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EV規格バッテリを交換できるDAP。Astell&Kern創設者の新ブランド

「K100」

ホワイトストーン・ジャパンは、韓国に本社を構えるKontinum Limited(コンティナム リミテッド)ブランドより、電気自動車(EV)規格のバッテリーを搭載するポータブルオーディオプレーヤー「K100」を9月18日に発売する。予約は14日から。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は158,000円。

Kontinum Limitedは、2012年にオーディオブランド「Astell&Kern」創設に携わり、2017年にはiRiverのCEOも務めたJames Leeが、2019年に韓国で立ち上げたブランド。K100はブランド第一弾製品となる。

電源から発想して開発されたというDAPで、アメリカの最大手電気自動車メーカーが採用しているバッテリー規格“21700サイズ”に準拠した4900mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載する。EVに求められる出力や安全性、持続性と同じパフォーマンスを持つというバッテリーを搭載することで、32bitデータ処理やバランス出力8.0Vrms、アンバランス出力4.0Vrmsという高出力に対応したという。

バッテリー格納部は独立した構造で、内部の電子基板と直接重なることを避けた配置が取られた。これによりバッテリーそのものの劣化の進行と性能の低下を防ぐことができるとのこと。

本体を分解することなく、ユーザー自らバッテリー交換できるのも特徴。バッテリー自体は規格品のため、市場でも手にしやすく、将来的なバッテリー性能向上によるパフォーマンス改善の可能性もあるとしている。

バッテリー格納部はグリップのようなデザインに
横持ち時のイメージ

ボディデザインも電源から発想したものが採用され、バッテリーを格納する本体下部が大きく盛り上がったデザインに。これにより縦持ち時のホールド性が向上したほか、横持ち時にはカメラのグリップのようなホールド感を得られるという。

D/Aコンバーターには旭化成エレクトロニクス社製のAKM4497EQを2基搭載。オーディオ専用シグナルプロセッサも搭載されており、384kHz/32bitまでのPCMやDSD 256(1bit 11.2MHz)のネイティブ再生、MQAのフルデコードに対応する。出力は2.5mmの4極バランス端子と、3.5mmのアンバランス端子(光出力/LINE OUT兼用)、USBデジタルを備える。

5インチのIPSタッチパネルを搭載。システムはAndroidをベースにカスタマイズされたものを採用し、プレイリスト機能やEQ機能などを利用できる。Google Playストアには非対応だが、Android用APKファイルのインストールには対応するため、各ストリーミングサービスを利用できるという。Wi-Fiは802.11 b/g/n(2.4GHz)、Bluetooth 4.0にも対応。

本体には128GBの内蔵メモリを備えるほか、SDXC対応のmicro SDカードスロットを1基備える。

本体にはウエストバッグが付属

エコの観点から、パッケージは簡易なものが採用された代わりに、本体と革製スタンド、ポーチに加え、ウエストバッグが付属する。

付属の革製スタンドと組み合わせたところ

K100は9月14日からフジヤエービックPart3(中野ブロードウェイ)、と。e☆イヤホン各店(秋葉原、名古屋大須、大阪日本橋、梅田)の店頭で先行試聴会が行なわれている。