パナソニック、3MOS/光学12倍の業務用AVCCAM

1080/60p「PHモード」対応。236,250円の「AG-AC90」


AG-AC90(外付けマイクは別売)

 パナソニックは、業務用AVCHDビデオカメラ「AVCCAM」シリーズの新製品として、3MOSセンサーと光学12倍ズームレンズを搭載した「AG-AC90」を10月29日より発売する。価格は236,250円。

 1/4.7型268万画素の裏面照射型MOSセンサーを3枚搭載し、有効画素数は804万画素。3センサーの搭載で感度や色再現性を高め、「ピクセルシフト(4倍密度画素配列技術)」による高解像度撮影が可能。低照度下でのフルHD撮影に対応する。

 ナノサーフェスコーティングでゴーストやフレアを低減した光学12倍ズームレンズを採用。F値は1.5~2.8で、35mm換算の焦点距離は29.8mm~383.7mm(16:9)。超解像技術を使ったiAズームで25倍ズーム撮影が可能となり、さらにデジタルズーム機能と合わせて最大250倍までの超望遠撮影が行なえる。また、ズーム/フォーカス/アイリスのマニュアルリングをレンズ鏡銅に装備。歩行時の手振れを補正する「5軸ハイブリッド手ブレ補正機構」も備え、手持ち撮影時でも安定した収録が可能という。

 記録モードとして、AVCHDでフルHDプログレッシブ映像(1080/60p)の記録が可能な「PSモード」を搭載。1080/60i、30p、24p信号をサポートする「PHモード」(最高24Mbps)や、SD映像(480/60i)収録に対応する「SAモード」も選択できる。動画収録中の静止画撮影機能も可能。その他、高度な画質設定が行なえるシーンファイル機能を搭載し、7モードガンマカーブなどの変更/保存が行なえる。タイムコード記録にも対応する。

 液晶モニタは約115万画素の3.5型タッチパネルで、ハンドル前上部にスライド格納可能。合焦エリアを赤く強調表示するフォーカスアシスト機能や、マニュアルモード中にAFを作動させるプッシュAF機能を備えている。5.1chのドルビーデジタル音声記録対応で、外付けガンマイクに対応する+48Vファントム電源対応のXLR入力×2も備える。そのほか、HDMIやAVマルチ出力、内蔵5.1chマイク、USB 2.0などを装備する。

 記録メディアはSDHC/SDXCメモリーカードで、デュアルスロットを採用。1台のカード容量がいっぱいになると、自動で2枚目のカードに記録する長時間録画機能「オートスイッチ記録」や、撮影時に記録データを2枚のカードに同時記録する「バックアップ記録」に対応する。外形寸法は160×350×195mm(幅×奥行×高さ)、本体のみの重量は約1.5kg。


(2012年 10月 17日)

[AV Watch編集部 庄司亮一]