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DNP、プロジェクタ映像の背景が透ける透明スクリーン

透明かつ水平視野角360度の「TRANSPARENCIA」

 大日本印刷(DNP)は30日、ガラスやアクリル板に貼るだけで、プロジェクタ映像を表示できる透明スクリーン「TRANSPARENCIA(トランスパレンシア)」を発売開始した。貼り付け可能なフィルムで提供時の参考価格は、幅1.3mで6万円/m。フィルム以外にも様々な形状や仕様への加工が可能という。

 TRANSPARENCIAは、映し出す映像が綺麗に見えるだけでなく、その背景も透けて見えるスクリーン。浮遊感のある映像や、背景を活用した映像など「アイキャッチ効果の高い空間演出が可能」という。

スクリーン前方から見た映像
スクリーンとプロジェクタを180度回転させ、後方から見た映像

 投影した映像は、スクリーンの両面や斜めからでも見ることができ、水平視野角360度を実現。光を透過させる透明部と、光を拡散させて映像を映す部分を交互に設けたマイクロブラインド構造の採用により、高い透明性と水平視野角360度を両立したという。

 また、超短焦点プロジェクタに適した設計とし、スクリーンとプロジェクタの距離を短くすることで、人物や物で遮られずに映像投影を可能とした。

 今後、TRANSPARENCIAを活用したシステムや、コンテンツ制作を合わせた空間デザインサービスなどを提供し、2015年度で10億円の売上を目指すとしている。

(臼田勤哉)