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キヤノンが8K/60p撮影対応カメラや8Kディスプレイ開発。1.2億画素の一眼レフも

 キヤノンは8日、8K映像の撮影・表示が可能な業務向け「CINEMA EOS SYSTEM」のカメラやディスプレイを開発中であると発表。8Kから4Kへのダウンコンバートや、4Kクロップなど、映像制作現場でのスムーズなワークフローを提供していくという。

8K/60p撮影ができる「CINEMA EOS SYSTEM」のカメラ

 開発されているCINEMA EOS SYSTEMの8Kカメラは、8,192×4,320ドット(有効画素数約3,539万画素)、スーパー35mm相当サイズのCMOSセンサーを搭載。8K/60fpsのフレームレート、13STOPのハイダイナミックレンジ、豊かな広色域での撮影ができるという。EFマウントを採用し、EFレンズ合計96本の内、EFレンズ60本、EFシネマレンズ18本が装着できる。

 さらに、静止画向けとして有効画素約1.2億画素の一眼レフカメラも開発。現行EOSシリーズのプラットフォームに、独自開発の高画素CMOSセンサーを搭載したもので、EFレンズが装着可能。「高画素撮影により、あたかも実物が目の前にあるような立体感あふれる質感・空気感・臨場感を再現することが可能。ポスターなど大きいサイズでのプリント出力はもちろん、撮影画面の一部を切り出すトリミングによる部分拡大でも、十分な解像感が得られる」としている。

有効画素約1.2億画素の、静止画向け一眼レフカメラ

 8K映像を表示する超高精細ディスプレイも開発。独自の画像処理技術を用いて高輝度・高コントラスト(HDR)・広色域表示を実現。人間の視認限界に迫る300ppi超の画素密度で、「これまで不可能だった繊細な光の強弱の再現をも可能とする、超臨場感を達成。CINEMA EOS SYSTEMの8Kカメラとの組み合わせにより、今までにない圧倒的な映像表現を提供する」という。

8K映像を表示する超高精細ディスプレイ

(山崎健太郎)