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スティックPCで動画配信視聴など、TV活用をインテルが提案。蔦屋家電で28日まで
(2015/11/26 16:59)
インテルは、東京・世田谷の二子玉川 蔦屋家電において、発売中のスティック型パソコンを使ってテレビの可能性を広げるというコンセプトのイベント「インテル Compute Stick TVときどきPC」を11月26~28日の3日間開催する。店舗内スペースを使ったイベントで、誰でも入場可能。入場料はかからない。
場所は東京・世田谷区玉川1丁目14-1「二子玉川ライズショッピングセンター」内の蔦屋家電2F「ダイニングルーム」、「E-Room2」。開催時間は26日が13時~20時。27日、28日は11時~20時。
会場にはCompute Stickを接続した5台のテレビが用意され、来場者が実際に操作感などを試すことが可能。リビングのテレビにCompute Stickを追加するだけでパソコンの機能を手軽に追加できる手軽さと、動画配信視聴や写真のスライドショーを家族で楽しむといった活用方法をアピールしている。その場でCompute Stickを購入することもできる。
デスクトップPCの機能をスティックサイズに凝縮。GYAO!の動画視聴などのデモ
インテル Compute Stickは外形寸法/重量が37×103×12mm(縦×横×厚み)/約54gと手のひらにおさまるサイズの小型スティック型PCで、一般的なパソコンと同様の機能を備え、HDMI出力端子を搭載。テレビなどのHDMI入力にダイレクトに接続できるため設置スペースが必要なく、テレビの裏側などに差し込んだまま使える。
OSはWindows 8.1 with Bing(32bit版)モデルとWindows 10(32bit版)モデルを用意。ハードウェアのスペックは両モデル共通で、CPUがAtom Z3735F(1.33GHz)、メモリ2GB、ストレージ32GB(eMMC)。microSDカードスロットを1基備え、別途用意したメモリーカードで容量拡張も行なえる。
HDMIの最大出力解像度はフルHD/1,920×1,080ドット。HDMI Audioに対応し、テレビのスピーカーで音声再生が可能。そのほかUSB 2.0(Type A)と、無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)、Bluetooth 4.0を備える。電源はUSB給電に対応。
現在取り扱っているアイ・オー・データ機器での直販価格は22,140円(Windows 8.1モデル)。別途、マウスとキーボードが必要となる。
会場には4つのテーブルが用意され、Compute Stickを接続したテレビを設置。3種類のデモを試すことができ、ブラウザを使って動画配信サービス「GYAO!」を再生したり、クラウドサービス「Googleフォト」を使ってクラウド上に保存した写真を見たり、マイクロソフト「Office 365」のPowerPointを使って年賀状作成を試すといった体験が可能。
なお、GYAO!の動画配信は最大720pまで対応しており、「今後サービスのフルHD化や4K対応も検討している」(GYAO!サービスマネージャー 間宮直樹氏)という。
一人で楽しむパソコンから、テレビを使って家族で楽しむパソコンへ
インテルの執行役員 マーケティング本部本部長、山本専氏はCompute Stickについて、デスクトップパソコンをそのまま小型化したものであり、「持ち運べるデスクトップパソコン」と呼んでいると紹介。
自宅でもCompute Stickを使用しており、家族と共にネットで旅行先の調べ物をしたり、子どものサッカー用スパイクをどれにするか選ぶ際にテレビを使えばブラウザ画面を大きく表示できるといったメリットを挙げ、「複数人で同じ画面を見るとき、タブレットやスマートフォンではデバイスをやり取りする必要があるが、テレビなら1台で同時に利用できる」と説明。スマートフォン/タブレットは自分用の画面、テレビは皆の画面といった使い分けを提案した。
また、二子玉川 蔦屋家電を選んだ点について「パソコン売場にあまり足を運ばないユーザー層にもCompute Stickを体験していただき、その使いやすさを知って購入してもらいたい」と説明した。
GYAO! サービスマネージャーの間宮直樹氏は「Compute Stickをテレビに繋ぐことで、これまで個人で楽しんでいたGYAO!のサービスを、ゆったりとリビングで家族とともに楽しめる」と説明。GYAO!では2時間を超える長編映画や音楽ライブ映像の配信も行なっており、家族とともにくつろぎながら皆でゆったり視聴するスタイルが増えることに期待したい、とコメントした。
また、日本マイクロソフト 業務執行役員の越川慎司氏は自宅のテレビや出張先のホテル、会議室などに設置されたテレビに挿すだけで、どこでもCompute Stickを使った作業ができると紹介。
さらにビジネス用途だけでなく、Office 365に用意されたテンプレート機能を使えば、子どもの写真・動画を使ったフォトアルバムの作成や、年末に向けて年賀状作成といった作業を、リビングで家族とともに楽しめることをアピールした。