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ケンウッド、新DSP機能やナビ強化の7型彩速ナビ。初の8型モデルやフルHDレコーダも

 JVCケンウッドは、ケンウッドブランドのカーナビ「彩速ナビ」の新モデルとして、7型画面で、DSPによる新リスニングモードを備えた「MDV-X702」と、その200mmワイドコンソール用「MDV-X702W」を2月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はいずれも10万円前後。

 また、彩速ナビ初の8型画面搭載モデル「MDV-X802L」も2月中旬に発売。店頭予想価格は14万円前後。

MDV-X702

新DSP機能やナビ強化の「MDV-X702/X702W」

MDV-X702W

 「彩速ナビ」のスタンダードタイプ「Type X」シリーズの新モデルで、音像の定位をリスナー正面に設定できる「フロントフォーカス」や、走行速度や音量に連動してリアルタイムに音質を自動補正する「Drive Equalizer+」などのDSP機能を新たに搭載。分岐点までの距離を分かりやすく知らせる「ここです案内」などのナビ機能も強化しているほか、別売のドライブレコーダ連携にも対応。HOME画面も一新し、スマートフォン感覚の操作性を実現している。

「MDV-X702」(左)と、200mmワイドコンソール用「MDV-X702W」(右)

 7型/800×480ドットのワイドタッチパネルを採用。DVD/CDドライブ(DVDビデオ再生対応)、USB端子、SDカードスロット、AM/FMチューナを装備。OFDM復調ICを搭載した高感度地デジ/ワンセグチューナも搭載する。

 アンプは最大出力50W×4ch。音像イメージを正面に設定できるという新機能「フロントフォーカス」や、仮想スピーカーの位置とレベルを調節できる「リスニングポジション」を利用可能。走行速度や音量に応じてリアルタイムに音質を自動補正する「Drive Equalizer+」は9段階で効果を調整できる。フロント/リアスピーカーのハイパスとサブウーファのローパスを細かく調節できるクロスオーバー設定や、好みに合わせた音質調整が可能な13バンドグラフィックイコライザも搭載。圧縮音楽補正技術の「Superme(サプリーム)」や、音像を持ち上げて自然な臨場感を演出する「サウンドライザー」機能も備える。

 USBストレージデバイスや、SD/SDHC/SDXCカードに保存したMP3/WMA/AAC/FLAC/WAV/OGGの音楽ファイル、MPEG-4 AVC/H.264、WMVの動画ファイル再生にも対応する。WAV/FLACファイルは、96kHz/24bitのハイレゾファイルも再生可能。ただし、FLAC/WAVともに24bitのファイルは16bit相当で再生するという。CDからSDカードへダイレクトに4倍速で録音可能。録音方法は、標準/高音質の2種類から選べる。

MDV-X702

 Bluetoothレシーバも内蔵し、コーデックはSBC/aptX/AACをサポートする。対応プロファイルはHFP/OPP/PBAP/A2DP/AVRCP/SPPで、スマホのハンズフリー通話にも対応。コンテンツ保護規格のSCMS-Tもサポートし、スマホのワンセグ音声も受信できる。iPhone/iPodと別売ケーブルなどで接続して、動画や音楽の再生、iPhone/iPod内にある写真のスライドショー表示も可能。

 Androidスマートフォンに収録した音楽や動画を、ナビで再生/操作できる無償アプリ「KENWOOD Music Control」とも連携可能。音声入力アプリ「VOIPUT(ボイプット)」で目的地などを音声で入力したり、音声対話アシスタントアプリ「mia」で対話形式の情報検索もできる。スマホから地図画面のリモート操作や目的地設定ができる「NaviCon」もサポートする。

 デュアルコアCPUを用いた「ジェットレスポンスエンジンIII」を搭載。フリック、ドラッグなどスマートフォン感覚でタッチ操作でき、地図スクロールや画面切り替え、3D表示など、ナビゲーションしながら動画再生するといった高負荷処理もスムーズに行なえるとしている。独自のデータ圧縮技術「S3フォーマット」も採用し、HDDナビと同等レベルの大量のナビデータをスムーズに活用できるという。

 ナビ関連では、交差点や分岐点を手軽に確認できる「案内先読みガイド」や、分岐点までの距離と方向を知らせる「ここです案内」、地図の拡大・縮小を簡単に操作できる「拡大・縮小スライドバー」などの新機能を搭載。新たな3Dセンサーを採用した「高測3Dジャイロ 3」により位置計算精度も向上している。準天頂衛星「みちびき」にも対応し、電波の受信しにくかったビル街などでも、現在地を測位しやすくなっている。

4日に発表された新製品のラインナップ。ハイレゾ対応のタイプZについては、別記事で掲載している

初の8型画面搭載「MDV-X802L」、フルHDドライブレコーダ「KNA-DR500」など

 「鮮やかな映像描写をより大画面で楽しみたい」という要望に応え、彩速ナビシリーズで初めて8型ワイド画面を搭載したモデル。スタンダードタイプ「Type X」シリーズに位置づけられており、スムーズな操作性を実現する「ジェットレスポンスエンジンIII」や、独自のデータ圧縮技術「S3フォーマット」の採用など、基本性能は従来モデルをベースとしている。DVD/CDドライブ(DVDビデオ再生対応)、USB端子、SDカードスロット、AM/FMチューナを装備。Bluetoothにも対応するほか、"広感度"地デジ/ワンセグチューナも搭載する。

8型ディスプレイの「MDV-X802L」
様々な車種用に取り付けキットも用意

 このほか、彩速ナビ(MDV-Z702/Z702W/X702/702W)と連携可能なフルHDドライブレコーダ「KNA-DR500」(3月上旬発売/店頭予想価格3万円前後)や、夜間視認性が向上したリアビューカメラ「CMOS-230/230W」(3月上旬発売/13,000円)、4カ国の言語(日本語/英語/中国語/韓国語)に対応したカーリース/レンタカーなどの特定販路向けAVナビ「MDV-D302ML」(2月上旬発売/オープンプライス)をラインナップする。

フルHD対応のドライブレコーダ「KNA-DR500」
KNA-DR500
CMOS-230/230W
MDV-D302ML

(一條徹)