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サンディスク、世界最大容量128GBのmicroSDXCカード
スマホ/アクションカムなどを想定。無線LAN SDストレージも
(2014/3/5 21:13)
サンディスクは、世界最大容量128GBのmicroSDXCカード「ウルトラ プラス microSDXC UHS-Iカード 128GB」を4月に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3万5,000円前後。
また、国内のUSBフラッシュメモリ市場に再参入し、USBメモリ3製品を3月下旬より発売する。ラインナップは、USB 3.0対応で最大読み取り速度260MB/秒の「エクストリーム プロ」と、同245MB/秒の「エクストリーム」、USB 2.0対応の「クルーザーフィット」を用意。価格はいずれもオープンプライスで、店頭予想価格はエクストリーム プロの128GBが2万円前後、エクストリームが16GB~64GBで3,000~8,000円前後、クルーザーフィットが16GB~64GBで1,500~4,500円前後。
世界最大容量のmicroSDカード「ウルトラ プラス」
「ウルトラ プラス microSDXC UHS-Iカード 128GB」は、独自の技術により髪の毛よりも薄いメモリダイを、microSDカードの中に16枚積み重ねることで世界最大容量を実現したmicroSDカード。スマートフォンやタブレットのほか、アクションカムでの利用も想定。読み取り速度は最大40MB/秒、書き込み速度は明らかにされていないが、「読み込みよりもやや遅い程度」だという。スピードクラスはClass 10で、書き込み時の最低保証速度を定めたUHSスピードクラスはU1(最低10MB/秒以上)。
Androidアプリ「SanDisk Memory Zone」(無料)もGoogle Playで提供する。アプリでは、保存したファイルを、音楽・写真・動画などに分けてその使用容量を視覚的に表示し、ファイル整理をサポート。また、内蔵メモリに貯まった古い写真を自動的にmicroSDXCカードに転送する「OptiMem」機能も利用できる。
同社は、2月24日~2月27日(現地時間)にスペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress(MWC) 2014」において、最大読み取り速度30MB/秒の「Ultra microSDXC UHS-I」を発表しているが、日本では、読み取り速度を最大40MB/秒に向上させたウルトラ プラスという名称で発売する。
発表会では、サンディスクのリテール製品マーケティングディレクターであるスーザン・パーク氏が登壇。「カメラやスマートフォンが高性能化し、誰でも4K/2Kの映像が撮影できるようになり、コンテンツのデータが飛躍的に増大している。それに伴い、フラッシュメモリの需要も高まり、大容量化が望まれていた」と説明し、ウルトラ プラス microSDXC 128GBを披露した。パーク氏は、「サンディスクが2003年に初めて発売したmicroSDカードはメモリ層が2層の128MBカード。それから10年でメモリ層は16層になり、容量は1,000倍に増大した」と、同社の技術をアピールした。
USBメモリ「エクストリーム プロ」など3製品
USBメモリは、USB 3.0対応2製品と、USB 2.0対応1製品の計3製品をラインナップ。128ビットAESファイル暗号化・パスワード保護により保存データを保護する「SanDisk SecureAccess」ソフトが全シリーズに付属する。対応OSはWindows XP/Vista/7/8と、Mac OS X 10.5以降。
「エクストリーム プロ」は、USB 3.0対応で、容量は128GBのみ。最大読み取り速度は260MB/秒、最大書き込み速度は240MB/秒となり、USB 3.0対応機種と接続することで高速なファイル転送が可能。本体にはアルミ素材を採用し、耐久性を強化している。外形寸法は71×21×11mm(縦×横×厚さ)。
USB 3.0対応の「エクストリーム」シリーズは、16/32/64GBを用意。最大読み取り速度はいずれも245MB/秒だが、最大書き込み速度は容量によって異なり、16GBが50MB/秒、32GBが100MB/秒、64GBが190MB/秒。外形寸法は71×21×11mm(縦×横×厚さ)。
小型の「クルーザーフィット」シリーズは、USB 2.0対応で、容量は16/32/64GBを用意。キャップを外すとほぼUSB端子だけのようなサイズとなり、PCに常時接続して使用することを想定している。読み取り速度などは公開されていない。キャップ装着時の外形寸法は22×15×7mm(縦×横×厚さ)。
モバイルストレージ「コネクト」などを参考展示
前述のmicroSDXCカードやUSBメモリシリーズのほか、参考製品として、無線LANを搭載したモバイルストレージ「コネクト」シリーズが展示された。
コネクトシリーズは、無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)を搭載し、複数の端末から同時に接続して、動画のストリーミング再生などを行なえるモバイルストレージ。旅行の移動中に家族がそれぞれのモバイル端末で動画をストリーミング再生したり、パーティで撮った写真をその場で共有するといった使用方法を想定している。内蔵メモリに加え、SDカードで容量を増設できる「コネクト ワイヤレス メディアドライブ」と、USBメモリ型の「コネクト ワイヤレス フラッシュドライブ」の2種類をラインナップする。いずれも日本での発売は未定。
コネクト ワイヤレス メディアドライブは、内蔵メモリが32GBと64GBの2タイプで、いずれも128GBまでのSD/SDHC/SDXCカードを追加して容量を増設可能。無線LANを搭載し、8台までの同時接続と、5台までの同時ストリーミング再生に対応する。1,500mAhのリチウムポリマーイオンバッテリを内蔵し、連続動作は最大8時間。待機時間は最大25時間。USB経由で充電し、充電時間は約3時間。外形寸法は66.01×66.01×13.8mm(縦×横×厚さ)、重量は70.8g。
コネクト ワイヤレス フラッシュドライブは、USBメモリのような筐体にmicroSDカードを装着して使用する。容量は16/32/64GBの3タイプ(microSDHC/SDXCカードを同梱)。無線LANを搭載し、8台までの同時接続と、3台までの同時ストリーミング再生に対応。1,500mAhのリチウムポリマーイオンバッテリを内蔵し、連続動作は最大4時間。USB経由で充電し、充電時間は約2時間。外形寸法は78×27×14mm(縦×横×厚さ)、重量は27g。