■ビクター、D-VHSを利用したパッケージソフト「D THEATER」
ビクターのブースでは、D-VHSテープにHDTV映像を録画したパッケージソフト「D-THEATER」の上映デモを行なっている。D-THEATERにはD-VHSの「HSモード」(転送レート28.2Mbps)で記録された映画が収録されている。米国では、今夏に販売開始されており、現在「インデペンデンス・デイ」、「X-MEN」など15本のタイトルが発売されている。 なお、D-THEATERソフトの再生にはD-THEATER対応のD-VHSデッキが必要となる。米国では、対応デッキ「HM-DH30000U」が発売されており(直販価格は999ドル)、会場でも同機を利用したホームシアター上映会が行なわれている。30分間隔で入れ替えを行なっているにも関わらず、毎回立ち見が出る盛況となっていた。なお、日本でのD-THEATERの展開については「現段階では未定」とのこと。 ■ 三菱電機では3Dヘッドフォンやウェアラブルディスプレイを展示
三菱電機のブースでは、3次元音場再生方式「3D-SFS」を利用したヘッドフォンのデモが行なわれていた。同ヘッドフォンは外耳の近傍に3つのスピーカを備え、音源の方向と距離など、全方位の定位を再現することに注力したヘッドフォン。
ヘッドフォン自体はオープンエアータイプ。会場では、祭りの風景や、自分から10m離れた場所から、声を出しながら360度走って回る音を再生するデモが行なわれていたが、特に人が自分の周りを走っている音は、定位がしっかり再現されているように感じた。今回の展示は「技術デモ」とのこと。
また、ウェアラブルディスプレイ「SCOPO」も展示された。ディスプレイ部とリモコン、バッテリから構成され、目でピント合わせを行なわずに視線を向けるだけで映像が見えることが特徴。 「SCOPO」の利用方法としては、携帯テレビなどに接続し映像を見たり、PDAでのインターネットブラウズなどのほか、視野の邪魔にならない位置にセットし、スポーツ観戦中に、ゲームから視野をそらさずに選手データをチェックするといった用途が提案されている。 ■ 三洋、3DヘッドマウントディスプレイやICレコーダを展示 三洋電機のブースでは、3Dヘッドマウントディスプレイを参考展示している。ディスプレイ部は超小型の対角9.6mm 640×480ドット液晶で、装着時にも周囲が見える「シーアラウンド」光学系を採用している。
また、ICレコーダ「ICR-B150」も参考出品されている。米国向けの製品で対応メディアはMMC。最大17時間の録音が可能となっている。録音形式は同社独自のLDADPCMで、PCへの転送時にはWindows Media Playerで再生可能となっている。 ■ その他 また、RWPPIのブースではORIONの米国市場向けのDVDプレーヤー内蔵20型テレビデオが出展されていた。ドルビーデジタルやDTSの再生が可能で、MP3の再生にも対応する。
アルプス電気のブースでは、5月に開催された「ALPS SHOW 2002」でも展示されたリモコン機能内蔵のネックストラップが出展された。 ネックストラップのボタンを押しながらストラップの上下になぞることでボリュームの上げ下げや、曲とばし/戻りが行なえる。製品化については、「メーカーから話があれば」とのことで、価格についても、「ストラップ素材の価格などに大きく左右されるため一概には言えない」とのこと。 シャープのブースでは、光伝送のi.LINK規格「OP i.LINK」デモも行なわれている。新製品としてOP iLINK Ver.2.0に対応し、200Mbps/10mの転送が可能なチップセットやケーブルを展示、実働デモを行なっている。
□CEATEC JAPAN 2002のホームページ (2002年10月3日) [usuda@impress.co.jp]
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