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Astell&Kern初の4.4mmバランス搭載「KANN ALPHA」
2020年9月9日 11:00
アユートは、Astell&Kernのハイレゾ対応ポータブルオーディオプレーヤーの中でも高出力設計をコンセプトとした「KANN」シリーズより、ブランド初となる4.4mmバランス出力を初搭載した「KANN ALPHA」を10月16日より発売する。価格は149,980円(税込)。発売に先駆け、9月18日より先行予約を開始する。
専用のリアルレザーケース「KANN ALPHA Case」も同日発売する。カラーはBlackと、直販サイト限定のGolden Brownの2色展開。価格は13,980円(税込)。
Astell&Kernが高出力と低ノイズの両立をコンセプトとして設計・開発したKANNシリーズの第3弾モデル。従来の同シリーズよりも更にポータブルオーディオプレーヤーであることの本質を追求したモデルとしている。Bluetooth 5.0にも対応し、プロファイルはA2DP/AVRCPをサポート、コーデックはAAC、SBCに加え、aptX HD、LDACに対応する。
高出力アンプ回路を搭載し、3段階のゲイン切り替え設定が可能。抵抗やコンデンサー等の多数の部品の小型化と、様々なコンポーネントの配置及び回路の最適化により、初代KANNとほぼ同じサイズに小型化しながらも、バランス出力のHigh Gain設定時はKANN CUBEと並ぶ最大12Vrmsの超高出力を実現。ハイインピーダンスのイヤフォンやヘッドフォンも余裕をもって駆動するという。
3.5mmアンバランス出力と、従来の2.5mmバランス出力に加え、Astell&Kern初となる4.4mmバランス出力も搭載。
一般的にミュート回路にのみ接続された各バランス出力の構造では、各信号が適切にブロックされずに発生するノイズの干渉を防ぐことができないが、KANN ALPHAでは、マイクロリレーを使用して、各バランス出力ラインを完全に分離して超低ノイズを実現した「Noise-free Output」を搭載。オフになっていない出力側からの干渉を完全に遮断する独立した構造で、ノイズのない出力が可能だという。
また、物理的な接触ノイズを最小限に抑える為、3.5mmアンバランス出力端子、2.5mm/4.4mmバランス出力端子それぞれにゴールドPVDコーティングを施しており、デザインと機能面の両方を向上したとする。4.4mmバランス出力端子には日本ディックスのPentaconnコネクターを採用している。
DACには、ESS Technologyの「ES9068AS」を左右独立したデュアルDAC構成で搭載。Quad-Core CPUの処理能力と合わせて、PCM 384kHz/32bit、DSDが11.2MHzまでのネイティブ再生が可能。ファイル形式はWAV/FLAC/MP3/WMA/OGG/APE/AAC/ALAC/AIFF/DFF/DSF/MQAに対応。超低ジッターを実現するフェムトクロックであるVCXO(電圧制御水晶発振器)も搭載する。
ES9068ASにはMQAレンダラーを内蔵しており、DAC側でのハードウェアレンダリングによるMQA 8xデコードに対応。CPUにてMQA コアを展開後、ES9068AS に組み込まれたハードウェアレンダラーを介してMQAのデコードを行なうという。また、別売のAK CD-RIPPERと接続してMQA-CDを再生することもできる。
電源回路の効率化により、連続約14時間半の⾧時間再生を実現。USB-Cによる急速充電にも対応する。
OSはAndroid 9.0をベースに独自開発。Open APPを介して、主な音楽ストリーミングアプリをインストールして使用できるほか、将来的にはアプリのアップデートにも対応するという。
そのほか、新設計した回路によりHigh Gain設定時のバランス出力において-141dBの低クロストークを実現。ボリュームホイール周りには光で状態を示すLEDを搭載し、現在再生中の曲のビット深度やボリューム調節状態を色で表示する。
ディスプレイは4.1型のタッチスクリーンで、解像度はHD(720×1,280ドット)。ストレージ容量は64GB。microSDカードスロットを備え、最大1TBまで対応する。外形寸法は約117×68×25mm(縦×横×厚さ)。重量は約316g。USB-Cケーブル、保護シート、microSDスロットカバーなどが付属する。
専用ケース「KANN ALPHA Case」は、全体を包み込むフルガードタイプを採用。本体をしっかりと保護すると同時にデザイン性と最適なグリップ感を兼ね備えているとする。Conceria Puccini Attilio製イタリアンレザーを採用し、使うごとに光沢や艶が生まれ、趣のある色合いの変化も楽しめるという。
