編集後記

2015年10月16日

臼田勤哉

 今週のトピックはREGZA Z20X。「HDR時代が来る!」など言われていましたが、「そんなに変わるかなぁ」という思いが無かったわけではありません。詳しい方でも、「まだコンテンツは無いし、Ultra HD Blu-rayや配信系の対応が進めばいいかも? 」ぐらいに思っている人も多いかと思います。

 自分もそれくらいの温度感でしたが、目から鱗だったのは、「アドバンスドHDR復元プロ」のデモ。あえてSDRコンテンツを復元し、HDRグレーディングコンテンツと比較するとい、かなりHDRに「近づく」ことが一目瞭然。「これは面白い」と感じました。

 てっきりHDRは次世代映像で凄い、というデモだと思っていたので(それもありましたが)、こんなに近づくならHDRいらないんじゃ……とか感じる人もいるかも? ただ、「既存のコンテンツもより魅力的に」という東芝ならではのメッセージは感じました。店頭などで同様のデモが行なわれるかはわかりませんが、「HDR対応テレビ」なかなか魅力的だぞ、と。

山崎健太郎

 使用頻度はさておき、なめらかに動くカメラ部を眺めているだけで欲しくなってくるDJIの「Osmo」。頭部をマイクロフォーサーズのX5に交換し、防水機能などを備えて、よりアクションカメラ的に使えるようになると、個人的には理想です。

 壊れたり紛失した時のダメージ軽減ももっともですが、二度と撮れない貴重なシーンを撮影するアクションカメラだからこそ、1インチ以上の大型センサーで高画質撮影しておきたいと思うのです。

中林暁

 お気に入りのイヤフォンのケーブルが断線してしまったりすると、やっぱりケーブル交換できるモデルじゃないと……と思います。ただ、新しいプラグの規格が増え続けるのも戸惑うところ。いま気になっているのは、パナソニックのMMCX対応「RP-HDE10」です。

庄司亮一

 ソニーDADCジャパンのBDマスタリング技術を活かした、大平技研のプラネタリウム恒星原板「GIGAMASK」の記事が思った以上に読まれていてちょっと驚きです。10億の星を映すプラネタリウム投影機は「メガスター」シリーズ開発者の大平貴之氏がその昔、冗談交じりに話していたネタのひとつだったと記憶していますが、本当に実現するとは……。搭載機の名前が“ギガスター”になるのかどうかは分かりませんが、年内には実際に星空投影のお披露目を行なうとのこと。いずれはかつてぶちあげていた禁断の構想“テラスター”にもぜひ挑戦していただきたいです。