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オリンパス、夜景タイムラプスなど暗所に強いデジカメ

5軸手ブレ補正/24倍ズームの「STYLUS SH-2」

 オリンパスは、静止画と動画の両方に対応した光学5軸手ぶれ補正や、「夜景キャプチャーモード」を搭載したコンパクトデジタルカメラ「OLYMPUS STYLUS SH-2」を4月10日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は37,000円前後。カラーはシルバーとブラックを用意する。

シルバー

 “ビデオカメラに匹敵する”という手ぶれ補正を備え、'14年4月に発売された「STYLUS SH-1」の後継モデル。SH-1と同様に、光学5軸手ぶれ補正は静止画/動画両方に対応し、光学24倍ズームに対応。動画はフルHD/60pやハイスピード撮影などが可能。無線LAN(Wi-Fi)も搭載する。

 新機能の「夜景キャプチャーモード」は、夜景をバックにした人物や打ち上げ花火など、シーンに応じて5種類のモードから選択可能。同モード時にムービーボタンを押すと、階調特性を夜景に最適化した動画を撮影できる。日常的な場面だけでなく、ライトアートやイベント、スポーツや撮影が難しい夜景シーンなども高画質を実現するとしている。

 「夜景&人物」では、夜景を背景にした記念撮影に適した設定。フラッシュをオンにして撮影すれば、手前の人物から奥の夜景まで捉えられる。「夜景」は、通常の撮影よりも遅いシャッター速度にして、三脚を使って撮影するモード。「打ち上げ花火」は、カメラが自動的に花火撮影に最適な撮影設定を行ない、三脚にカメラを固定して撮影する。「手持ち夜景」では、1回のシャッターで複数枚を高速連写し、高精度に重ね合わせて1枚の画像に生成する。「ライブコンポジット」は、連続撮影した複数枚の画像から明るく変化した部分のみを合成することで、星の日周運動から花火、街灯などの美しい光跡を表現できるモード。ペンライトを使って光文字を書くライトアートなども撮影可能で、仕上がりをモニターで確認しながら撮影できる。

ブラック

 1/2.3型、有効1,600万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載。5軸のセンサーシフト式手ぶれ補正を搭載し、動画にも対応。ピッチ、ヨーの2つの角度ブレと、レンズ中心軸周りの回転光軸ブレ、カメラが上下や左右にそれぞれ動く並進ブレを光学的に補正する。動画撮影時は、光学式5軸補正に加え、電子的にも5軸の補正を行なうハイブリッド手ぶれ補正となり、歩行中などのゆっくりした手ぶれも補正。「性能は最新のビデオカメラに匹敵する」としている。

 動画は最高1080/60pに対応し、記録方式はMPEG-4 AVC/H.264(MOV)。1080/30pや720pなどの撮影も可能。なお、動画の1回での撮影時間は最長29分で、ファイルが4GBになると自動的に撮影を終了する。花の開花や雲の動きなどを定点観測できる「タイムラプスムービー」のほか、暗いシーンに対応した「夜景タイムラプスムービー」なども搭載した。フルHD動画撮影中に同時に1,600万画素の写真も撮影できる「フォト・イン・ムービー」、240fps(432×324ドット)、120fps(1280×720ドット)の「ハイスピードムービー」撮影にも対応する。

 無線LANも内蔵し、本体のWi-Fiボタンを長押ししてスマートフォンやタブレットと接続。iOS/Androidアプリ「OLYMPUS Image Share(OI.Share)」を利用して、カメラのモニター内に表示されるQRコードを読み取って接続設定が行なえ、2回目以降はWi-Fiボタン長押しだけでスマホと接続可能。OI.Shareから撮影した画像のスマホへの転送や、被写体を確認しながらのズーム操作やカメラ操作などが可能になる。

 液晶モニターは3型/約46万画素。バッテリはリチウムイオン充電池「LI-92B」。記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード。HDMI出力を備え、テレビなどに撮影画面を写しながら操作できる「ライブビューHDMI出力」に対応する。外形寸法は108.8×42.4×63.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量は271g(バッテリとメモリーカード含む)。

(中林暁)