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ソニー、ドローン搭載可能な小型4K XDCAM「PXW-FS5」

4K Super35mm CMOS+Eマウントで本体0.8kg。68万円

 ソニーは、4K Exmor スーパー35mmCMOSセンサーを搭載した小型のレンズ交換式4Kビデオカメラ「PXW-FS5」を11月18日より発売する。価格は本体のみで68万円、パワーズームレンズ「SELP18105G」付属の「PXW-FS5K」が74万円。

PXW-FS5

 レンズ交換式XDCAMメモリーカムコーダーの新モデルで、独自開発の電子式可変NDフィルターを内蔵し、絞りを固定して被写界深度を一定のままで露出調整を可能にすることで、映像のボケ味を自由に表現できるようにしたという。NDフィルターは1/4~1/128まで連続的に濃度の調整が行える。

ドローンを活用した使用イメージ

 また、0.8kgの小型軽量ボディを実現し、ハンドル・グリップも着脱可能とし、本体をさらに小型/軽量化。ドローンに搭載しての撮影にも対応する。着脱式のワンタッチ回転グリップに多種の操作ボタンとダイヤルを配置し、手持ち撮影時の機動性を向上している。モニター用の液晶も着脱可能。

 「PXW-FS5」の利用シーンとしては、機動性を活かして、ウェディングやイベント、ミュージックビデオなどの撮影を想定。また、デジタル一眼と親和性の有るデザインと操作性を採用し、ビデオカメラマン以外の幅広い利用者向けに提案していくという。

 デジタル一眼のαシリーズなどと同様にEマウントを採用。Aマウントレンズも含め、αマウントシステムに対応し、αレンズ群を活用できる。1,160万画素の4K Exmor Super35mmCMOSセンサーを搭載し、本体のみでの4K XAVC撮影に対応する。基準ISO3200の高感度やトータル14stopの広いラティチュードを実現する。

 記録モードはXAVCで、XAVC QFHD(3,840×2,160)での、29.97p/25p/23.98p、100/60Mbps記録や、XAVC HD(1,920×1,080)の59.97p/50p、50/35Mbps記録などに対応。AVCHDも選択できる。XAVC QFHDは4:2:0、XAVC HDは4:2:2記録に対応する。将来のファームウェアアップデートではRAW出力にも対応予定。記録メディアはSDカードとメモリースティック。

 また、フルHDでは、240fpsのハイフレームレート撮影(240fps)による最大10倍のスローモーション映像を記録できる。S-Log2、S-Log3、S-Gamut、S-Gamut3、S-Gamut3.Cineなどのソニーデジタルイメージング機器で広く利用されているガンマや色域をサポート。

 デジタルズームは超解像ズームとし、単焦点レンズでもズーム効果を得られるほか、ズームレンズでもフルHD撮影時には最大2倍の望遠撮影が行なえる。光学5.8倍ズームの付属レンズ「SELP18105」を使用した場合、超解像ズームにより最大12倍までズーム倍率を拡大できる。

 無線LAN(WI-Fi)やNFCも装備。出力端子はHDMIやコンポジット、オーディオ、SDI(BNC×1)、イヤフォン、スピーカーなどを装備。オーディオ入力(XLR 3ピンメス)×2やリモートも備えている。ビューファインダーは1型/144万画素の有機EL。液晶モニターは着脱式で3.5型/156万画素。

 本体のみの外形寸法は111.3×172.4×128.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は0.8kg。撮影時重量は約2.2kg。

(臼田勤哉)