パナソニック、アンテナ線接続不要の17型液晶テレビ
-設置面積最小の「置くとこいろいろTV」
パナソニック株式会社は、液晶テレビ「VIERA」の新モデルとして、4基のダイバーシティアンテナを内蔵し、アンテナ線接続なしでも地上デジタル放送を視聴可能な「TH-L17F1」を3月20日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は9万円前後の見込み。
![]() | ![]() |
背面に4基のアンテナを内蔵した「4ダイバーシティアンテナ構成」 |
17型/1,366×768ドットの新IPS液晶パネルを搭載する液晶テレビ。最大の特徴はアンテナ結線を行なわずに、内蔵アンテナで地上デジタル放送を受信できること。同社では「置くとこいろいろテレビ」をキーワードに新しいテレビの使い方を提案していくという。
新開発の小型地上デジタルチューナICと、4つの内蔵アンテナ「4ダイバーシティアンテナ」により、アンテナ線に接続することなく、室内でも地デジ放送を可能にした。アンテナ線が無い屋内などでも、電波が受信できれば電源ケーブルを接続するだけで、テレビ視聴が可能になる。
アンテナは本体上部/背面のアクリル板などに内蔵しており、それぞれのアンテナから得られた電波を独自のアルゴリズムにより合成し、安定した受信を可能にする。また12セグの地上デジタル放送だけでなく、ワンセグの受信にも対応。内蔵アンテナで12セグ放送の受信が困難な場合は、リモコンのボタンでワンセグに切り替えてワンセグ放送を視聴できる。
地上デジタルアンテナ入力も備えているため、受信状況が悪い場所ではアンテナケーブルを接続して地上デジタル放送(12セグのみ)を楽しむこともできる。また、外部アンテナ用のミニジャックも備えている。なお、チューナは地上デジタルのみで地上アナログには対応しない。
また、17型クラスとしては初めてLEDエッジライト型のバックライトを搭載し、パネル部を薄型化。パネル下辺側に備えたバックライトの光を独自仕様の導光板や光拡散フィルムで均一に広げ、薄型化と画質の両立を図ったという。さらにチューナやアンテナの小型化により、設置面積を業界最小という236×174mm(横×奥行き)にまで低減。「B5用紙のスペースに設置できる」としている。
ボディカラーは、ジェットブラックとグレイッシュシルバーの2色を用意。またアンテナ部のアクリルが白色に点灯するなど、デザインにもこだわったという。
![]() | ![]() | ![]() |
グレイッシュシルバーとジェットブラックの2色を用意 | アンテナ部が白色に点灯する | リモコン |
電子番組表(EPG)も搭載し、Gガイドの情報を利用した番組レコメンド機能「注目番組」も搭載する。また、「らくらくアイコン」機能も装備。リモコンのらくらくアイコンボタンから、DIGAの録画一覧やジャンル検索が行なえるほか、注目番組などが呼び出せる。SDメモリーカードスロットを備えており、JPEG画像の再生も可能。JPEG写真の音声付スライドショー機能も備えている。
総合出力2Wのステレオスピーカーも装備。入力端子は、HDMI×1、コンポジット×1、アナログ音声×1を備えている。ヘッドフォン出力やEthernetも装備する。VIERA Linkにも対応し、VIERAのリモコンからHDMI接続したDIGAへの録画予約や番組再生が可能となっている。そのほかにも対応のFAXやドアホン、センサーカメラとの連携機能を備えている。ネットワーク機能としてアクトビラ ベーシックに対応している。
消費電力は39W(待機時約0.2W)で、年間消費電力は50kWh/年。スタンドを含む外形寸法は430×174×390mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約5.0kg。リモコンや屋内アンテナ変換ケーブルなどが付属する。
(2009年 3月 4日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]