編集後記

2016年6月10日

臼田勤哉

 先日、某社の新製品取材で商品企画の担当者さん(20代後半?)に挨拶したところ、「高校生の頃から見ています。光栄です(キリッ)」的なことを言われまして、「こちらこそ、そう言っていただいて大変光栄です」と思うと同時に、AV Watchもずいぶん長くやってるなぁ、としみじみ思った次第。

 10数年前はまだまだAV Watchの媒体認知は低かった一方で、デジタル移行を迎えた電機業界は、将来への(過大すぎる)期待とともに、夢や熱が満ち溢れていたようにも思います。ホテルでの発表会なんてのも多かったですし。

 いまもヘッドフォン関連などの当時にはない盛り上がりはありますが、全体的にやや落ち着いた感じは否めません。当時の取材では大体一回り以上年上の開発者さんや製品企画担当さんに、それこそイチからいろいろ教えていただいて、ここまでやってきたわけですが、気づくと、年齢的には当時の自分とメーカー担当者の立場が逆転している機会も多くなってきました。

 個人的には、業界を盛り上げよう的な気持ちはあまりなくて、「自分が面白いと思ったものが盛り上がると嬉しい」ぐらいのスタンスでやっており、それを変えるつもりもまたあまりないのですが、「業界に何を返せているのか」といったことを考えると、まだまだ至らぬことだらけだな、などと痛感します。

 Impress Watchも20周年ということで、AV Watchも先週リニューアルしました。こちらもまだまだ至らぬ部分が多いのですが、より見やすく、楽しい記事を増やしていきたい(気持ち)。

山崎健太郎

 調子がいまいち悪かった私のスマホ(Xperia Z5)。いっそのこと、なんだか楽しそうなライカレンズ搭載機「HUAWEI P9」に乗り換えちゃおうかななんて思っていましたが、Android 6.0にアップデートしたら急に快調に。

 ただ、マナーモード時のバイブ機能の切り方が変わっており、どうしていいのかわからずにブブッ、ブブッと震え続けた1週間。ようやく使い方がわかってきました。

中林暁

 RMEの発表会は、伝えたいことが多くて時間が伸びることが少なくない印象ですが、今回の「ADI-2 Pro」は、USBオーディオインターフェイスのヘッドフォン音質へのこだわりを、ここまで熱く語るとは思いませんでした。最初は「DSD録音できるハイエンドな制作機器」というイメージでした。会場の都合もあって試聴はできなかったですが、説明を聞いた後は「リスニング用だけでも十分いいのでは……」と思えて来ました。同製品の説明に割く時間が長かったので、会の終わりには「他の製品も同様に強い想い入れで作ってますよ(笑)」とフォローしていたのも印象的でした。

 コルグやローランドなどもそうですが、音楽制作機器を作るメーカーと、オーディオメーカーの思想の違いが、それぞれ強い個性になっていて面白いです。

庄司亮一

 自宅の本棚整理をしていたら物撮用のストロボ活用本が出てきました。ストロボは取材でも使いますが、どちらかというと焚く回数が多いのはレビュー機材の物撮のとき。特に、製品にツルツルな光沢面があるとストロボの光を反射したり撮ってる自分が映り込んだりして、後から修正もできないのでなかなかやっかいです。最近自己流になりつつあるので、これを機にきちんと勉強し直そうかと。