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コーニング、液晶テレビをスマホレベルに薄型化する「Iris Glass」
(2015/1/7 09:13)
コーニングは6日(現地時間)、液晶テレビをスマートフォンレベルに薄型化できるというガラス基板「Corning Iris Glass」を発表した。
Iris Glassは、エッジライト方式の液晶テレビ向けガラス導光板。導光板はLEDからの光を一定方向に伝播するために必要なデバイスだが、Iris Glassでは光透過率を大幅に向上したことで従来のプラスチックに代わり、ガラスを導光板として利用可能にしたことが特徴という。
プラスチックを用いる場合光透過率は高いが、剛性が不足しているため、パネルメーカーは剛性を高めるために追加の構造部品を用いており、その部品の重量やスペースが必要となっていた。Iris Glassはプラスチックより36倍固く、剛性の問題を解決できるため、10mm厚未満のテレビを設計可能になるという。
また、プラスチックでは湿気にさらされると膨張するため、テレビのベゼル幅を広く取る必要があったが、Iris Glassでは熱膨張率もプラスチックより90%低いため、額縁部分の幅を狭め、洗練されたデザインを実現できるという。
CESのコーニングブースでは、堺ディスプレイプロダクト(SDP)と協力して開発した70型の4K液晶モジュールを出展。同社では「信じられないほどの薄さと魅力を備えたディスプレイ。テレビのデザインに対する考え方も一変するだろう」としている。