TANNOY、同軸2ウェイ「Prestige」のGRエディション

Westminster Royal/GR

　エソテリックは、英TANNOY(タンノイ)の同軸2ウェイスピーカー「Prestige GR(ゴールドリファレンス)」シリーズ5機種を10月1日より順次販売する。価格は、シリーズ最上位となるフロア型の「Westminster Royal(ウエストミンスター・ロイヤル)/GR」が2,782,500円/台、フロア型の「Canterbury(カンタベリー)/GR」が1,522,500円/台など。

　Prestige(プレステージ)シリーズの新型モデルとなるGRエディション。新たにゴールドリファレンス同軸ユニットや、キングダムロイヤルで培ったネットワーク回路を採用している。タンノイ・プレステージを象徴する「ライトニングストライク」ロゴも復刻されている。

Westminster Royal/GR(サランネット無し)

　Westminster Royal/GR、Canterbury/GRの同軸ユニットは380mm径ウーファと52mm径ドームツイータで構成。Kensington(ケンジントン)/GRは、ウーファが250mm径となる。ウーファコーンには軽量化と高剛性を両立するというクルトミューラー製マルチファイバーコーンを使用。コットンクロスをツインロール状に形成したハードエッジにより、「俊敏な低域と分割振動を抑えた濁りのない中域を再現する」としている。ユニットを駆動するマグネットには、従来の3倍の磁気エネルギーを持つという強力なアルニコマグネットを採用。

　ツイータは、軽量アルミ・マグネシウム合金の逆ドーム型振動板と、新設計の銅クラッドアルミボイスコイルを使用。ダイアフラムの反対側には空洞を設け、コンプレッションドライバーの背圧を最適化し歪みを軽減するという。ホーンのネックには19個のスロートがあけられ、位相の補正を行なっている。また、透明マイラーフィルムのエッジを採用し、コンプレッションホーン特有のメタリックな響きを抑えているという。

Canterbury/GR

Canterbury/GR(サランネット無し)

Kensington/GR

Kensington/GR(サランネット無し)

　Turnberry(ターンベリー)/GRとStirling(スターリング)/GRの同軸ユニットは、ウーファが254mm径で共通。ツイータは33mm径と23mm径。音の通り道をコンピュータ解析に基づいて成形したテクノウェーブガイド搭載のTWツイータを採用し、高域の再生位相特性を向上させているという。振動板は応答性に優れるという軽量アルミ・マグネシウム合金を使用。ウーファは空気乾熱によって最終処理されたエア・ドライ・フェルティングを使用している。マグネットには同位性サマリウムフェライトマグネットによるツインマグネットシステムを採用。コイル巻き線には断面が角形のアルミ線を使用し、隙間なく巻きつけることで高密度のコイルを形成している。

Turnberry/GR

Turnberry/GR(サランネット無し)

Stirling/GR

Stirling/GR(サランネット無し)

　最上位のWestminster Royalのエンクロージャーはコンパウンドホーン型。3mの低域用バックローデッドホーンと、中域の前面大型ショートホーンとの組み合わせにより、能率を向上させているという。Canterburyのエンクロージャーには、フロントの両サイドのポートを開閉し低域の調整ができるVDPS(バリアブルディストリビューテッドシステム)を採用。Kensington、Tumberry、Stirlingのエンクロージャーには、フロント両サイドの下部にポートが設けられたタンノイ独自のバスレフシステムを採用している。