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Apple TV用「tvOS」、Siri動画検索など強化。名称変更の「macOS」もSiri対応
2016年6月14日 12:42
米Appleは現地時間の13日、Apple TVとtvOSの機能アップデートとして、Siriの検索機能拡張や、様々な有料ビデオサービスへのログインが一括で行なえる「Single Sign-on」機能の追加など行なうと発表した。新たなtvOSは、開発者向けのプレビュー版が間もなく提供されるほか、一般向けには今秋よりアップデートが行なわれる。
Apple TV向けの動画配信は現在1,300チャンネル以上あり、アプリは6,000以上あるという。今後追加される「Single Sign-on」により、何度もログインする手間が省けるほか、Siriの機能拡張により、65万を超えるテレビ番組や映画が検索しやすくなることなどが特徴。
Siri関連では、映画の検索機能が強化され、「野球に関する映画」や「車に関するドキュメンタリー」、「80年代のスクールコメディ」といった、トピックやテーマなどで絞り込んで検索できるようになる。
また、6月後半より、SiriでYouTube内の動画検索に対応。また、CBSやESPNなどライブ放送中のチャンネルへ、Siriからの操作でも選局できるようになる。その他にも、HomeKitと連携し、Apple TVから照明や空調など対応機器コントロールが可能。iOS端末を使って、外出先からHomeKitアクセサリを使った家の機器操作なども行なえる。
複数の有料チャンネルを一括してログインできる「Single Sign-on」は、最初に米国で利用可能になる予定。今秋の段階では、Apple TVで1回ログインすると、加入している様々な定額映像配信サービスなどの映像を楽しめる。同機能は、Apple TVとiOSの両方で利用可能。
このほかの新機能として、iOSアプリの「Remote」からのApple TVのSiri/ゲームコントロールに対応。Apple Musicもデザインを刷新し、For YouやBrouse、Radioなどのタブのデザインがリニューアルされる。Photoアプリでは、新たにアルバム機能のMemoriesにも対応。背景は、従来の明るい色に加え、ダークなバージョンも利用可能になる。また、画面にキーボードを表示している際に、iOS端末から同じiCloudアカウントにとグインしてテキスト入力できる。
13日に行なわれたアップルの開発者向けイベントのWWDCでは、別記事で掲載しているiOS 10へのアップデートなども発表された。また、watchOSの最新版となる「watchOS 3」では、Fitness & Health機能の強化や、目的の操作へのアクセス性の向上などが行なわれる。
MacのOSは、名称が現在の「OS X」から、iOS/tvOSなどに揃える形で「macOS」へと変更される。最新バージョンとなる「Sierra」では、新たにMacでもSiriが使えるようになるほか、MacとiPhoneで連携してコピー&ペーストが可能になるといった機能強化を実施する。
また、Macでのピクチャインピクチャ(PinP)機能も追加。SafariやiTunesで再生しているビデオを小画面にリサイズし、デスクトップ上に自由に配置できる。