マランツ、FLAC/ネットワーク対応のBD/SACDプレーヤー

UD7007

　マランツは、FLAC/WAVのネットワーク再生も可能なBlu-ray/SACD/DVDオーディオ対応プレーヤー「UD7007」を10月上旬に発売する。価格は15万7,500円。

　BDビデオ、Blu-ray 3D、BD-R/RE、SACD、音楽CD、CD-R/RW、DVDオーディオ、DVDビデオ、DVD±R/RWなど様々なメディアの再生に対応。AVCRECやAVCHD方式のDVDも再生できる。

　UD7006(2011年3月発売/97,650円)からの大きな変更点は、新たにWAV/FLACのハイレゾファイルにも対応したこと。最高24bit/192kHzのファイルをサポートしている。また、XLRバランス接続にも対応。独自の高速電圧増幅モジュールHDAM(Hyper Dynamic Amplifier Module) SA2をバッファアンプに搭載し、ハイスピードと低歪みを実現している。エルナー製のオーディオグレード電解コンデンサーなどの高音質パーツも投入している。さらに、動作速度も改善。起動時間を約40%、ディスク読込時間を約20%短縮している。

　ネットワーク接続にも対応。DLNA(バージョン1.5)のデジタルメディアプレーヤー(DMP)として利用でき、DLNAサーバーに保存した音楽、動画ファイルをネットワーク経由で再生可能。DTCP-IPにも対応し、BDレコーダなどで録画したデジタル放送の番組を、ネットワーク経由で再生できる。YouTubeの動画再生にも対応。

　そのほか、USBメモリなどに保存したファイルも再生可能。ネットワークやUSBなどで再生できるファイルはMP3、WMA、AAC、WAV、FLAC、MPEG、WMV、AVI、DivX(DivX PLUS HD対応)。JPEGとPNGの静止画表示も可能。

　iPod touch/iPhone/Androidスマートフォンアプリ「Marantz Remote」からの操作にも対応可能。同アプリに対応したマランツ製AVアンプとUD7007をHDMIまたはリモートケーブルで接続することによって、アプリから操作できる。なお、HDMI接続でアプリから操作できる対応AVアンプは、2012年以降に発売されたネットワーク機能対応モデルに限られる。

　BDはBlu-ray 3Dの再生にも対応するほか、BONUSVIEW、BD-LIVEにも対応。BD-LIVE用に600MBのメモリも内蔵(UD7006は1GB)。コンテンツをUSBメモリに保存することもできる。

　音声用DACには、32bit/192kHz対応のバーブラウン「PCM1795」を採用。このDACはPCMだけでなくDSDにも対応しており、SACD再生時にはDSD信号をPCMに変換せず、ダイレクトにDACでアナログ信号に変換。より鮮度の高い再生ができるという。

　HDMI出力は2系統装備。オーディオとビデオを別々に出力することが可能。また、HDMI端子からの信号出力と本体ディスプレイの表示を停止して、アナログオーディオ出力を高品位に行なえるというピュアダイレクト機能も備える。3Dや1080/24p出力、Deep Color、x.v.Color、HDMI CECにも対応する。

　アナログ出力回路は独立した専用基板にレイアウト。ビデオ回路やデジタルオーディオ回路から分離することで、繊細な音声信号への干渉を防いでいる。アナログ音声出力端子とHDMI端子、同軸デジタル出力端子には金メッキ加工を施している。

　ドライブメカには自社開発のメカモジュールを搭載。ディスクからの正確なデータ読み取りを阻害する要因を排除している。フルシールドメカモジュールにアルミ製カバーとダンパーを加え、メカモジュールの剛性と制振性を向上。ディスク回転音の外部への伝播も抑え、静音化している。このメカモジュールをシャーシ中央部の低い位置にマウントし、筐体全体を低重心化することで振動に強く、安定した読み取りを実現した。

　HDMI以外の出力端子は、コンポジット、同軸デジタル、2chアナログ音声を各1系統装備。USBはフロントに、システム連携用のRS-232Cや、フラッシャー入出力、リモートコントロール端子なども搭載。Ethernet端子も備えている。なお、UD7006に搭載されていたコンポーネント出力や、7.1chアナログ出力は省かれている。

　SN比は125dB(BD)。全高調波歪率は0.0008%(BD)。ダイナミックレンジは110dB(BD)。消費電力は25W。待機時消費電力は通常スタンバイで0.5W、低消費電力スタンバイで0.3W。外形寸法は440×308×110mm(幅×奥行き×高さ)。重量は7.2kg。付属リモコン「RC006UD」は蓄光タイプのボタンを採用する。

背面	付属リモコン