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デジカメをPC/スマホに近づけて写真と動画を転送。東芝がTransferJet対応SDカード

 東芝は、近接無線転送技術の「TransferJet」を搭載した業界初のSDHCメモリーカード「SD-TJA016G」を7月31日に発売する。容量は16GBで、価格はオープンプライス。店頭予想価格は7,000円前後。

SD-TJA016G

 対応機器同士を近づけるだけで大容量のデータを送信できるTransferJetに対応したSDカード。デジタルカメラにこのSDカードを入れたままで、TransferJet対応USBアダプタを接続したパソコンやスマートフォンなどに静止画や動画を転送できるのが特徴。ドコモのTransferJet対応スマートフォン「ARROWS NX F-04G」(富士通製)には、アダプタ無しで転送できる。

TransferJet規格の実効スループットは最大375Mbpsで、1分のハイビジョン動画(128MB)を約3秒で転送できる速度。なお、SDカードとしてのスピードクラスはClass 10。

 SDカードから対応機器への送信方法は、「一括送信」と「選択送信」の2つから選択可能。一括送信では、過去に送信したことのない静止画/動画の差分のみを自動で判別して送信。撮影したばかりの写真をその場でタブレットから確認したり、PCにバックアップする場合などに適している。

 選択送信は静止画のみ対応し、デジタルカメラで選択したものを対応機器へ送信。複数の対応機器に何回でも送信できるため、特定の写真を友人や家族とその場でシェアする時にも利用できる。なお、1回で送信できる対応機器は1台のみ。

 送信時の対応ファイル形式は、選択送信がJPEG静止画のみ。一括送信は、Androidスマートフォン/タブレット/Windows PCでは全てのファイルを受信できるが、iPhone/iPadは動画の対応拡張子が.m4v/.mp4/.mov/3gp、静止画は.bmp/.gif/.jpeg/.jpg/.png/.tiff/.tif。電子名刺ファイルは.vcfに対応する。

(中林暁)