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SOUNDPEATSが“とことん音を追求”衝撃の5ドライバ搭載「Aura Nebula」。岩井喬×かじかじ はどう聴いた!?

Aura Nebula

あのSOUNDPEATSから、驚きのTWS「Aura Nebula」登場

SOUNDPEATSと言えば、1万円以下などの手に届きやすい価格でも、ノイズキャンセル機能を搭載し、音質にもこだわったコストパフォーマンスの高い完全ワイヤレス・イヤフォン(TWS)で人気のブランドだ。

ご存知の通り、低価格なTWS市場は参入メーカーが増加。他社よりも低価格で、より機能が豊富なイヤフォンを短期間で作ろうと、激しい戦いが繰り広げられている。SOUNDPEATSは、そんな苛烈な市場において、“音へのこだわり”を武器に、評価を高めていったブランドでもある。

そんなSOUNDPEATSから、驚きのイヤフォンが登場した。「スペックを競うことだけを目的とせず、音楽そのものを自然に、長く楽しめることを重視して、1年半に渡ってチューニングを続けてようやく完成した」という「Aura Nebula」だ。

Aura Nebula

驚くのはその価格と、中身だ。価格は35,880円と、SOUNDPEATSがこれまで手掛けたイヤフォンよりもかなり高価だ。そして、その内部には、TWSにも関わらず、以下のような5ドライバーを搭載したハイブリッド仕様になっている。

  • 低域用:10mmダイナミックドライバー
  • 中高域用:6mm平面磁界型ドライバー
  • 中高域用:バランスドアーマチュア(BA)×2
  • 高域用:マイクロ平面磁界型ドライバー
Aura Nebulaの内蔵ドライバー

高価ではあるが、搭載されているドライバーのリッチさを見ると、逆に「よくこの価格に収まったな」と驚く。Bluetoothの対応コーデックも、LDACやaptX Lossless、LC3にも対応と抜かりはない。

Aura Nebulaというモデル名は、「上質な雰囲気(Aura)を漂わせた星雲(Nebula)」を意味し、星雲のように広大さと、奥行きがあり、豊かで鮮やかな表現力を持つサウンドを目指したそうだ。外観も深みのある宇宙を連想させるブラックをベースに、光を当てると星雲のような細かな光が楽しめる仕上げだ。

このAura Nebulaは、SOUNDPEATSにとって新たな価格帯への挑戦であり、掲げてきた“音へのこだわり”を、納得するまで追求した、ブランドの転換点になる注目モデルと言えるだろう。

SOUNDPEATSの公式サイトには「Aura Nebula開発ストーリー」が掲載されており、ドライバー選択の理由から、設計で重要なポイント、製品に込めた想いなどが詳しく語られている。中には、さらなる音質向上を目指して、量産開始目前のタイイングで急遽BAドライバーの駆動方式を変更した話など、開発現場のこだわりが伝わるエピソードもあり、読み応えがある。

Aura Nebula開発ストーリー

では、そんなAura Nebulaを、高級イヤフォンを知り尽くした2人は、どう評価するのか。

オーディオ評論家で、ポータブルオーディオにも詳しい岩井喬氏と、元イヤホン専門店スタッフで、オーディガジェットのレビューを発信するWEBメディア『カジェログ』を運営、YouTubeでも活躍する かじかじ氏にAura Nebulaを使ってもらい、その印象を語り合っていただいた。

左から岩井喬氏、かじかじ氏

パッケージを開けた段階で「本気度を感じた」

音を聴く……前に、2人は“これまでのSOUNDPEATSイヤフォンとの違い”を感じたという。それはパッケージを開けた段階からだ。

Aura Nebulaのパッケージ

かじかじ氏は、「今までの製品は白を基調としたパッケージでしたが、Aura Nebulaはシックなブラックで、開けて現れた充電ケースも金属が使われていて、触った瞬間から高級感がありましたね」と語る。

充電ケースにも金属が使われており、触れるとヒンヤリする

イヤーピースも薄いケースに封入されているなど、付属品からも“本気度”を感じたそうだ。

付属のイヤーピース

岩井氏は、イヤフォン自体のデザインも、今までのSOUNDPEATSの雰囲気とは違うと指摘。「この価格帯の、他社の高級機も意識しているなという印象です。イヤフォンだけをパッと見たら、SOUNDPEATSのイヤフォンだとわからないかもしれません。北米の高級ブランドのTWSかな? と思わせるような雰囲気もありますね」。

さらに岩井氏は、Aura Nebulaの“小ささ”にも注目。「一般的に、マルチドライバーを内蔵すると筐体が大きくなってしまいがちですが、Aura Nebulaはそこまで大きいという印象は受けません。」

かじかじ氏も「筐体の大きさだけでいうと、『H3』よりも小さいんですよね。Aura Nebulaは、小さな筐体内に凝縮感がありますね。ドライバーの数を聞いて想像していたよりも、コンパクトな印象です。」

ノズル部分にも金属パーツが使われている

カッチリした音と、滑らかな余韻、そのどちらも実現するサウンド

では、2人はAura Nebulaのサウンドをどう感じたのだろうか。

かじかじ氏は、音を聴いた第一印象として「『H3』と『Opera』シリーズの良いところを組み合わせたように感じました」と語る。

「H3のモニター的な“カッチリした”要素と、Operaシリーズの“滑らかな余韻”が組み合わさって、シャキッとレスポンスが良く、それでいて、きらめき感もあります。5ドライバーの分離感もしっかりあるのですが、定位は定め過ぎずに、1つの空間の中に全ての音が収まる、まとまりの良さもある。空間表限も良い印象です」(かじかじ氏)。

岩井氏は、「低域の厚みがしっかりありながら、それと反する、解像度を求める方向性も備えている。最近の音楽のトレンドも意識した、抜けの良さと低域のリッチさを求めた音作りだと感じました。」と語る。

「スティック型筐体で、MEMSドライバーを搭載した『Capsule3 Pro+』のような“抜け感”のある音を、Aura Nebulaはカナル型で実現するために、ドライバー構成を工夫したのかなと思いました。抜け感だけでなく、空間性や密度感なども緻密にコントロールされて、うまくまとめられている。深く聴き込むと、かじかじさんが仰ったように、各ドライバーが鳴っているなと思うところはありますけど、意識せずにパッと聴くと、量感と繊細さのバランスが良く感じられるので、まとまりの良さや繋がりの良さを持った音ですね。」

高域用に、マイクロ平面磁界型ドライバーを搭載しているのも特長だが、単に搭載するだけでなく、その使いこなしにも岩井氏は注目する。「シャッキリと音は出るのですが、痛くない。ボーカルのサ行の厳しさは抑えていて、聴きやすさも考えてチューニングされていると思います」。

高域用のマイクロ平面磁界型ドライバー

そして岩井氏は、Aura Nebulaが“音質を最重視”して作られている事も、使っている中で感じられるという。

「その代わり、ノイズキャンセル性能(ANC)はそこまで強くはないと感じました。」と岩井氏。外の騒音と逆相の音を作り出し、それを再生する音楽と一緒に流すANCは、その効果を追求しすぎると、音質が低下するトレードオフの関係があるからだ。逆に言えば、ANC効果だけを追い求めない事が、Aura Nebulaが音質を優先した証拠とも言える。

「ANC ONでも、もちろん聴いていて違和感はありません。ただ、おそらく音質のバランスは、ANC OFFを基本に調整しているのかなと思いました。電車などでの移動中は、ANCをONにして低域のリッチさを気持ち良く聴いて、静かな場所ではANC OFF状態にすると、見通しの良さがさらに増して、Aura Nebulaの良さが、より出てくると感じました。」

専用アプリの画面。外音取り込みや、周囲の騒音に合わせてANCの効果を自動的に調整する機能なども備えている

かじかじ氏は、Aura Nebulaがイヤフォンとして、パッシブの遮音性も高いことを挙げる。「ノイキャン性能が高い『Air6 Pro』や『H3』と比べると、Aura NebulaのANC効果は、そこまでは届きません。しかし、実際に装着してみると、そこまで大きな差を感じないくらい、パッシブの、つまり“耳栓としての効果”自体が強い。岩井さんが仰っていたように、ANCを使わない状態で聴くことも前提として、パッシブでの遮音性を高める方向も追求したのだと思います。」

Aura Nebulaにマッチする曲は?

Aura Nebulaで様々曲を試聴した2人に、“Aura Nebulaには、どんな音楽がマッチするか?”聞いてみた。

岩井氏は「ギターが入っている曲が気持ちいいですね。ピッキングの粒立ちや、綺羅びやかさ、アコギなども距離感がキッチリと出てきます。音の分離が良くて、ギターの細かい音の組み合わさりが、エレキでも、アコギでも、気持ち良く聴き取れます。」

かじかじ氏も、「僕もロック系がマッチすると思いました。」と言う。「ギターロック系の、エフェクトをかけずに、チャカチャカとした弦のつま弾きを感じられるような音楽が合いますね。」

岩井氏は、「最近の低域をベースに作っているような曲よりも、2、30年くらい前の、バンド形態が一般的だった頃の曲を聴くと、良さが伝わってきますね。アニメソングでも、ストリングスとか使って、音数多くリッチに作っている曲がありますが、そうした曲でも、Aura Nebulaでは様々な楽器の音を、描き分けてくれます。高域が刺さらないので、中域にエネルギーが固まってゴチャッとなっている曲でも、Aura Nebulaであれば、うまくほぐして再生してくれます」。

かじかじ氏も、「(アニメソングやボーカロイドなどの)ガチャポップ系を聴くと、確かに凄く良かったです」と頷く。「そういった楽曲でも、中域あたりがガチャガチャし過ぎず、全部レスポンスがハイスピードで気持ちよかったですね。」

岩井氏は、こうしたAura Nebulaの描写力について、「6mmの平面磁界型ドライバーや、マイクロ平面磁界型ドライバーの特長であるレスポンスの良さ、BAのスピード感のある音などが、上手く作用している」と分析した。

6mm平面磁界ドライバー
バランスドアーマチュア(BA)×2

SOUNDPEATSがハイエンドモデルを作った意義

Aura Nebulaと同価格帯や、より高級な完全ワイヤレスイヤフォンも多数聴いてきた岩井氏と、かじかじ氏。そんな2人から見ても、Aura Nebulaは「市場で競争力のある製品だ」という。

岩井氏は「機能の豊富さやスペック面だけを比較するど、驚くような機能はありませんが、音質で比較すると、Aura Nebulaは相当魅力ある製品だと思いますね。」と評価する。

「コストパフォーマンスを追求する他のブランドでは、高価格帯では“機能面で何ができるか”という部分で付加価値を付けようとする事が多い。しかし、Aura Nebulaに関しては、投入できるコストを、全て音質に投入している。純粋に、“良い音のイヤフォンが欲しい”という人達に向けて作ったイヤフォンだと思います。“こんな機能いらないのに”と思いながら高価格なイヤフォンを買っている人も少なくないと思うので(笑)。」

さらに岩井氏は、Aura Nebulaの35,880円という価格が、高級イヤフォンの中では比較的リーズナブルである事にも注目する。「(バッテリーを内蔵した)TWSは、有線イヤフォンと比べるとライフサイクルが短いので、良い物が欲しいけれど、そこまで高価なイヤフォンに手が出ないという人って、結構多いと思います。でも、Aura Nebulaであれば手が届く。それに、この価格帯で、Aura Nebulaのようなドライバー構成のイヤフォンって、他にないですからね」

かじかじ氏も「サイズの異なる平面磁界型ドライバーを2基も搭載したイヤフォンは、有線イヤフォンでもなかなか見ない。TWSとしては非常に凝ったドライバー構成だと思います」と頷く。

ワイヤレスイヤフォン市場にある高級機は、老舗のオーディオブランドや、有線イヤフォンで数十万円するような超高級機を手掛けてきたブランドの製品が多い。そんな市場に、SOUNDPEATSがAura Nebulaを投入する。この意義も大きいと、2人は語る。

岩井氏は、「既に“名のあるオーディオブランド”が高価格帯のイヤフォンを作るのとは異なり、そういったものが無いメーカーが高価格帯に向けた製品を作るためには、それだけの実力を蓄えなければならない。SOUNDPEATSは、低価格帯でその実力をしっかり積み上げてきたというのが、Aura Nebulaから感じられます。」

かじかじ氏は、「SOUNDPEATSは元々、他のハイコスパなメーカーと比べても、音質に1番こだわっているブランドというイメージを持っていました。他社製品と、同価格帯で比較した時に、とにかく機能を増やすのではなく、その代わりに音質のチューニングは一番こだわっているブランドでした」と振り返る。

「他のハイコスパメーカーが、ハイエンドなイヤフォンを作ろうとしても、きっと音質が担保できないと、機能面で攻めることになるでしょう。そこでちゃんと“音質の良さ”で攻められる。それがSOUNDPEATSというブランドであり、Aura Nebulaなのだと思います。」

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  • クーポンコード:AVWATCHAN
  • 対象製品:SOUNDPEATS Aura Nebula
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  • 通常価格:35,880円

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AV Watch編集部