【CEATEC 2002】
レポートIndex


【10月4日】
【サウンド】パイオニアなど、米先行発売の5.1chシステム


【10月3日】
D-VHSパッケージソフト「D THEATER」や、3Dヘッドフォンなど


【10月2日】
【DVDドライブ】パイオニアの民生ビデオレコーダ用DVD-R/RWドライブなど

【通信・伝送】松下が無線LANを使用したHDTV伝送システム展示、など


【10月1日】
IT総合展示会「CEATEC 2002」が幕張メッセで開幕

【ディスプレイ機器】GLVのデモやカールツァイス採用のDLPプロジェクタなど

【録画機器】各社がBlu-rayレコーダを出品、東芝も次世代DVDをデモ
 ―RDシリーズ下位機種や、民生用初のハイビジョンカメラも展示


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【CEATEC JAPAN 2002レポート 録画機器編】
各社がBlu-rayレコーダを出品、東芝も次世代DVDをデモ
―RDシリーズ下位機種や、民生用初のハイビジョンカメラも展示


期間:10月1月~5日

会場:幕張メッセ

入場料:一般1,000円、学生500円


■ ビクター、MPEG-2記録のムービーカメラを参考展示

参考出品されたMPEG-2カメラ。ハイビジョンをDVテープに記録できる
 ビクターは、DVテープにハイビジョン画像を録画できる民生用ビデオカメラを参考出品した。480i/480p/720pの録画が可能で、480iは通常のDV形式で、それ以外はMPEG-2 TSで記録する。

 記録解像度は720×480ドット、1,280×720ドット。480p、720pでは16:9にも対応する。なお、撮影後は、DV端子経由でパソコンに取り込めるようにするという。

 CCDは1/3型プログレッシブメガピクセルCCDで、レンズには光学手ぶれ補正機能付きのHDズームレンズを採用している。本体の大きさはソニーのVXシリーズなどと同じ程度。回転式のグリップを備えている。発売は年内を予定し、価格は20万円後半~30万円になるという。

 また、MPEG-2でのハイビジョン録画に適したというDVテープの新製品も出品されていた。海外向け業務用テープで採用した磁気記録層をさらに進化させたとし、高周波帯域の電磁変換特性を20%向上させたという。

カメラからのハイビジョン出力にはD端子を使用していた SD、HD、DV(480i)の切り替えが可能 同時に出品されたminiDVテープ

□製品概要
http://www.victor.co.jp/show/ceatec/sankou_dhm.html


■ RDシリーズの下位モデルを出品した東芝

参考出品されたRD-XS30。RD-X2に比べ、本体高が大幅に低くなっている
 東芝は、DVD-RAM/Rレコーダ搭載のハイブリッドビデオレコーダ「RD-XS30」を参考展示していた。同社の上位モデル「RD-X2」の廉価版という位置づけで、HDDは80GBから60GBに変更、さらにD1入力端子も省略されている。

 ただし、内部のソフトウェアが改良されており、複数のチャプタメニューの作成、プレビュー機能、アスペクト比の固定、ディスクロード時に直接メニューや特定のトラックを表示するよう指定する機能などが追加されている。

 また、RD-X2にもあった「TIME SLIP」ボタンを大きくして前面中央に配置。ライブ視聴中に押すことで、映像出力を録画映像の先頭に切り替え、追っかけ再生を開始する。TIME SLIPボタンはリモコンにも装備されている。

 発売は年内を予定しており、価格は「12万円以内を目指す」としている。なお、RD-X1の生産は9月で終了している。

背面の入出力端子部。D1入力はなくなったが、D1出力やコンポーネント出力は引き続き搭載している アスペクト比の固定も新機能の1つ。DVD-Rへのコピー機能を重視した結果だという リモコンはRD-X2とほぼ同じ形状


■ シャープ、ハイブリッドDVD-RWレコーダなどを出品

 シャープは、80GB HDDとDVD-R/RWドライブを搭載したハイブリッドレコーダを参考出品した。BSデジタル/110度CSデジタルチューナを内蔵しているのも特徴。発売は年内になる見込みで、価格は未定。

 また、DVD-R/RWレコーダも出展。5月発売の「DV-SR100」と同じくDV端子を装備し、さらにPCカードスロットを備えている。デジタルカメラなどの静止画をDVD-RWに記録できる。ハイブリッドレコーダ同様、価格は未定。

BSデジタル/110度CSチューナ内蔵のハイブリッドレコーダを参考出品した ハイブリッドレコーダの背面。DMR-E30、HS2を思わせるファンが特徴 PCカードスロットを装備したDVD-R/RWレコーダも出品された


■ 次世代DVD規格「Advanced Optical Disk」対応プレーヤー

東芝ブースのAdvanced Optical Diskプレーヤー。
 東芝ブースでは、青色レーザーを使った次世代DVDプレーヤーを出品した。記録フォーマットはNECとの共同開発で、Blu-ray対抗として各紙に取り上げられているもの。現在のところ同社では、「Advanced Optical Disk」と呼んでいる。

 また、従来と同じく赤色レーザーを使用し、DVDビデオにHD映像を高圧縮で記録する「Advanced MPEG2」技術も発表した。HDコンテンツのパッケージメディア化のニーズに対応すると同時に、現行DVDのインフラを活かした高画質再生ソフトの規格として提案していく。

□関連記事
【8月29日】東芝とNEC、DVDフォーラムに次世代DVDを共同提案
―再生専用と書き換え型を用意、書き換え型は2層で40GB
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020829/tosnec.htm


■ Blu-rayレコーダは各社から展示が

ソニーブースのBlu-rayレコーダはSony Dream Worldと同じもの。ディスクは23.3GB
 前回のCEATECでは、「ブルーレーザーを使った次世代DVDレコーダ」が豊富に展示されていたが、今回はBlu-ray対応のレコーダを家電各社が参考出品している。

 各社とも稼動品を展示し、デモでは「HD2時間以上、SD13時間以上」と録画時間をアピール。各社とも2003年内の市場投入を引き続き検討しているという。

 また、松下電器とビクターは、片面2層のカートリッジ入りディスクを参考展示した。ディスクは片面2層の50GBとなっており、UV硬化樹脂の塗料で記録層を貼り合わせている。8cm DVD-Rのようなレーベル面を開放したカートリッジを採用しているが、これは記録面だけを保護するためで、レーベル面のデザイン性を考慮したという。

シャープ パイオニア フィリップス

松下電器のBlu-rayレコーダ 2層ディスクは記録面のみカートリッジで保護されている
ビクターブースにもBlu-rayレコーダと2層ディスクが展示されていた。本体上のスリットから、ディスクの回転する様子が見える

□関連記事
【8月29日】ソニーや松下など9社が、光ディスクレコーダ規格「Blu-ray Disc」を策定
―青紫レーザーを使用し最大容量27GB、来春にライセンス開始予定
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020219/blu_ray.htm

□CEATEC JAPAN 2002のホームページ
http://www.ceatec.com/
□関連記事
【CEATEC JAPAN 2002レポート ディスプレイ機器編】
GLVのデモやカールツァイス採用のDLPプロジェクタなど
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20021001/ceatec02.htm
【10月1日】IT総合展示会「CEATEC 2002」が幕張メッセで開幕
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20021001/ceatec01.htm
【7月18日】「CEATEC JAPAN 2002」の開催概要発表
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020718/ceatec.htm

(2002年10月1日)

[orimoto@impress.co.jp]


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