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EIZOの映像制作4KモニターにRec.709色域外警告機能。IMAGICAが協力

 EIZOは、映像制作市場向けの4K液晶モニター「ColorEdge CG318-4K」、「ColorEdge CG248-4K」の2モデルに、新機能「Rec.709色域外警告」機能を追加した。

ColorEdge CG318-4K
ColorEdge CG248-4K

 「ColorEdge CG318-4K」は31.1型/4,096×2,160ドット、「CG248-4K」は23.8型の4K/3,840×2,160ドットの映像制作用4K液晶ディスプレイで、いずれも、2018年の8Kスーパーハイビジョン放送で採用予定の広色域規格「Rec.2020」に対応する。

 Rec.2020色域対応の撮影機材が増えている一方で、現行テレビ放送ではRec.2020より狭い色域の「Rec.709」が使われている。そのため、Rec.709色域では、Rec.2020色域で撮影した映像コンテンツの色を表示できない場合があり、映像制作の現場では、この点に注意してコンテンツを制作する必要がある。

 今回EIZOが追加した「Rec.709色域外警告」機能は、Rec.2020色域の映像の中で、Rec.709色域で再現できない色をグレイで警告、もしくはRec.709色域内に収まるように変換して表示するもの。IMAGICAが開発した「ITU規格Rec.709色域外警告 3D-LUT(3Dルックアップテーブル)」データを、ColorEdgeに組み込むことで実現したという。

CG318-4Kとの色再現性比較
Rec.709色域外警告機能

 同機能はモニター前面のスイッチで簡単にON/OFF切り替えできるため、編集作業をしながら、リアルタイムで色確認が行なえる。これにより、現行HD放送と、将来のSHV放送の双方で違和感がない表示が行なえるか、効率的に確認できるようになるとしている。

(臼田勤哉)