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フォステクス、DSD 11.2MHz対応ヘッドフォンアンプ「HP-A8MK2」。AK4490採用

 フォステクスは、32bit DACとオールディスクリート回路を備えたUSB DAC/ヘッドフォンアンプ「HP-A8MK2」を7月下旬に発売する。価格は10万円。DACに「AK4490」を搭載し、DSD 11.2MHz再生などに対応する。

HP-A8MK2

 '11年に発売し、当時いち早くDSDにも対応した「HP-A8」が進化したモデル。特徴はDACを従来の「AK4399」から、「AK4490」(いずれも旭化成エレクトロニクス製)に変更した点。自社開発のWindows用ASIOドライバを使ったUSB経由のDSD再生において、新たに11.2MHzまでサポートした(Macは5.6MHzまで)。

 クロックには、低位相雑音高精度クリスタル(水晶発振器)を採用。また、レベル調節用に高音質/高精度のオーディオグレード電子ボリュームを採用する。

 入力は従来機と同様にUSB、AES/EBU(XLR)、同軸デジタル、光デジタル×2、アナログRCAを搭載。出力は標準ヘッドフォン×2とアナログRCAのほか、光/同軸デジタル出力も備える。ヘッドフォンの出力は0~20dB(0.5dBステップ)のゲイン切り替えが可能。ボリュームを経由しないダイレクトアナログ出力も備えている。

 USB入力は、DSD 11.2MHzやPCM 192kHz/32bitまで対応。その他のデジタル入力は192kHz/24bitまで。

 SD/SDHCカードスロットを備え、SDカードに記録したDSF/WAV/AIFFファイルを直接再生することも可能。再生対応ファイルはDSD 2.8MHzやPCM 192kHz/32bitまでサポートする。SDカードを使って将来のバージョンアップにも対応する。

 2倍または4倍のアップサンプリングにも対応。4種類のデジタルフィルター切り替えも行なえる。マスタークロックは、内蔵クロックと外部クロックの切り替えが可能(S/PDIFのみ)。44.1KHz、48KHz系の独立したクロックを備える。

 電源部には、大容量トロイダル電源トランスを採用。外形寸法は213×315×78mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.8kg。赤外線リモコンが付属する。