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旭化成、最高水準の特性を持つヘッドフォンアンプ内蔵DAC「AK4376」。スマホなど

 旭化成エレクトロニクスは、スマートフォンやタブレット、ポータブルプレーヤーなどでの利用を想定した、ヘッドフォンアンプ内蔵DAC「AK4376」の販売を開始した。米ラスベガスで開催された「CES 2016」で発表されたもの。

ヘッドフォンアンプ内蔵DAC「AK4376」

  ハイエンドオーディオ機器向けのDACに搭載している、同社独自の「スイッチトキャパシタフィルタ」や、「OSR Doubler」などの「VELVET SOUNDテクノロジー」を採用した2ch用のDACチップ。

 32bitのデジタルフィルタを搭載し、サンプリングレートは最大384kHzまで対応。4種類のサウンドカラーを選択可能。アコースティックサウンド(ショートディレイシャープロールオフ)、アコースティックトーン(ショートディレイスローロールオフ)、トラディショナルサウンド(シャープロールオフ)、トラディショナルトーン(スローロールオフ)を用意する。

 ヘッドフォンアンプ機能も搭載しており、ポータブル機器向けの同種チップとしては業界最高水準となる、全高調波歪率-106dB、SN比125dBを実現。全高調波歪率は全可聴帯域で-100dB以下のフラットな特性を実現し、原音の再現性がさらに向上したという。

 ヘッドフォンアンプ部は、出力が25mW(32Ω)、40mW(16Ω)。出力ノイズレベルは125dBV。

 小型の36ピンCSPパッケージ(2.74×2.56mm)を採用。ポータブル機器に求められる低消費電力化も追求しており、1.8Vの単一電源で動作する。

(山崎健太郎)