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ニコ動のMP3変換サイト「にこ☆さうんど♯」運営者に有罪判決

 札幌地方裁判所は16日、JASRACとドワンゴ・ユーザーエンタテインメント(due)の告訴により逮捕され、5月28日起訴された「にこ☆さうんど♯」の運営者男性(30歳)に対し、懲役3年(執行猶予4年)罰金500万円の有罪判決を言い渡した。

 「にこ☆さうんど♯」は、ニコニコ動画に公開されている動画をMP3ファイルに変換してダウンロードおよびストリーム配信を行なっていたサイト。ニコニコ動画の動画掲載ページURLを入力するだけで容易に変換/ダウンロード可能となっており、利用者数は20万人以上、1日あたり約1,500件のファイル変換など、大規模な違法配信が行なわれていた。

 また、同サイト運営者は、ユーザーに無料でサイトを利用させていたが、掲載していた大手広告サービスを通じ、これまでに約1億3千万円の収益を得ていたことが警察の捜査によって確認された。JASRACとdueのニュースリリースでは「その悪質性は際立ったものであったため、今回の極めて厳しい判決になったものと考えられる」としている。

 dueとJASRACによれば、本件のような「寄生型サイト」(第三者サイトに公開されているコンテンツを、リンクやダウンロードなどの方法で入手し、自身のサイト上で公開、誘導しているサイト)における違法音楽配信について、サイト運営者に著作権法違反の有罪判決が出されたのは今回が初としている。

(臼田勤哉)