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第348回:Panasonicが逆行!? SDカード+HDDの「HDC-HS9」
~ 絵作りが変わって好印象の春モデル ~



■ やっぱりHDDなの?

 昨年のビデオカメラのトレンドは、HDDモデルの大躍進にあったと思う。DVDモデルはもはやコンサバな商品というイメージとなってしまった感すらあるのだが、今年1月のCESでは、各社とも次世代記録メディアはメモリという方向性を打ち出してきたように思えた。

 数年前からメモリ記録に将来性を見いだしていたPanasonicの主張が正しかったことが認められた格好だが、今度はそのPanasonicが今更ながら逆行とも思えるHDDを搭載し、SDカードとのハイブリッド機「HDC-HS9」(以下HS9)を出展したことで、トレンドとしてはまた混乱してしまった。

 同社としては、トレンドとしての「HDD」と「ハイブリッド」を両方実現することで、客層を広げたいという思惑もあるのだろう。ハイブリッド化の流れは、日立のDVDとHDDのハイブリッド機が大当たりしたことに端を発した動きなわけだが、これはHDDで撮ってDVDに残すというのが1台でできるという、ある意味わかりやすいコンセプトが受けたからだ。Panasonicでも、昨年はSDカードとDVDのハイブリッドモデル「HDC-SX5」をリリースしている。

 ところがSDカード+HDDというのは、どちらかがアーカイブメディアというわけではない。これは低価格化の激しいSDカードが、また新しい展開を迎えるということなのだろうか。新しい展開を見せるHS9を、早速見ていこう。


■ HDDを搭載しながらもこのサイズ

 DVDモデルがコンサバな印象を受けるのは、やはりメディアサイズの関係でそれほど小型にならないというところもあるように思う。直径8cmは欧米人には十分小さいのだろうが、日本人には微妙に持ちにくいサイズである。

 Panasonicのビデオカメラが破格の小型化を実現できていたのは、記録をSDカードに割り切っていたからである。だが今回のHS9は、HDDを搭載しながらも十分な小型化を実現している。

 ただ、やはりHDDの四角く平べったいというところはデザイン的にも外側ににじみ出しており、グリップ部がまさに「ここにHDDがあります」的なデザインとなっている。また長さは短いが横に太いので、全体的にコロンとした印象のカメラだ。

 では光学部から順に見ていこう。レンズはおなじみLEICA DICOMARで、35mm換算時42.9~429mmの光学10倍ズーム、F値は1.8~2.8。撮像素子は1/6インチ、総画素数56万画素の3CCDで、手ぶれ補正は光学式。このあたりのスペックは前シリーズのSD7あたりから基本的には変わっていないようだ。


HDD搭載ながら十分に小型 グリップ部はかなり平べったい印象 電動レンズカバー搭載のLEICA DICOMARレンズ

 マイクは鏡筒部上部にあり、サラウンド仕様だ。だが設定でズームマイクやガンマイク相当の特性に変更することができる。記録メディアがDVDの頃はサラウンドの魅力もあったが、HD時代になってあまり強いニーズはなくなって来ているように思う。

 内蔵HDDは60GBで、昨今のカメラとしては平均的な容量だ。すでに16GBのメモリーカードでも、最高画質で2時間撮れるので、もはやHDDなしでも十分だとは思うが、高容量化のニーズには、「十分」という感覚がないのかもしれない。なお連続撮影は12時間が限度で、そこでいったん停止するそうである。

 液晶モニタは2.7型ワイドだが、パネル面にボタン類が全くないので、なんだか短く見える。操作ボタン類は、液晶内側に集まっている。表記が英語なので、初心者には若干わかりにくいかもしれない。

 メニュー操作用の十字キーが側面にあるのは、インターフェイスとしては逆行だろう。以前多くのカメラがこのように、液晶面に対して垂直に操作キーを用意していたが、画面表示と操作方向が90度ずれるので、使いづらかった。それをいち早く後方、液晶画面と同方向に持ってきたのは、実はPanasonicの功績であった。

 以降ほとんどのメーカーが、液晶パネル面に対して平行になるように、操作ボタンの位置を持って来るようになったわけだが、その元祖がまた90度横向きに付けるというのは、困ったものだ。またこの十字キー、液晶面に当たらないように短く作られているので、非常に操作がしづらい。

 手ぶれ補正のON/OFFが手前に出ているのは、三脚を多用するユーザーには使いやすい。アナログ出力とUSB端子も側面にある。


液晶モニタは広視野角になった 十字キーが横にあるのがマイナスポイント アナログとUSB端子は側面

 背面には、顔検出ボタンと、プリRECボタンがある。プリRECは、前シリーズから搭載された機能で、録画開始から遡って3秒前から録画されるという機能だ。顔検出は近頃ビデオカメラでも急速に取り入れられた機能で、ソニーなども搭載が始まっている。HS9の顔検出機能は、フォーカスの追従は行なわないが、コントラストや露出などの最適値を探すのに使われる。

 モードダイヤルは、録画先の切り替えという意味でHDDとSDカードが分かれており、動画と静止画のモードの区別はない。動画撮影中でも関係なく、いつでも静止画が撮影できるからだ。

 つまりこれは今までのビデオカメラのように、動画はHDDに、静止画はSDカードにといった具合に、記録先を分けられないということを意味する。メディアを切り替えたら、動画も静止画もそのメディアに撮影するわけである。最終的には相互にコピーできるからいいのだが、このあたりは賛否わかれるところだろう。

 バッテリを挟んで底部に、SDカードスロットがある。またHS9では、バッテリを外した内部に、電源端子とHDMIミニ端子がある。つまりHDMI経由でテレビに繋ぐときには、バッテリを外してAC駆動しなければならないということである。なおHDMIは、取扱説明書の仕様のところにしか記載がないが、x.v.Color対応となっている。


背面。バッテリは横向きに装着する バッテリを外した内側にACとminiHDMI端子がある

 ズームレバーは、左右に倒すというのではなく、縦型のカメラでよくあるような、スライド式のものになっている。どちらが使いやすいかはなかなか結論が出ない問題だが、横型でこのようなスライド式は珍しい。

撮影モードと画角サンプル(35mm判換算)
撮影モード ワイド端 テレ端
動画(16:9)
42.9mm

429mm
静止画(16:9)
42.9mm

429mm



■ 動画はカラーバランスが向上

 では早速撮影してみよう。このカメラの場合、HDDとSDカードで違いがあるのかという点も一つのポイントだろう。そういう意味で調べてみると、起動はHDDよりもSDカードのほうが若干速い。ただクイックスタートを使えば同じだ。バッテリの連続使用時間は、SDカードが5分ぐらい長く保つようだが、まあ実質それぐらいだと大差ない。もちろんHDDは長時間撮れるので、メディアの心配をしなくていいという点は重要なのかもしれない。

 今回新機能として、映画のような風合いを謳い文句とした「24Pデジタルシネマ」機能が追加された。またガンマカーブも、「デジタルシネマカラー」が用意されている。24Pデジタルシネマにセットすると、自動的にデジタルシネマカラーもONになる。一方デジタルシネマカラーは、24Pデジタルシネマと必ず連動するわけでもなく、 単体でONにできる。つまり60iでも、デジタルシネマカラーで撮影できるということだ。

静止画サンプル
デジタルシネマカラーOFF デジタルシネマカラーON

 以前Panasonicは、業務用機で24p撮影とシネマ用ガンマの搭載で、大きくシェアを広げた経緯がある。他社ではすでに昨年あたりから取り組みが始まっているが、Panasonicも遅ればせながらそこに参入したということだろう。ただデジタルシネマカラーは、輝度の中間値付近のリニアリティを重視した業務用のシネガンマとは違って、発色を強く、高コントラストに持ってきた印象を受ける。これでシネマというネーミングは違うような気がするが、コンシューマ受けする絵には違いない。

 内蔵HDDによって記録に余裕ができたからか、録画モードは上に一段高ビットレートのHAモードができた。また9Mbpsは以前1,440×1,080ドットだったが、今回から1,920×1,080ドットとなっている。画像処理プロセッサが新しくなったことで、圧縮効率が上がったということだろう。

動画サンプル
モード 解像度 ビットレート 記録時間
(60GB HDD)
記録時間
(16GB SDHC)
サンプル
HA 1,920×1,080ドット 17Mbps 約7時間40分 約2時間
ezsm_ha.m2ts (21.4MB)
HG 13Mbps 約10時間10分 約2時間40分
ezsm_hg.m2ts (16.4MB)
HX 9Mbps 約15時間20分 約4時間
ezsm_hx.m2ts (15.0MB)
HE 1,440×1,080ドット 6Mbps 約23時間 約6時間
ezsm_he.m2ts (10.8MB)
編集部注:再生環境はビデオカードや、ドライバ、OS、再生ソフトによって異なるため、掲載した動画の再生の保証はいたしかねます。また、編集部では再生環境についての個別のご質問にはお答えいたしかねますのでご了承下さい。

 今回のサンプルはHAモード、24Pデジタルシネマを中心に撮影しているが、HXとHEは24pでは撮れないようで、自動的にOFFになる。

 実際に撮影していて感じたのは、カラーバランスが大幅に改善されていることだ。前モデルぐらいまでは、全体的に緑が強い印象があった。だが今回は3板らしい、いい色が出ている。解像感の面では、画素ずらしということもあって、若干輪郭補正を強めにかけて無理矢理エッジを立たせている感じもあるが、一般的な絵柄では甘い感じもないし、多くの人は問題ないと受け止められるだろう。

 また液晶モニタ自体も視野角が広くなり、発色や解像度も良くなっている。以前の液晶は明るい部分が黄色く見えてしまうクセがあって困ったものだが、その点も改善されている。撮影時に正確な映像が確認できるのは、いいことだ。

 またそれに呼応する形で、コントラストがいろいろ設定できるようになっているのは、好印象だ。逆光補正ぐらいはどのカメラにもあるが、「コントラスト視覚補正」を使うことで、より自然なコントラストで撮影できる。また人物を撮影する場合は、「おまかせ顔検知」をONにすれば、自動的に顔を見つけて適正なコントラストにしてくれる。

静止画サンプル
補正機能OFF コントラスト
視覚補正
逆光補正

 実際に「おまかせ顔検知」も試してみたが、顔を検知できるレベルに限界があるのが、今のところの難題だろう。例えば子供が何か食べていると、食べ物やスプーンで口が隠れる。そうすると顔と認識しなくなるので、とたんにコントラストが変わってしまうようなことが起こる。何人か同時に写っている場合は、一斉に顔認識が外れることはないが、一人っ子には辛い機能なのかもしれない。

 室内撮影では、S/Nの改善が見られるが、その代わりディテールが落ちる傾向がある。おそらくNRが強めにかかるようになっているのだろう。

動画サンプル

ezsample.m2t (200MB)

ez_room.m2t (32.4MB)
HAモード/24Pデジタルシネマで撮影 室内撮影のサンプル
編集部注:動画サンプルは、Canopus HQ Codecに変換後、EDIUS Neoで編集し、HDV形式(.m2t)で出力したファイルです。再生環境はビデオカードや、ドライバ、OS、再生ソフトによって異なるため、掲載した動画の再生の保証はいたしかねます。また、編集部では再生環境についての個別のご質問にはお答えいたしかねますのでご了承下さい。



■ 静止画の連写機能は……

 静止画撮影は、元々画素ずらしということで、以前からあまり解像感は高くなかった。今回も基本的にはその傾向は変わらず、ごちゃついた被写体などはなんとなくざわついて、とっちらかった感じの写りとなる。おそらくこれぐらいだったら、手頃なコンパクトデジカメのほうが綺麗に写るだろう。レンズは悪くないので、惜しいところである。


静止画サンプル
ごちゃついた被写体ではざわついた感じの絵になる 難しい紫の発色も、かなり正確に出ている コントラストはまずまずだが、もう少しディテールが欲しい

 ただ以前よりも、同時撮影静止画の記録時間が短くなっている。以前は動画撮影時に静止画を撮ると、静止画記録が終わるまで8秒ぐらいかかっていたが、今回は2秒程度で終わるため、撮影にテンポが出てくる。

 今回の静止画機能のウリとしては、3秒間で72コマを連写するという「HD高速連写機能」というのがある。早速試してみたが、これは使い辛い。

 というのも、3秒間をどんどこ記録していくわけではないのである。以前からプリREC用に、動画3秒分のバッファがあるわけだが、そのバッファに24p撮影のアルゴリズムを使っていったん撮影。その後、そのバッファの映像を1枚ずつ保存していくという段取りなので、全部終わるまでに相当時間がかかるのである。

 撮影は3秒だが、その72枚のサムネイルを表示し終わるまで、約20秒かかる。撮影された静止画は、範囲を指定して必要な部分だけ保存できるのだが、全部をHDDに保存したところ、約1分30秒かかった。

 連写するというからには、たぶんそれは決定的瞬間なのだろう。だが保存に2分弱かかるのでは、まず次の撮影チャンスは絶望的である。それだったら最初から24pの動画で撮って置いて、静止画を切り出した方がいいのではないだろうか。普段はこちらが新しい使い方を提案する立場だが、この機能だけはどう使ったらいいのか、逆にこっちが聞きたい機能である。


■ 電源周りが足を引っ張る

 さて、メディアを2つ搭載しているということは、映像をダビングしてSDカードの特徴を楽しめるということである。SDカードの特徴と言えば、最近はVIERAにもSDカードスロットが付いて、動画もそのまま突っ込めば再生できるようになっている。BDレコーダもSDカードスロットがあり、これも突っ込めばバックアップメニューなどが自動的に立ち上がってくるなど、SDカードを一つのキーとして、いろいろなデバイスが繋がる世界が実現している。

 HS9もHDDとSDカードで相互に映像と写真をコピーできるが、単純にコピーするためでも、ACアダプタを使用しなければならない。ということは、本機の場合はわざわざいったんバッテリを外して、ACアダプタを接続するということである。外したバッテリは、その間充電できるというのならば、そういうコンセプトもアリかと思うのだが、あいにくバッテリ充電器がACアダプタ兼用なので、カメラをAC駆動している間はバッテリが充電できない。


ACアダプタ兼用の充電器が付属 コピー作業にもACアダプタの接続が必要

 また使い勝手の面でも、いちいちコンセントがあるところまで戻らないとコピーもできないというのは、どう考えても不便だ。HDDで長時間撮影したのち、大事なシーンだけでも切り出してメモリにバックアップ、という使い方が、現場でできない。それだったら、最初からSDカードに撮った方がいいということになってしまう。

 また電力に関する不便は、HDMIでテレビに接続しているときにも起こる。何せHDMIミニ端子が、バッテリの奥にあるので、物理的にバッテリを取り外してACアダプタ接続しなければ、テレビで映像を見ることができない。だからみんなVIERAを買いなさいということかもしれないが、すでに別のテレビを持っている人には、異様に不便である。

 USB接続時に、ACアダプタを使用しなければならないカメラは多い。本機もその一つである。この点HS9は、PCに取り込みたい内容はSDカードにコピーできるので、便利だ。という切り口で綺麗にまとめたかったのだが、コピーするにも結局はACアダプタを繋がなければならないわけで、結局VIERAでどうのこうの言う前に、この電源周りの設計がすべてのコンセプトを台無しにしているように思う。


■ 総論

 HDDを搭載することのメリットは、メディアチェンジなしで長時間撮影が可能というところがウリになっている。しかし現実はバッテリの持続時間との兼ね合いがあるため、1度のイベントで長時間撮るという線はほとんどないだろう。従ってHDDモデルは、数回、数十回分のイベントの記録が、カメラ内に蓄積されていくということになる。

 これらの映像を消化するには、保存もさることながら、テレビで見るなどの接続性をもっと上げなければならない。その一つの手段として、SDカードというのはあり得るだろう。HDMIなどの物理ケーブル接続なしで、SDカード自体でやりとりするという方法だ。

 HS9はHDDとSDカード記録のいいとこ取りをしたモデル、のように思える。だが実際は、単純にコピーするだけでACアダプタを接続しなければならないという足かせがあって、それほど手軽に映像がやりとりできるわけでもない。ただそれでもやはり、大容量記録というところは受けるようで、セールスもかなりいいようである。

 映像の面では、カラーバランスの改善により、かなりすっきりした映像が撮れるようになった。新搭載の24Pデジタルシネマもなかなかいい。もともとあまりマニュアルでの操作が得意なカメラではないが、露出に関しては補正手段がいくつかあるので、かなり自然な絵が撮れるようになった。個人的には、HD時代になってもうCCDでもないだろうという思いもあったのだが、ビデオ映像としてはまだもうちょっと行けそうな気がしてきた。

 ただ静止画の機能は、今のコンパクトデジカメの基準からすれば、3CCD故にあまり期待には添えないだろう。HD高速連写も期待したのだが、実際には時間がかかりすぎて使い辛い機能だ。

 映像面での改善は今回の大きな収穫だ。しかしHS9の場合は、HDDが高度にインテグレートされているというよりは、ブームに乗り遅れないようにむりやりくっつけた感があるのが残念だ。撮影後の使い勝手の部分は、もう少しコンセプチュアルに踏み込んでもよかっただろう。

 メモリかHDDか。答を決められない人のためのカメラというのではなく、両方を使った新しい使い勝手を見せて欲しかった。

□松下電器のホームページ
http://panasonic.co.jp/
□ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn080109-2/jn080109-2.html?ref=news
□製品情報(SD9)
http://panasonic.jp/dvc/sd9/index.html
□製品情報(HS9)
http://panasonic.jp/dvc/hs9/index.html
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(2008年3月5日)


= 小寺信良 =  テレビ番組、CM、プロモーションビデオのテクニカルディレクターとして10数年のキャリアを持ち、「ややこしい話を簡単に、簡単な話をそのままに」をモットーに、ビデオ・オーディオとコンピュータのフィールドで幅広く執筆を行なう。性格は温厚かつ粘着質で、日常会話では主にボケ役。

[Reported by 小寺信良]



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