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ローランド、Audioflyモニターイヤフォンや、タマゴ型スピーカーなど輸入販売
2016年8月10日 08:15
ローランドは、日本市場における新規事業として、海外ブランドのヘッドフォンやイヤフォン、スピーカー、マイクなどの輸入販売を9月下旬より開始。自社ブランド「Roland」と「BOSS」に加えて、新たに「Audiofly」、「Munro Sonic」、「Aston Microphones」の製品を取り扱い、国内における事業の拡張を図る。
なお、同社は9日付でヘッドフォン/イヤフォンのV-MODAを子会社化したことも発表している。国内で販売する製品ラインナップや、発表会の模様は別記事で掲載している。
Audioflyのハイブリッドイヤフォンなど
Audioflyは、'10年にオーストラリアで設立され、「ミュージシャンとしての視点でこだわりを持ちながらイヤフォン/ヘッドフォン開発を行なっている」というメーカー。
国内で発売が決まっているのは、エンジニアやアーティストなどの利用も想定したモニター用イヤフォン4機種と、音楽リスニング向けイヤフォン4機種、40mm径ドライバのヘッドフォン「AF240」の計9製品。
モニター用4機種のドライバ構成は、上位モデルから順に「AF180」がバランスド・アーマチュア(BA)型4基、「AF160」がBA 3基。「AF140」はBA 2基とダイナミック型1基、「AF120」がBAとダイナミック各1基を備えたハイブリッド型となっている。
BAのみの上位機種はフラットな音質を追求。フラッグシップのAF180は、ワイドレンジと高解像度を特徴とし、モニタリングからリスニングまで幅広く対応可能としている。BA 3基のAF160は、ミュージシャンなどの利用を想定。
ハイブリッド型のミドル機「AF140」は中低域をモニタリングしたいドラマーやベーシスト、R&B/ヒップホップアーティストなどに向けたモデル。
「AF120」は、9mm径ダイナミック型とBAを備え、エントリー機ながら楽器演奏者やホームスタジオ利用など、幅広い用途に利用可能としている。
再生周波数帯域は、AF180が15Hz~25kHz、AF160が18Hz~22kHz、AF140が20Hz~22kHz、AF120が18Hz~20kHz。プラグはステレオミニ。3種類のイヤーピースやケースなどが付属する。
リスニング向けモデルは、上位モデルから順に「AF78」が9mm径ダイナミックとBA各1基のハイブリッド、「AF56」がシリーズ最大の13mm径ダイナミック1基、「AF45」が11mm径ダイナミック型1基、「AF33」が9mm径ダイナミック1基。
高い遮音設計で音漏れを軽減。また、スマートフォン通話に使える「CLEAR-TALK MICROPHONE」を備える。再生周波数帯域は、AF78/AF56/AF45が18Hz~20kHz、AF33は20Hz~20kHz。プラグはステレオミニ。3種類のイヤーピースやケースなどが付属する。
ヘッドフォン「AF240」は、ネオジウムマグネット搭載の40mm径ドライバを搭載。低反発フォームと無段階調整のスライダーによりフィット性を高めている。ケーブルにはCORDURAファブリックを使用して耐久性を向上。通話用のCLEAR-TALK MICROPHONEも備える。再生周波数帯域は20Hz~20kHz、重量は約860g。ポーチなどが付属する。
Munro Sonicのタマゴ型スピーカー、Aston Microphonesのコンデンサ型マイクなど
スピーカー設計技師のAndy Munro氏と、英Sonic Distribution創設者のJames Young氏が共同開発したのが、Munro Sonicのニアフィールドモニタースピーカー。内部反響を抑えるためにタマゴ型のエンクロージャを採用し、XLR/RCA入力搭載の「EGG150」とXLRのみの「EGG100」をラインナップ。音楽制作現場などでの利用を想定する。
いずれも2ウェイで、アンプは別筐体。両機種ともバイアンプ型で、定格出力はEGG150が50W×4、EGG100が30W×4。アンプ部にはヘッドフォン出力も備える。
Aston Microphonesは、開発/デザイン/生産を全て英国国内で行なう“Built in Britain”を特徴とする。同社コンデンサーマイク「Aston Spirit」と「Aston Origin」、リフレクションフィルター「Aston HALO」が販売される。