TANNOY、85周年記念スピーカー「Turnberry/85LE」

Turnberry/85LE

　エソテリックは、TANNOY(タンノイ)の85周年記念スピーカー「Turnberry/85LE」を全世界85セット限定で、12月15日に発売する。価格は1台504,000円。

　同軸2ウェイユニットを採用したフロア型スピーカー。通常モデル「Turnberry/SE」(357,000円)との違いは、ユニットの磁気回路部分に、ALCOMAX-IIIアルニコマグネットを搭載した事。「Westminster Royal/SE」など、上位モデルのみに採用されていたマグネットで、従来のアルニコの3倍の磁気エネルギーを持ち、高い駆動力と解像度、表現力の豊かさを備えているという。

ALCOMAX-IIIアルニコマグネットを使った同軸2ウェイユニットを採用

　ウーファ部分は25cm径で、振動板はクルトミューラー製ペーパーコーン、エッジはツインロールハードエッジを使っている。高域は51mm径のアルミドーム。上位モデルと同一設計の真鍮削り出しホーンを備えた、コンプレッションホーンとなっている。これらのユニットが、1つの大型アルニコマグネットで駆動される。

　再生周波数特性は29Hz～22kHz。クロスオーバー周波数は1.1kHz。インピーダンスは8Ω。推奨アンプ出力は30～300W。連続許容入力は150W、瞬間最大許容入力は600W。能率(2.83V/1m)は93dB。スピーカーターミナルはWBT製品で、バイワイヤリングに対応。

　エンクロージャはバスレフ型。両サイドにバスレフポートを搭載したディストリビューテッド・ポートシステム(DPS)を採用する。グリル、ネームプレート、バッフルのターミナルパネルも専用のものが使われているほか、背面には85周年記念モデルの証としてメタルプレートを装備している。

背面には85周年記念モデルの証としてメタルプレートを装備

　経年変化や酸化などによる接触不良や接触抵抗ロスを防ぐため、金メッキを施したネジとプレートにより確実にロックアップするレベルコントロールシステムを採用。クロスオーバー周波数から20kHzまでのツイーターのレベル全体を±3dBで5段階に増減できる。

　内部配線には、オランダのVan den Hul製のシルバーコーティング銅線を使用。また、英ICW製コンデンサ「ClarityCap」をメインに、フィルムコンデンサをカップリング。ハイパスフィルタ領域のスムーズなロールオフ特性を獲得したという。

　外形寸法は456×366×950mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約36kg。仕上げはウォルナット突板/無垢材を使っている。