統、出力は1系統搭載。光デジタル音声入力も1系統備える。サブウーファの外形寸法と重量は4モデル共通で、435×363×128mm(幅×奥行き×高さ)、7.6kg。



■ HTP-HW950

 スリムなバー型のフロントスピーカーに、独自の「SOUND WING」を採用する2.1chシステム。両面駆動のHVT方式のスピーカーとなっており、薄いスピーカーの両面から音を放射するため、部屋のどこにいても心地よい音場を楽しめるという。また、HVT方式により薄い形状を実現したことで、テレビ画面をさえぎらず、インテリアの邪魔にならないとしている。壁掛けにも対応する。

 フロントスピーカーは密閉型で、ユニットは両面HVT方式の5.7×3cmウーファが4基、2cm径ドーム型ツイータが4基。外形寸法は900×93×71mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.6kg。サブウーファのアンプ出力は総合80W。



■ HTP-SB550

HTP-SB550

 バー型のフロントスピーカーとサブウーファで構成するが、HVTスピーカーではなくコーン型ユニットを採用するモデル。付属のスタンドを使って、本体の高さを2段階で調整可能。

 エンクロージャは密閉型で、ユニットは4×7cmのフルレンジ4基で構成。外形寸法は800×85×57mm(幅×奥行き×高さ)で、スタンド利用時は高さが88mmまたは100mmとなる。重量は1.5kg(スタンド使用時1.6kg)。サブウーファのアンプ出力は総合100W。



■ HTP-S757

HTP-S757

 フロントとサラウンドのトールボーイ型スピーカー4台と、センタースピーカー、サブウーファで構成する5.1chシステム。トールボーイスピーカーは、6.6cm径コーンウーファ2基と2.6cm径セミドームツイータ1基で構成する。センターは6.6cm径ユニット2基を搭載。

 エンクロージャはいずれも密閉型。外形寸法と重量は、トールボーイが250×250×1,110mm(幅×奥行き×高さ)、3.5kg(フロント)、3.4kg(サラウンド)。センターは、230×90×80mm(同)、0.7kg。サブウーファのアンプ出力は総合140W。



■ HTP-S353

HTP-S353

 コンパクトなフロント/サラウンドスピーカー4台と、センター、サブウーファの5.1ch構成。フロントスピーカーにサラウンドスピーカーを重ねることも可能で、重ねた場合にも「フロントサラウンド・アドバンス」技術により、後方にもスピーカーがあるような自然なサラウンド感を楽しめるという。壁掛けにも対応する。

 エンクロージャは密閉型で、ユニットはフロント/サラウンドが6.6cm径を1基、センターが6.6cm径を2基。フロント/サラウンドスピーカーの外形寸法と重量は、95×90×80mm(幅×奥行き×高さ)、0.3 kg。センターは、HTP-S757と共通。サブウーファのアンプ出力は総合140W。



(2012年 9月 6日)

[AV Watch編集部 中林暁]