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ASUS、スマホがタブレットに変身する「PadFone 2」

背面接続で10型タブレット。SIMフリーで79,800円

PadFone 2の本体

 ASUSTeK Computerは、4.7型液晶を備えたスマートフォンと、そのスマートフォンを背面に接続できる、10.1型液晶搭載ドッキングステーションをセットにした「PadFone 2」を1月12日に発売する。価格は79,800円。

 SIMフリー方式(W-CDMA)のスマートフォンと、タブレットのような形状のドッキングステーション「PadFone 2 Station」をセットにした製品。スマートフォンをPadFone 2 Stationの背面にスライドさせ、接続すると、PadFone 2 Stationの10.1型画面にスマートフォンからの映像が表示され、10.1型ディスプレイのタブレットとして使う事ができる。

PadFone 2本体の背後にあるのが「PadFone 2 Station」
PadFone 2 Stationの背面に、PadFone 2を接続すると(左写真)、PadFone 2 Stationがタブレットとして使えるようになる(右写真)

 スマートフォンのPadFone 2本体には、OSとしてAndroid 4.1.1を採用。プロセッサはSnapdragon S4 Pro APQ8064(1.5GHzのクアッドコア)。メインメモリは2GB。ストレージメモリは64GBで、Webストレージの「ASUS WebStorageサービス」が50GB、24カ月無料体験できる。

 なお、「PadFone 2 Station」側にはCPUやOSなどは搭載していないため、PadFone 2本体を接続しないと、タブレットとして使うことはできない。接続には13ピンのドッキングポートを使用するほか、マイクロUSBでの接続やMHLもサポートしている。

 ディスプレイはPadFone 2本体が4.7型、Super IPS+液晶で、解像度は1,280×720ドット。PadFone 2 Stationは1,280×800ドットのIPS液晶を採用する。いずれもタッチスクリーンタイプ。

 通信機能としてPadFone 2本体は、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n)、W-CDMA(DC-HSDPA/900/2100MHz)に対応。SIMフリー方式となっており、自由にキャリアを選択可能。タブレット利用時はスマートフォンを必ず接続する必要があるが、スマートフォンとタブレットの3G通信を1つのSIMカードで使えることになるため、通信コストが節約できるとしている。

 「PadFone 2 Station」側に通信機能は非搭載。「PadFone 2 Station」にはスピーカーと、100万画素のインカメラを搭載。PadFone 2本体にはスピーカーとデジタルマイク、イヤフォン端子と、120万画素のインカメラ、1,300画素のアウトカメラを搭載。1080/30pでの動画撮影もできる。Stationと本体のどちらも、クリアな音質を実現するという「ASUS SonicMasterテクノロジー」や、5つのサウンドモードに切り替えられる「AudioWizard」を搭載。

 本体にはさらに、GPSや近接センサー、電子コンパス、光センサー、加速度センサー、ジャイロスコープも搭載。Bluetooth 4.0にも対応する。

 本体には2,140mAhのバッテリを搭載。3G通信で最長約16時間の通話が可能。PadFone 2 Station側には5,000mAhのバッテリを備え、2つを接続すれば最大約36時間の通話、約800時間の待受が可能。インターネット使用では本体のみで最大約13時間、ドッキング時で約7時間。動画再生は本体のみで約9時間、ドッキング時で約7時間となる。

 外形寸法と重量は、本体が68.9×9×137mm(幅×奥行き×高さ)、約135g。PadFone 2 Stationが263×10.4×180.8mm(同)で、約514g。

(山崎健太郎)