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パナソニック、業務用カメラ「AJ-PX270」をAVC-Intra200対応

フルHDストリーミングも

 パナソニックは、業務用のフルHDビデオカメラ「AJ-PX270」のファームウェアアップデートを1月19日より開始した。新ファームの適用により、放送用高画質HDコーデック「AVC-Intra200」に対応するほか、撮影中の映像のストリーム出力や、撮影済み映像のFTPサーバーへの自動転送が可能となる。

 また、1月末以降に提供予定のiPad用リモートコントロールアプリ「P2 ROPアプリ」(無料)に対応。iPadから、カメラの画質設定や、ズーム/フォーカス、録画開始/停止などの操作が可能となる。

AJ-PX270

 AJ-PX270は、AVC-ULTRA記録に対応した放送業務用ハンドヘルド型カメラレコーダ。ネットワーク機能を搭載し、有線LANや無線LAN、4G/LTE回線経由でサーバーなどに接続可能。撮影した映像をネット経由で素早く伝送できる。価格は68万円。

 アップデートにより、新たにビットレート約200Mbpsの放送用高画質HDコーデック「AVC-Intra200」(10bit/4:2:2サンプリング)に対応。「世界中の放送局で採用されているAVC-Intra100のビットレートを倍にし、非圧縮映像に迫る放送マスター用高画質を実現した」という。

 ネットワーク機能も強化され、映像記録中でも有線/無線LAN、4G/LTE回線経由で、フルHD映像を指定サーバーへストリーム出力可能となった。これにより、映像を収録しながら、ストリーミング映像を本局にライブ伝送できる。ストリーミング出力は、画質が一定な固定モードと、ネットワーク環境に応じて圧縮率などを調整してビットレートを最適化するQoS(Quality of Service)モードを選択可能。QoSモードのストリーム信号受信用ソフトは同社サイトで提供予定としている。

P2 ROPアプリの画面イメージ

 さらに、「レック・デュアリング・アップロード」機能により、撮影済み映像のFTPサーバーやクラウドへの自動転送にも対応。記録終了後すぐに自動転送が開始され、次の撮影を開始しても転送動作が継続されるため、従来バージョンで必要だった転送操作の手間が省け、撮影に集中できるという。

 また、iPad用リモートコントロールアプリ「P2 ROPアプリ」に対応し、放送カメラ用ROP(リモートオペレーションパネル)やエクステンションカメラコントロールユニットと同等の操作をiPadから行なえるという。アプリはプロキシブラウザも備え、収録済み映像のサムネイル表示とプレビューが可能。メタデータの表示・編集も行なえる。アプリは発売中のカメラレコーダ「AJ-PX5000」にも対応する。

(一條徹)