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アイデアで勝負!? ソニーのアクションカム動画投稿キャンペーンに応募した

 人気急上昇中のアクションカム。これまでのビデオカメラで撮影できないような映像が簡単に撮れることから自転車やスノーボードといったスポーツシーンから、旅行先の風景や自宅周辺の公園などの“日常撮り”まで幅広く使われるようになった。

 一方、アクションカムを購入したけど、あまり使っていなかったり、動画をシェアしていないという人もいるかもしれない。「体験の共有」がアクションカムの魅力の一つと考えれば、積極的に動画を撮影&シェアしていきたいところだ。そんな、動画体験の共有を狙ってかは定かではないが、ソニーは4月28日から5月29日まで、アクションカムで撮影したユーザーの動画を募集し、優秀作品に4K撮影が可能なアクションカムなどをプレゼントする「Action Cam 動画投稿キャンペーン」を実施している。

 ソニーのアクションカムを持っていれば誰でも気軽に参加できるこのキャンペーン、ちょうど大型連休ということもあったので、筆者もさっそくアクションカムで撮影して応募してみた。というわけで、動画作成とキャンペーンへの参加方法の手順を簡単に紹介しよう。

「Action Cam 動画投稿キャンペーン」に応募!

どんな動画を撮る?

 まず今回のキャンペーンの応募条件として、ソニーのアクションカムであるFDR-X1000V、HDR-AS200V、HDR-AZ1、HDR-AS100V、HDR-AS30V、HDR-AS15という6機種のどれかで撮影した動画に限定されていることに注意しよう。ただし、動画全編に渡ってこれらアクションカムを使用している必要はない。一部のシーンでアクションカムの装着状態や使用中の雰囲気を全景で見せたいような場合は、他のアクションカムやデジカメ、ビデオカメラなどを使ってもOKだ。

4K撮影対応のアクションカム「FDR-X1000V」

 編集用のソフトウェアについては特に制限はない。キャンペーンページでは、「PlayMemories Mobile」(Android/iOS)の自動的にハイライトシーンを抽出してムービー作成できる「ハイライトムービーメーカー」機能を使った方法や、スマートフォン・タブレット用の動画編集アプリ「Action Cam App」(Android/iOS)、高度な映像編集に対応するPC用の「Action Cam Movie Creator」といったソフトが例示されているが、他の使い慣れたツールを使ってもいいし、一発撮りの無編集動画でも(作品として成り立っていれば)問題ないだろう。

 キャンペーンで募集している動画は2種類。「『イチオシな動画』部門」と「『ザンシンな動画』部門」となっていて、前者はスポーツをはじめとするアクティビティのような派手でインパクトある「最高の瞬間」を撮影したものが当てはまる。また、後者は自作マウントの利用なども含めた、今までにない斬新な撮影方法を提案するものとなるようだ。

募集部門は2種類。アクティビティで魅せるか、アイデアで勝負するか

 投稿動画は3分以内が目安とのことで、あまり長すぎるものは推奨されない。自分の特技や普段の使い方などをよく考えて、どちらの部門に応募するか、あるいは両方に応募するか、どんな内容にするかを決めよう。もちろん1人でいくつも応募するのも問題ない。筆者も今回両方の部門に1作品ずつ応募してみることにした。

撮影日数は1日。Action Cam Movie Creator+αを使用

 キャンペーン応募用動画を撮影するにあたって筆者が使用したのは、4K対応のアクションカム「FDR-X1000V」とライブビューリモコン「RM-LVR2」、カメラを固定するためのユニバーサルヘッドマウントキット「BLT-UHM1」、そして客観視点用のデジタルカメラ「NEX-7」。あらかじめ必要になりそうな撮影シーンを頭の中に描き、カメラを持ち歩いて1日で2本分を撮りきった。

今回使った撮影用機材

 編集に使ったソフトはWindows上の「Action Cam Movie Creator」。ごく一部、逆再生する部分の動画出力と、静止画からタイムラプス動画を作成するところのみ他のソフトを利用したが、こういった特別な処理を必要とする動画でなければ、複数動画の連結、動画の切り出し、再生速度の変更、文字入れ、動画出力といった、Action Cam Movie Creatorが備える機能のみで十分まかなえる。

Action Cam Movie Creatorでの編集の様子

 また、Action Cam Movie Creatorは無料で動画に自由に使えるBGMを8種類用意しているのもポイント。動画はBGMの有無だけでもかなり印象が変わってくる。映像のみで“間”を持たせることが難しい筆者にとっては大変ありがたい機能だった。

自由に使えるBGMは8種類。ダウンロードすればすぐに動画に音楽を加えられる
動画の書き出し完了

動画アップロード、My Sony IDの取得を行い、参加申し込みへ

動画をYouTubeにアップロード

 動画を編集し、書き出しが終わったら、YouTubeなどにその動画をアップロードしよう。きちんと他人が閲覧できるか、動画サービスからログアウトした状態で動画URLにアクセスし、念のため再生できることを確かめておいた方がいいかもしれない。せっかくの力作を応募したのに、動画が他の人から見られない状態だと意味がない。一般公開の状態でなくとも、リンクを知っている人だけが閲覧できるような状態でもOKとのことなので、知人には秘密にしつつ応募することもできるだろう。

 できあがった動画でさっそく応募したいところだが、その前に「My Sony Club」のアカウント「My Sony ID」を取得する必要がある。ソニー製品を所有している人なら、製品のユーザー登録ができたりポイント制度を活用できたりなど、特典を受けられるので、会員登録しておいて損はない。登録方法も、メールアドレスやいくつかの個人情報を入力するだけと簡単だ。

「My Sony ID」を取得
すでに会員の人は新たな登録は不要

 次に、いよいよ応募。キャンペーンページにある「応募する」ボタンをクリックして応募要項を確認した後、My Sony IDでログインする。専用応募フォームが表示されるので、応募する部門、動画URL、作品名や作品内容の説明、使用した製品・アクセサリー、その他アンケートなどを記入すれば応募完了だ。複数の作品を応募する場合は、この専用フォームに再びアクセスして同じように記入しよう。

キャンペーンページから「応募する」
応募フォームに動画URLやタイトル、内容説明を記入
応募完了!

 ということで、筆者が投稿した動画は以下の2本。

『イチオシな動画』部門 応募動画

 トライアル用自転車で公園の遊具を縦横無尽に走り、飛び回る、というコンセプトで撮影。あくまでもコンセプトだけで、そんな芸当ができる技量はとても持ち合わせていなかったので、「やったつもり」で激しいアクティビティを再現した。一番の見せ場はスローモーションと逆再生を駆使した最初の十数秒。

『ザンシンな動画』部門 応募動画

 子供をおんぶすると、両手や体の前が空くので何かと都合が良いのだけれど、その場合、子供がどうなっているのか様子を確認しにくくなるのが難点。そこで、アクションカムをショルダーベルトに固定し、手元のライブビューリモコンで逐次確認できるようにしてみた。タイムラプス撮影も取り入れて変化を追ってみたが、視野が広いおかげで子供の表情をしっかり捉えることができ、想像以上に便利で安心。

過去の投稿動画を応募するのもアリ

 応募にあたってはYouTubeなどの既存の動画サービスを使用する形になるため、大容量の動画ファイルを改めてアップロードするような手間が発生することはない。撮影時期も問われないので、これからキャンペーン用の動画を撮影するのは難しいという人でも、かつて投稿した動画ネタを再利用する形で気軽に応募してみても良さそうだ。

 冒頭でも書いたように、締め切りは5月29日。大型連休後からでも少し時間に余裕があるので、自分にしか撮れないこだわりのシーンを作り上げてみよう。筆者が実際に作成、応募した動画は上記の2本。参考になるかどうかは分からないが、動画の完成度は気にしないで、とりあえずトライしてみてはいかがだろうか。

(協力:ソニーマーケティング)

日沼諭史

Web媒体記者、IT系広告代理店などを経て、現在は株式会社ライターズハイにて執筆・編集業を営む。PC、モバイルや、GoPro等のアクションカムをはじめとするAV分野を中心に、エンタープライズ向けサービス・ソリューション、さらには趣味が高じた二輪車関連まで、幅広いジャンルで活動中。著書に「GoProスタートガイド」(インプレスジャパン)、「今すぐ使えるかんたんPLUS Androidアプリ大事典」(技術評論社)など。