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パナソニック、1080/60pや無線LAN/NFC対応の「LUMIX」

TZ40やタフネス機「FT5」。ロシアの衛星対応も

DMC-TZ40

 パナソニックは、1,920×1,080ドット/60pのAVCHD Progressive動画撮影対応機などデジタルカメラ「LUMIX」新モデルを2月14日より発売する。

 光学20倍ズームレンズ搭載の「DMC-TZ40/TZ35」はフルHD動画撮影に対応。上位モデルの「TZ40」は、60p記録のAVCHD Progressiveにも対応する。価格はオープンプライス。TZ40は2月22日発売で、店頭予想価格は45,000円前後。TZ35は2月14日発売で、店頭予想価格は35,000円前後。

  防水/防塵の上位モデル「DMC-FT5」もAVCHD Progressive撮影に対応。2月22日に発売し、価格はオープンプライス。店頭予想価格は5万円前後。また、広角25mmからの光学10倍ズームレンズを備えた「DMC-SZ9」もAVCHD撮影に対応。2月14日発売で、店頭予想価格は32,000円前後。

動画や無線LAN、NFC連携強化。GLONASS対応

 ここでは新LUMIXのうちフルHD対応や無線LANモデルをピックアップして紹介する。

 無線LAN(Wi-Fi)は、DMC-TZ40とDMC-FT5、DMC-SZ9の3モデルが搭載。独自のiOS/Androidアプリ「Panasonic Image App」により、タブレットやスマートフォンからカメラのズームやフォーカス設定が行なえる。TZ40とFT5ではスマートフォンからの動画撮影開始/停止指示も可能となっている。

 また、TZ40とFT5では、NFC(近距離無線通信)に対応。従来8ステップ必要だったカメラとスマートフォン/タブレットとの無線LAN接続を3ステップで行なえる。さらに、スマートフォンやタブレットにタッチして、友人にカメラ内の画像を無線経由でシェアできる。動画についてはMOVファイルのみ伝送可能となる。

 Image Appを使って、FacebookやYouTube、Twitter、Picasa、flickrなどへのアップロードも可能。撮影後の写真自動転送やPCへの自動バックアップ(FT5は非対応)、Wi-Fi Direct対応テレビへのDLNA出力などにも対応する。

 TZ40とFT5はGPSを内蔵する他、ロシア政府が運用している衛星測位システム「GLONASS」にも対応し測位精度を向上している。

AVCHD 60p対応/旅行記録にこだわった「DMC-TZ40」

DMC-TZ40(-R)

 1,920×1,080ドット/60pのAVCHD Progressive動画撮影に対応したデジタルカメラ。光学20倍ズームを搭載し、超解像のiA 40倍ズームに対応する。カラーはホワイト(-W)、レッド(-R)、ブラック(-K)。

 上記の無線LANやNFC対応のほか「旅カメラ」としての機能を充実している。GPS/GLONASS連動の地図機能も備えており、GPSログを使って移動履歴を管理可能。旅の軌跡を記録し、地図上に撮影場所などを表示できる。100万件以上の地名表示に対応する。また、方位計(16方位)や電子水準器を装備。液晶もタッチパネルで、2点タッチ対応でスマホ感覚で画像の拡大/縮小表示が行なえるという。

 動画撮影用に独立したRECボタンを搭載。歩き撮り時のブレを抑えるアクティブモードを搭載。風切りノイズを低減する「オート風音低減」や、ズームノイズキャンセルも搭載したことで、録りたい音を忠実に残せるという。ジオラマ風の動画などが撮れる「クリエイティブコントロール」にも対応。

 動画フォーマットはAVCHD ProgressiveとMP4に対応。AVCHDでは最高1,920×1,080/60pで録画できる。MP4は最高1,920×1,080/30pで、1,280×720/120fps、640×480/240fpsのハイスピード動画のモードも用意する。なお、AVCHDとMP4の記録時間は最大29分59秒(MP4は4GBまで)。

 撮像素子は1/2.33型、総画素1,890万画素のMOSで、映像処理は「新ヴィーナスエンジン」に。最適なノイズリダクション処理により、特に低周波ノイズを抑制し、ISO6400の高感度撮影に対応。また、新搭載のエッジ・スムージングNRにより、エッジ部分もなめらかに描き出すという。

 レンズはライカDC VARIO-ELMARで、35mm換算の焦点距離は24~480mm。超解像iAズームは40倍。F値は3.3~6.4。縦、水平、左右、上下に回転方向を加えた5軸ハイブリッド手ブレ補正や傾き補正なども搭載している。

DMC-TZ40(-K)
背面
上面
DMC-TZ35

 液晶は3型/92万画素で、本体にHDMIマイクロ出力と、AV出力/USB兼用端子を装備。付属バッテリでの静止画撮影枚数は約300枚。外形寸法は108.3×27.7×58.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約198g(バッテリ/メモリーカード含む)、約172g(本体のみ)。

 また、AVCHD(最高1,920×1,080ドット/30fps)動画撮影対応で、20倍ズームのライカDCレンズを搭載した「DMC-TZ35」も発売。撮像素子が1,750万画素となるほか、無線LANやNFCは備えていない。

防水/防塵/耐衝撃+GPSの「DMC-FT5」

DMC-FT5

 「DMC-FT5」はアウトドア向けのモデルで、13m防水(IPX8)、防塵(IP6X)、耐衝撃2m、耐低温-10度、耐荷重100kgfに対応。TZ40と同様にWi-Fi/NFCやGPS/GLONASSに対応する他、方位計や気圧/高度(水深)計などを搭載する。

 撮像素子は1/2.33型、総画素1,750万画素のMOS。レンズはライカDC VARIO-ELMARで、35mm換算の焦点距離は28~128mm。超解像iAズームは9.2倍。F値は3.3~5.9。AVCHD Progressiveに対応し、1,920×1,080/60p動画撮影が可能。最高1,920×1,080/30pのMP4撮影にも対応する。水中撮影用の「アドバンス水中モード」を装備し、水中色補正により、青かぶりのない見た目の色合いに近い撮影が行なえるという。

 液晶は3.0型/46万画素。記録メディアはSDメモリーカード。外形寸法は109.2×28.9×67.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約214g(バッテリ/SDカード含む)。カラーはオレンジ(-D)/シルバー(-S)。

DMC-FT5(-D)
DMC-FT5(-S)

10倍ズームの薄型モデル「DMC-SZ9」

DMC-SZ9

 光学10倍(F3.1-5.9、35mm換算25~250mm)/超解像iA 20倍ズームレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラで、無線LAN機能も搭載する。撮像素子は1.23型/1,750万画素。AVCHD動画撮影に対応。ビューティレタッチ/クリエイティブコントロールなどの機能も搭載する。外形寸法は96.5×21.2×56.8mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約134g(バッテリ/SDカード含む)。カラーはシルバー(-S)、ピンク(-P)、ブラック(-K)。

(臼田勤哉)