ミニレビュー
とにかく満足。Ankerの40W 5ポートUSB充電器を買った
モバイル機器充電をシンプルかつストレス無しに
(2014/5/7 00:01)
スマートフォンやタブレット、デジタルカメラ、オーディオプレーヤーなど、ポータブルデバイスを数多く持ち運ぶ人は多いだろう。筆者もその一人だが、結構困るのが「充電」だ。なにしろ機器が多いので、その分のACアダプタを用意しなければいけない。自宅にすべての充電環境を揃えても、会社でスマホのバッテリが無くなりそうな時にもアダプタが必要だし、出張時などでACアダプタを忘れてしまい、充電できずに途方にくれる、なんて経験をした人も多いのではないだろうか。
一方で、最近は、スマートフォン/タブレットのみならず、デジタルカメラなど、多くの機器で「USB充電」に対応している。そのため対応ケーブルさえあれば、パソコンやマルチ対応のACアダプタ1つで、様々なUSB充電対応機器を充電できる。もっとも、USBケーブルの先が「マイクロUSB」、「ミニUSB」だったり、iPhone/iPadであれば「Lightning」、「Dock(30pin)」、ウォークマンであれば「WM-Port」など、それぞれのケーブルを用意する必要があるが。
スマホ用のモバイルバッテリでマルチ充電対応のものも増えているが、個人的に困っていたのが、会社にも自宅にも各機器用にACアダプタを揃えているのだが、充電ケーブルやアダプタが増えてどれがどれかわからなくなっていること。それらをいちいち抜き差ししたり、ケーブルを探すのが面倒で、取材先でカメラの充電が足りずに肝を冷やすこともあった。
そこで探していたのが、モバイル機器の充電を一つにまとめられるUSB充電アダプタだ。PC/スマートフォンの周辺機器メーカーを中心に多くの製品が出ているのだが、多くのライターさんからおすすめされ、ブログやSNSなどでも支持されているのが「Anker」というブランドの製品。ちょうど4月に新モデル「Anker 40W 5ポート USB急速充電器」が発売されていたので、これはと思い、迷わず購入した。Amazon.co.jpの販売価格は2,599円。
どのポートでもUSBデバイス充電可能
Anker 40W 5ポート USB急速充電器は、5ポートのUSBを装備し、いずれの端子でもUSB充電機器を急速充電できるというもの。外形寸法は58×91×26mm(幅×奥行き×高さ)で、iPhone 5sと幅がほぼ同じで、厚みが3倍程度、奥行きはかなり短めといったところだ。デスクトップなどに置いてもかなりコンパクトだ。
この製品が魅力的なのは、5台で最大8Aまでの出力に対応しているほか、ポートに接続したUSB対応機器を自動的に検知し、各機器に最適な電流を送る独自機能「PowerIQ(パワーアイキュー)」を搭載すること。
例えばiPadの充電アダプタは出力2.1A、iPhoneは1Aのため、誤ってiPhone用の充電アダプタにiPadを繋ぐと、iPadは充電されない。個人的には自宅でも会社でも一番多く発生したミスだ。頭では理解していても接続端子が一緒なので、ついつい接続ミスが発生する。Anker 40Wであれば、デバイスにあわせて出力を制御してくれるので、こうしたミスは発生しない。
また、従来のAnkerの25Wモデルは、2.1Aが2ポートで、iPad用、Android用、iPhone用などで利用USBポートが指定されていたが、40W版に出力強化されたため、この制限が撤廃された。ここもこの製品に魅力を感じた部分だ。
モバイル機器充電環境がシンプルに。不満ゼロ
筆者が、主にモバイル機器の充電を行なう場所は、「自宅」と「会社」だ。その中で、充電頻度が高いデバイスはだいたい以下のとおりだ。
【自宅】
・iPhone 5s(端子:Lightning)
・ウォークマン NW-F880(WM-Port)
・iPad 2(Dock)
・Kindle Fire 7(マイクロUSB)
・Kindle PaperWhite(マイクロUSB)
・第5世代iPod touch(Dock)
・GoPro HERO 2(ミニUSB)
・NEX-6(マイクロUSB)
【会社】
・iPhone 5s(Lightning)
・ウォークマン NW-F880(WM-Port)
・NEX-6(マイクロUSB)
・iPad 2(Dock)
・Nexus 7(マイクロUSB)
機能としては、基本的に「充電するだけ」だが、どのUSB端子をどのデバイスにつなぐか、と考えなくていいのでとにかく楽だ。いままでは電源タップの空きを探して繋ぎ直したりしていたのだが、単に各デバイス用の端子に適合したUSBケーブルに接続するだけで充電が行なえる。充電にまつわる多くのストレスが解消され大満足だ。
当初は会社用に購入したのだが、あまりにも楽なので、自宅用にももう一台追加してしまった。
静音性についても不満なし。ノートパソコンの横において通常作業を行なっていて、充電音が気になることは皆無だ。充電中に本体に耳を近づけると「ジー」という鳴きが少し聞こえるが、意識して聞こうとしない限りはまずわからないレベル。また、発熱も少ない。
Anker/PowerIQ技術のウリは「急速充電」だが、個人的にはほとんど意識して使っていない。少なくとも通常のACアダプタ充電より遅いと感じることは無い。
出張時なども、Ankerを電源タップから抜いて持っていけば、自宅や会社の充電環境を、そのまま持ち運べるというのも魅力的だ。ケーブルを探す手間もなく、省スペース化が図れるというのもメリットだ。
前述のとおり自宅/会社とAnker 40Wの2台体制を構築し、とにかく満足いく買い物ができた。もっと早くから、この手のUSB充電器を買っておけばよかったとも思うが、デザインも含めてAnker 40Wに不満は無い。価格も2,500円程度と安価で、多くのモバイル機器を持ち、その充電に少しでも不満を持っている人には積極的におすすめしたい。
Anker 40W 5ポート USB急速充電器 (ホワイト) | Anker 40W 5ポート USB急速充電器 (ブラック) |
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