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オリンパス、世界初ドットサイト「Eagle's Eye」内蔵デジカメ。フルHD動画対応タフ機も
(2014/2/12 15:08)
オリンパスは、デジタルカメラとして世界初というドットサイト式照準器と、光学50倍ズームレンズを搭載した「SP-100EE(ダブルイー)」を3月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は55,000円前後。
また、防水・防塵、耐衝撃機能などを備えたToughシリーズも2機種発売。価格はオープンプライス。発売時期と店頭予想価格は、Toughシリーズで初となるチルト液晶を備えた「TG-850 Tough」が3月下旬で35,000円前後、GPSと電子コンパスを搭載した「TG-835 Tough」が2月28日で3万円台前半。カラーはTG-850がホワイトとブラック、TG-835がブルーとシルバーを用意する。
ドットサイト照準器付きデジカメ SP-100EE
上部に格納されたドットサイト式照準器を立ち上げると、半透過型ミラーを通して、正面の景色を肉眼で見る事ができる。中央には、LED光源を使った赤いドットスポットが照射されており、そのドットを撮影したい被写体に重ねると照準が完了。ズームレンズが広角か望遠かに関わらず、その被写体が撮影範囲内にある事になり、背面のモニターでフレーミングを確認し、撮影できる。ドットスポットは被写体の明るさに応じ、明るさが自動調整され、AFが合わないときには点滅するので快適に撮影できるという。
背面モニタやファインダーでは、レンズをテレ側にズームしている時などに、遠くの小さな被写体を見つけ出すのが難しい。ドットサイト照準器は、被写体を捕らえるフレーミング・アシストの役割を担っている。
撮影レンズの光軸の近くに照準器が配置されているため、視差(パララックス)は少ないが、10m程度の近くの被写体を撮影する場合にはドットスポットの調整が必要。メニューボタンからパララックスの調整を選択し、EVF横の調整ダイヤルを回すだけで調整できる。
なお、アクセサリとしてホットシューに装着する照準器は販売されているが、装着後に位置合わせが必要であり、照準器をつけたままカメラバッグに収納すると破損する恐れがあるため、使用するたびに着脱と調整が必要になるという。「SP-100EE」では、ドットサイトを内蔵する事で、素早く撮影ができるのが特徴で、「被写体を捕捉する鷲の目“Eagle's Eye”(イーグルズアイ)」と名付けられている。なお、ドットサイトの立ち上げ部分は、内蔵フラッシュの立ち上げを兼ねている。
撮像素子は有効1,600万画素の1/2.3型CMOSセンサー。レンズは35mm換算で24mm~1,200mmの光学50倍で、2倍の超解像ズームも利用可能。開放F値はF 2.9~6.5。シャッターボタン周りにズームレバーを備え、ズーム速度を2段階に切り替え可能。レンズの左横にもズームレバーを配置。左親指でズーム操作をすることもできる。手ブレ補正機能はレンズシフト式。
ミラーレス一眼の「OM-D」で採用された画像処理エンジン「TruePic VII」を搭載。動画撮影にも対応しており、MOV形式のMPEG-4 AVC/H.264で、1080/60pまでの撮影が可能。連続記録時間は29分またはファイルサイズ4GBまで。 HS120fps、HS240fpsの高速撮影にも対応する。ハイブリッド5軸動画手ブレ補正を新たに搭載し、歩行時のブレ補正が強化されている。
液晶モニタは3型、約46万画素。外形寸法は121.2×133.2×91.3mm(幅×奥行き×高さ)。バッテリやメモリーカードを含めた重量は589g。記録メディアはSD/SDHC/SDXCに対応する。
Toughシリーズ2機種
どちらのモデルも10mの防水性能、高さ2.1mからの耐落下衝撃性能、-10度までの耐低温、耐荷重100kgfを実現している。
「TG-850 Tough」は、Toughシリーズで初めてチルト液晶を搭載。3型46万画素で、180度可動する。ローアングル撮影から自分撮りまで対応でき、防水仕様と組み合わせ、半水面や水面下、水辺の生物のローアングル撮影などが可能。
「TG-835 Tough」は、GPSと電子コンパスを搭載。撮影中のモニタにランドマークを表示し、撮影後は約63万件のランドマークを180以上の国や地域の中から自動で記録。フィールドでの方位確認や緯度、経度を表示するアクティブギア画面も用意。カメラの電源OFFの状態で、電子コンパスだけを起動することもできる。軌跡データを保存するGPSロガー機能も備え、付属のPC向けソフト「OLYMPUS Viewer 3」や、Google EarthなどのWebアプリケーションに転送し、表示することもできる。
35mm換算でのレンズ焦点距離は、TG-850で21mm~105mmの光学5倍で、開放F値はF3.5~5.7。TG-835のレンズは28mm~140mmで、開放F値はF3.9~5.9。
どちらのモデルも有効1,600万画素、1/2.3型のCMOSセンサーを搭載。画像処理エンジンは、TG-850が「OM-D E-M1」に搭載しているデジタル一眼用の「TruePic VII」。TG-835は、「TruePic」を搭載する。
どちらのモデルもフルHDの動画撮影に対応。MOV形式のMPEG-4 AVC/H.264で撮影でき、TG-850は最大で1080/60p、TG-835は1080/60iまで対応する。連続撮影は29分、またはファイルサイズ4GBまで。HS120、HS240の高速撮影も可能。
記録メディアはどちらもSD/SDHC/SDXCに対応。外形寸法と重量(メモリーカードとバッテリ含む)は、TG-850が109.9×27.6×64.1mm(幅×奥行き×高さ)で、218g。TG-835は109.5×28.4×66.5mm(同)で、214g。