【バックナンバーインデックス】



“Zooma!:ズームレンズ、ズームすること、ズームする人、ズズーンの造語”

第347回:ソニー厚木の技術がこの価格で! 「PMW-EX1」
ようやく登場したXDCAM EXの正体



■ 普通のショップで買える? プロ機

 本コラムでは、過去あまりプロ機を扱ってこなかった。おそらく普通の人が買えない値段のものをやっても、意味がないだろうという判断からである。しかしここ最近カムコーダの世界では、40万~60万円クラスのプロ用機とコンシューマ機の境目が曖昧なゾーンが現われてきている。

 特にソニーのHDV系ハイエンドモデルは、以前から同型の業務用モデルもリリースするなど、積極的にこのエリアに対して製品を投入してきた。プロ用機のトップダウンとしてではなく、ハイエンドコンシューマから上り詰めて業務用機に到達するラインである。

 今年も「HVR-Z7J」、「HVR-270J」といったラインナップが用意されているが、それよりも気になっていたのが、昨年4月のNABで発表された「XDCAM EX」である。

 XDCAMはもともと放送や業務ユースをターゲットにした、光ディスク記録のラインナップだが、XDCAM EXはメモリーカードに映像を記録するということで注目を集めた。元々メモリー記録では、PanasonicがP2シリーズで先行しており、ついにソニーも追従かと言われたものだ。

 普通ならばこのクラスの機材は扱わないところだが、XDCAM EXシリーズ第一弾となるカムコーダ「PMW-EX1」(以下EX1)は、非常に低価格なのがポイントである。昨年11月に発売が開始され、価格は84万円だが、ネットではすでに60万円台となっており、HVR-Z7Jあたりと肩を並べる勢いだ。

 Made in 厚木のカムコーダがこの価格というのも驚きだが、逆に言えばコンシューマから上り詰めたハイエンド機と何が違うの? という疑問もあることだろう。仕様だけではわからない、プロ機の正体に迫ってみよう。


■ びっしり詰まった機能

 まずデザインだが、いわゆるハンディカムスタイルではあるものの、随所にプロ機独特のこだわりがある。特にカメラグリップが業務用機と同じ形状になっているあたりが、それだろう。いくつかのブロックが集まってできたような形状をしており、のっぺりした印象を排除している。

 重量は標準バッテリ込みで約2.8kg、大型バッテリを付けると約3kg。ずっしりというわけではないが、ちょっとハンディで長時間は辛い重さである。

 光学部から順に見ていこう。レンズはフジノンHDレンズで、ツァイスじゃないあたりが厚木製らしい。画角は35mm換算で31.4~439mm/F1.9の14倍ズームレンズ。絞りは6枚羽根のようだ。ズームはサーボとマニュアルの切り替えができる。フォーカス範囲は最短で800mmだが、マクロをONにすれば広角で50mmまで近づける。光学手ぶれ補正も備わっている。


いくつかのブロックが合体してできたようなボディ レンズはフジノン製。フォーカスリングの位置でマニュアルに切り替える


画角サンプル(35mm判換算)
ワイド端 テレ端

31.4mm

439mm

 各種リングは、先端からフォーカス、ズーム、アイリスとなっている。フォーカスリングは前後にスライドするようになっており、レンズ側がオート、本体側にするとマニュアルだ。マニュアル時は電子制御ではなくギヤ式なので、滑ることはない。

 撮像素子は1/2インチExmor CMOSの3板式で、有効画素数は1,920×1,080ドット。まったく妥協なしのスペックだ。NDは1/8と1/64を手動で入れることができるほか、ビデオゲインでは-3dB下げることができる。


各リング部。スイッチ類の配置も納得できる 底部にはホワイトバランスとズームのサーボ切り替えスイッチ ボディ脇のスイッチ類。配置はプロ機と同じ

 レンズ上部にステレオカメラマイクがあり、その上が再生などの操作パネル、下側に液晶パネルが折りたたまれている。液晶パネルは3.5型ワイドで、水平1,920(640×3)、垂直480ピクセルの半透過型となっている。ビューファインダと同時表示も可能だ。


ハンドル上部にある再生機能部 モニタには詳細なカメラステータスが表示できる グリップ下には液晶関連のボタンが


メモリースロットは2基

 記録はSxSという、Express Card準拠のメモリーカードを使用する。スロットはA/Bの2つあり、連続記録にも対応する。ただし今回はメモリーカードが1枚しかなかったため、テストできなかった。現在SxSは、8GBと16GBが製品化されている。

 記録方式はXDCAM HDと同じMPEG-2 Long GOPで、基本は1,920×1,080/35Mbps/VBRのHQモードだが、1080/60iと1080/24pのみ1,440×1,080/25Mbps/CBRのSPモードがある。一方720pにはSPモードはなく、すべて35Mbpsでの記録となる。

 音声はすべてのモードで、リニアPCM16bit/48kHzだ。16GBのSxSカードを使った記録時間は、HQモードで約50分、SPモードで約70分となっている。

動画サンプル(BPAV.zip(339MB))
記録モード 解像度 ビットレート 記録時間
(16GB)
サンプル
HQ 1080/60i 1,920×1,080 35Mbps 約50分
2008/02/22 15:05:58
SP 1080/60i 1,440×1,080 25Mbps 約70分
2008/02/22 15:06:21
HQ 1080/30p 1,920×1,080 35Mbps 約50分
2008/02/22 15:06:42
HQ 1080/24p
2008/02/22 15:07:08
SP 1080/24p 1,440×1,080 25Mbps 約70分
2008/02/22 15:07:30
HQ 720/60p 1,280×720 35Mbps 約50分
2008/02/22 15:07:53
HQ 720/30p
2008/02/22 15:08:16
HQ 720/24p
2008/02/22 15:08:37
編集部注:動画サンプルは、ZIP形式で圧縮したBPAV.ZIPファイルをダウンロードして解凍した後、ソニーのWebサイトよりダウンロードした「XDCAM EX Clip Browser Ver1.1」をインストールすることで再生できます。再生環境はビデオカードや、ドライバ、OS、再生ソフトによって異なるため、掲載した動画の再生の保証はいたしかねます。また、編集部では再生環境についての個別のご質問にはお答えいたしかねますのでご了承下さい。


背面は電源のほか、メニュー操作用ダイヤルがある

 後部には電源スイッチと、メニューダイヤルがある。バッテリは横向きに装着するスタイルで、大型バッテリではかなり後ろにでっぱる。連続動作時間は、大型バッテリで約4時間。

 SDI端子があり、エンベデッドオーディオ対応のHD-SDI出力が可能なほか、ダウンコンバートしてSD-SDI出力もできる。またハンドル部の付け根にi.LINK端子もある。これはSPモード設定時のみ入出力可能だ。


SDI出力端子を装備 ハンドル部の根元にi.LINK端子 アナログ出力は集合端子となっている

 そう考えると、SPモードはHDV規格と合わせるために、1,440×1,080ドット/25Mbpsになっているということだろう。SPモードの24p撮影時は2-3プルダウンで記録するのも、そういう事情らしい。ただこの場合は、メタデータの情報が1080/60iになってしまう。まあ2-3プルダウンして60iに落とし込むのでそれはそうなのだが、本当にSPモードの1080/60iで撮影したファイルとメタデータ上は同じ表示になってしまうので、そのあたりの事情もメタデータに書き込まれた方が良かっただろう。

 アナログ出力は、コンポジットのほか、Sビデオ、コンポーネント出力が可能。コンポーネント出力は、コンシューマ機ならばD端子ケーブルが付いているが、このカメラの場合はY/B-Y/R-Yの3分岐ケーブルが付いている。民生のテレビに繋ぐことは想定していないということだろう。

 バッテリの充電器は、だいぶ簡素化されている。以前の業務クラスの充電器は、液晶表示が付いていて、満充電までの時間までわかるようになっていたが、今回は充電状況などはLEDの色や点滅で判断するのみだ。またAC駆動用のケーブルが外せないため、単に充電器として使う場合にはケーブルを束ねておくなど、面倒が増えた。


付属の充電器。AC駆動用ケーブルが付いている リモコンも付属



■ 説得力を持つ描画

 では実際に撮影してみよう。フレームレートがいろいろ設定できるが、やはり用途としてはデジタルシネマだろうということで、今回は1080/24pを中心に撮影した。

 レンズの性能もふくめ、解像感はかなり満足のいくものだ。MPEG-2圧縮で多少落ちている部分もあるだろうが、ここまで撮れればショルダータイプのカメラと互角だろう。レンズは交換できないが、撮像素子はフルHD画素CMOSの1/2インチ3板なので、現行のショルダー型XDCAM HDより上、XDCAM HD422との間ぐらいである。

 撮影していて、とにかく映像の描画力がスゴい。そこらへんの石ころや葉っぱなど、何撮ってもなんだかそこにドラマがあるかのように撮れてしまう説得力を持っている。元々XDCAMシリーズは、HDCAMよりも廉価な報道よりのラインナップだが、EXが付くと全然性格が違うようだ。


解像感は十分 絞り開放で綺麗なぼけ味が楽しめる 説得力のある描画

 基本的にはフルマニュアルで撮るカメラなので、逆にどこをオートに任せるかの判断をしていくことになる。オートフォーカスは、昨今のコンシューマ機のような素早さはない。急な被写体変更などでは、なかなか付いてこないケースもある。

 だがそこは面白い機能があり、オート時でもフォーカスリングを動かして、フォローすることができるのだ。近いところまでフォーカスを合わせれば、そのあとは自動で追従してくれる。オートとマニュアルのいいとこどりをした、新しいフォーカシングシステムだ。

 深度を浅くしてFIXで撮影しているときは、若干前後にふらつくことがある。こういう撮影では、マニュアルで撮るべきなのだろう。


絞り開放F1.9 絞りF16

 画角はワイド端が広く、ハイビジョンの魅力十分だ。テレ端も14倍あるので、寄れなくて困る感じもない。ズームで気になったのは、マニュアルレバーで操作しているときにアオリの絵を撮っていると、ワイド端から勝手に少し戻ってしまうことである。

 どうもマニュアル操作時のトルクが弱いのか、カメラを上向きにするとレンズ可動部の重さに負けて、動いてしまうようだ。このあたりは個体差もあるのかもしれない。

 液晶モニタはかなり精細感が高く、発色もマスターモニタに近い。さらにフルフレーム表示なので、現場で絵を作るのに十分な品質だ。テレビフレームのほか、F値、シャッタースピード、色温度、被写界深度の範囲など、様々なステータスが表示できるため、状態の把握も楽だ。

 さらに各ステータスは、ボディ後方のセレクトダイヤルか、ハンドル上部のジョイスティックを使って、その場で変更することができる。手ぶれ補正のON/OFFもメニューに入ることなく、画面上ですぐに設定を変えられるので、三脚に乗せたりおろしたりしながらのフレキシブルな撮影にも対応できる。

 画面内にヒストグラム表示も出せるが、自分で絵を作るのであれば、簡易的であっても波形モニタ形式のほうが使いやすいと思う。


■ どこまでも絵が作れる

 絵作りとしては、ガンマ、ディテール、カラーマトリックスなど、あらゆる方法でのアプローチが可能だ。したがってこう撮りたいという意思があった場合、どこまでもできてしまうので、ある意味きりがないとも言える。今回はガンマカーブと、カラーコレクション機能のみテストしてみた。

静止画サンプル
設定 サンプル 設定 サンプル
標準 CINE1
CINE2 CINE3
CINE4 カラー
コレクション

 これらの設定はプロファイルとして6つまでプリセットしておくことができる。ある程度予想をしながら絵を作っておいて、現場で選んでいくという使い方になるだろう。

 高速メモリー記録のメリットを生かした機能として、EX1にはスロー&クイックモーションという機能がある。フィルムカメラにおけるオーバークランク、アンダークランク撮影が可能だ。スロー撮影では、コンシューマのハンディカムでも「なめらかスロー録画」機能が搭載されているが、あれは秒数が決められているほか、解像度が落ちるのが残念な部分だ。

 EX1のスロー&クイックモーションは、フレームレートを自由に設定できる。ただ撮影モードとの組み合わせがあって、720のときは1~60フレームまで可変、1080のときは1~30まで可変となる。一番遅いスローモーション撮影は、720/24Pで60コマ撮影をした場合の1/2.5倍速である。

 実際にこれで撮影してみたが、秒数に制限がなく、限りなく撮り続けられるというのがすごい。しかも720とは言え、HD画質である。これはHVR-Z7Jでも適わない機能だ。また逆に、ハイスピード撮影もできる。こちらは1080/30Pで1フレームに設定したので、30倍速である。

動画サンプル

ezslow.mxf (81.3MB)
ezslow.mov (80.7MB)

ezfast.mxf (58.9MB)
ezfast.mov (60.9MB)
スロー撮影サンプル。720/24pで60fps撮影(出力時に1080/24pに変換) ハイスピード撮影サンプル。1080/30Pで1fps撮影
編集部注:動画サンプルは「Final Cut Pro 6.0.2」と「XDCAM Transfer PDZK-P1 Ver2.1」を使用し、XDCAM EXフォーマットで出力したMXFファイルと、QuickTime形式で出力したファイルです。再生環境はビデオカードや、ドライバ、OS、再生ソフトによって異なるため、掲載した動画の再生の保証はいたしかねます。また、編集部では再生環境についての個別のご質問にはお答えいたしかねますのでご了承下さい。

 再生画面では、サムネイル表示が基本だ。ここで見たいクリップを選んで、再生する。そのほか、1つのクリップをタイムライン的に見たり、クリップ情報を参照するといった表示が可能だ。またOKショットには、マーキングをすることができる。

再生モードの標準画面 クリップ情報参照画面

 ショルダー型のXDCAMでは、簡易的な編集機能までカメラ側で持っている。ディスクはそのままアーカイブできるのに比べ、内容をしょっちゅう入れ替えるメモリ記録では、そこまでの機能は必要ないという判断のようだ。


■ 充実した編集環境

 Panasonicの業務用機がH.264へ舵を取るのに対して、ソニーではMPEG-2記録を中心に展開している。その理由は、MPEG-2であれば編集環境がすでに揃っており、レスポンスにも無理がなくネイティブで扱えるという点を重視しているからである。

 XDCAM EXの場合、製品発表が早かったこともあって、各編集ソフトは比較的順調に対応した。現在対応しているのは、Appleの「Final Cut Pro 6.0.2」、Canopusの「Edius Pro 4.6」、Adobe「Premiere Pro CS3(別途プラグインが必要)」などがある。今回はFinal Cut Proでの編集環境を見てみよう。

 編集するにあたりまず必要なのが、SxS用のドライバと、ブラウジングツールの「XDCAM EX Clip Browser Ver1.1」、ファイル変換ツールの「XDCAM Transfer PDZK-P1 Ver2.1」である。これらのソフトウェアは、XDCAM EXのサポートページからダウンロードできる。

 XDCAM EX Clip Browserは、SxSカードからMacのHDDへ映像をコピーしたり、逆に書き戻すことができるほか、簡易再生も可能だ。MacBook ProにはExpress Cardスロットがあるので、ドライバさえ入れれば、直接読み書きできる。

Mac版XDCAM EX Clip Browser QuickTimeへの変換を行なうXDCAM Transfer PDZK-P1

 XDCAM EXの映像は、コーデックはMPEG-2だが、ファイルラッピングがMP4という、ややこしいファイルだ。XDCAM Transferは、このネイティブファイルをQuickTime形式に変換するソフトである。変換とはいっても、ただファイルラッピングをMPEG-2にやり直してコピーを作るだけだ。

 作業の流れとしては、Final Cut Proの「読み込み」から「Sony XDCAM」を選択すると、自動的にXDCAM Transferが起動する。読み込みたいクリップを選択して[Import]をクリックすると、フォーマット変換されたのち、Final Cut ProのBINに読み込まれるという流れだ。

 ビットレートは高いが、基本的にはただのMPEG-2ファイルなので、そのまま編集すればいい。読み込み途中でフォーマット変換が入るため、完全ネイティブというわけではないが、画質的にはネイティブと同じだと思っていいだろう。

Final Cut ProからXDCAM Exporterで出力

 編集後の出力は、Final Cut Proの[書き出し]から[Sony XDCAM]を選ぶと、XDCAM HDフォーマットでも書き出すことができる。ただし出力ファイル形式がMXFになるので、通常のPC環境では再生できないだろう。

 今回のサンプル動画の再生は、Windowsマシンの場合は、「XDCAM Viewer PDZ-VX10」をソニーのサイトからダウンロードすると、再生できるようになる。ただし[オプション]の設定で[高機能レンダラを使う]にチェックを入れないと、本来の解像度にならない。Macの場合は、別途QuickTime形式のファイルを用意したので、そちらで確認して欲しい。

動画サンプル

ezsample.mxf (280MB)
ezsample.mov (284MB)

ezroom.mxf (43.8MB)
ezroom.mov (43.3MB)
Windows用はMXFファイル、Mac用はQuickTime形式で出力 室内サンプル。増感なしで撮影
編集部注:動画サンプルは「Final Cut Pro 6.0.2」と「XDCAM Transfer PDZK-P1 Ver2.1」を使用し、XDCAM EXフォーマットで出力したMXFファイルと、QuickTime形式で出力したファイルです。再生環境はビデオカードや、ドライバ、OS、再生ソフトによって異なるため、掲載した動画の再生の保証はいたしかねます。また、編集部では再生環境についての個別のご質問にはお答えいたしかねますのでご了承下さい。



■ 総論

 過去ハンディカムの業務用モデルを使っていても、「業務用なのになんで?」と思うような仕様に出くわすことが少なくなかった。それはコンシューマ機がベースだからというよりも、「プロはこうやって使う」というところの理解度が足りなかったからのように思う。

 今回のEX1は、さすがに放送機器を長年扱ってきたソニー厚木の設計だけあって、モニタがフルフレームだったり、手ぶれ補正がすぐON/OFFできたり、オートフォーカスの補助がマニュアルでできたりと、こうだったらいいのにという点が、ことごとくクリアされている。こういう部分は、スペック表にはまったく現われてこない部分だが、使ってみると良さがわかる。

 一般の人が運動会で使うレベルのカメラでは全然ない。1カット撮るのにセッティングで15分かけるような、じっくりとした映像作品撮影用のカメラである。レンズが変えられないのを弱点と考えるよりも、これだけの機能が付いてこのサイズ、実売60万円台という点を評価すべきだろう。

 機動性という面ではハンディで撮れないこともないが、バッテリがもう少し出っ張って肩まで届くか、ビューファインダがもう少し前にあれば、もっと楽に構えられただろう。現時点では両腕に全重量がかかるので、長時間の撮影は結構辛いものがある。STEADICAM Flyerで利用するなら、最軽量ラインでちょうどいいかもしれない。

 スロー&クイックモーションは、特殊撮影用途のワンポイントリリーフとしても使えるだろう。そういう意味では、PanasonicのP2 HD機「AG-HVX200」とモロに被ってくるポジションである。

 あとはSxSカードをどれぐらい低価格に提供できるかといったところも、ポイントになるだろう。Sandiskと協業の成果がいつ、どれぐらいのスケールメリットとして出せるのか。

 いずれにせよEX1は、プロ用小型カメラの一つの完成型を示したように思う。このラインナップが上に広がるのか、それとも下に広がるのか。ソニーの次の戦略にも期待したい。

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200709/07-0921/
□製品情報
http://www.sony.co.jp/XDCAMEX
□関連記事
【2007年9月21日】ソニー、SxSメモリカード記録の業務用カム「XDCAM EX」
-カラム並列ADCで「CCDに勝るとも劣らない性能」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070921/sony.htm
【2007年4月25日】【EZ】NAB2007 レポート その2
-急速に様変わりする映像産業
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070425/zooma304.htm
【2007年4月16日】ソニー、PCI Express採用の業務用カメラ向けメモリ「SxS」
-800MbpsでPCに転送。対応カメラをNABで展示
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070416/sxs.htm
【2007年4月17日】【EZ】熱狂のApple、クールなSONY
-対照的な両社のプレスカンファレンス
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070417/zooma302.htm

(2008年2月27日)


= 小寺信良 =  テレビ番組、CM、プロモーションビデオのテクニカルディレクターとして10数年のキャリアを持ち、「ややこしい話を簡単に、簡単な話をそのままに」をモットーに、ビデオ・オーディオとコンピュータのフィールドで幅広く執筆を行なう。性格は温厚かつ粘着質で、日常会話では主にボケ役。

[Reported by 小寺信良]



00
00  AV Watchホームページ  00
00

AV Watch編集部av-watch@impress.co.jp
Copyright (c)2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.