編集後記

2016年12月16日

臼田勤哉

 「2016年を代表する製品を選ぶ」という勇ましい「AV Watchアワード 2016」を公表してみました。準備期間はほとんどなく、いまできることとして、「編集部の合議で自分たちに知見のあるジャンルの大賞を決定する」というルールで今年は選定してみました。

 選定した製品自体は、いずれも今年を代表する製品であるという納得感はあるのですが、「誰のための、どんな期待に応えるアワードにするのか」という部分は全く練りたりなかったな、と反省が残ります。予算が20万円以下で4Kテレビが欲しい人なのか、とにかく最高のものが欲しいのか、1万円で一番いいBluetoothスピーカーはどれなのか、など、良い製品の定義は夫々にあるかと思います。すべてをカバーすることはできないのですが、アワードを運営する側の考えや哲学を、きちんと世に問うものには仕上がっていないかな、と感じています。

 もっとも、こういったこともやってみなければわからないこと。2017年以降にグレードアップした姿をお見せできるよう、努力したいと思います。あと、家電Watchでも「教えて家電先生」を始めました。こちらで参考になる事例をどんどん増やすとともに、AV Watchでも類似の企画を予定しておりますので、ご期待ください。

山崎健太郎

 映像がリアルで、鮮烈に感じられるHDR。アニメでも有効な技術だとガンダムを観ながら実感しました。

 そして個人的に驚いたのは、4:3の、いわゆる“昔のセルアニメ”のHDR化。アプコンで解像度を上げたり、傷やゴミを修復するといったレストア作業は、古い作品を安定した美しい映像で楽しむために有効ですが、HDR化すると、その作品が若返るというか、古臭さが消え、現代の作品のような鮮烈さを獲得していました。光の強さなどで、脳が“リアルな映像”と感じるためでしょうか。

 将来的に、過去の名作アニメのHDR化がどんどん実現するようになれば、見慣れた作品を、また新しい気分で楽しめるようになるかもしれません。

中林暁

 メガネスーパーの決算会見に行くことになるとは思っていませんでした。スマートグラスの発表も良かったのですが、予想外だったのは最近のめがね屋さんとしての取り組みで、検査項目などの細かさが想像以上。最近は同社の実店舗に入ったことはなかったですが、昔の安いメガネというイメージとは大きく印象が変わりました。業界全体としてそういう流れなんだと思いますが、おもてなしの競争が激しいんだなあと。私の近視はそんなに進んでいないので効果は無いかもしれないけど、一度、細かく検査してみたくなりました。

庄司亮一

 ボーナスで早速買ったTHETA Sを使って360度写真・動画を撮るのが楽しいこの頃です。今年もなんだかんだで色々買ってしまった気がします。来年こそは慎ましく貯蓄に回したいのですが。